



決意
私は被選挙権を得た25歳から市議を5期、市長選挙を3回、そして5年に渡って全国の地方議員の指導を生業としてきました。生粋の地方自治の男です。
京都市において議員として私なりに出来ることはやってきました。市議会は無所属一人で始めた反乱が、今や自民党と勢力を二分する大きな塊となり、京都市に大きな影響を与える存在になりました。
残すは市長のみと思っていましたが、三度の市長選落選を経た今、過大に積み残された地方の課題解決を進めるには国へ行き直談判するのが最善だという結論に至りました。
22年に渡る地方自治生活の中で、国には嫌というほど煮え湯を飲まされてきました。多くの苦悩と挫折を感じてきました。
「国の壁」
自治体財政が厳しい最大の要因は国が配るべき予算を配らないから起きています。
生活保護の不正受給が減らないのは自治体に捜査権を与えないから摘発が遅れるのです。
不要な施設を有効に転用できないのは、転用すれば国が補助金の返還を求めるからです。
国が権限と金を握り続ける為、現代の参勤交代、国への陳情業務が大きな負担になるのです。
税の一元化を拒むから、住民税だけが前年度の収入に対して課税されるのです。
地方議会が束になって指摘しても変わらないことが国の通達ひとつで変わるのです。
形式的には国と地方は対等ですが実態は国という絶対君主が君臨しているのです。
これが地方分権の真実です。
事件は会議室でなく現場で起きています。その現場に権限と予算を与えない限り問題は解決しません。私の怒りは現場の怒りです。その地方の哀愁や苦悩を国にぶつけるのです。
これまで私は、「国のことは国会議員に任せて、我々は目の前の問題に集中しよう」と考えてきました。しかし、一向に改善されないことにただ愚痴るばかりでした。僭越ながら、私は地方自治に関しては多くの国会議員の皆さんより熟知しているという自負があります。だからこそ、自分でやろうと決めたのです。
そしてもうひとつ、強烈な問題意識があります。
地方には3万人の地方議員がいますが、実にその⅓、1万人は無所
属や地域政党の議員です。国政とのパイプを持たない彼らの声はいくら地方を熟知していても永遠に国には届きません。党派を超えてこうした声を届ける人間が一人位いなくてはならないのではないでしょうか。党利党略で動く永田町にあって、この思いに理解を示す政党は日本維新の会しかありません。唯一地方分権を党是に掲げる政党であり、同じ苦しみを味わった地域政党を出自とする政党だからです。京都を軸に日本中の地方議員の苦悩に耳を傾け、彼らの梁山泊を作り、国との関係を是正していく。市民生活を向上させていく。政治の不条理や不公平を解消していく。その為に戦う決意を決めた所存です。
そう、「地方からの逆襲」です。
地方からの逆襲~
全国の草の根、
今こそ蜂起の時~
長年、地方議員をしていて、ずっと胸につかえるものがありました。
「霞が関よ、おたくらそんなに偉いのか」
地方分権一括法が出来て、地方と国は対等と言いますが、それはまやかしに過ぎません。
一生懸命地方議会で議論をしても、二言目には「国の意向を注視して」という言葉が返ってきます。お上思想の中で、霞が関の省令・通達は地方のどの首長の発言より重く、国が偉くて地方が下、やっぱり重要なことは国が決めて、現場のディティールだけを地方に任せているに過ぎないのです。はっきり言えば、「地方は黙って国の言うことを聞いていればいい」ということです。財布はきっちり国に握られ、やりたいことをやる為に、予算を獲得する為に、自治体の職員は国に日参し、霞が関の人材を特別待遇で受け入れ、無条件で国の要求を飲まされ続けてきました。歪みやゆがみを一杯抱えて現場は戦っているのです。
地方自治とは、そうした不条理を一切合切飲み込んでみんな地方行政を担ってきました。理不尽でも納得できなくても逆らうことなど出来ません。押さえつけられ、踏みつけられ、結果、諦めてきた歴史こそが地方の歴史だと言っても過言ではありません。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。
必要があるならば、巨大な霞が関に恐れず、ひるまず言うべきことは言う。
変えるべきは変える。その為に立ち上がるべきなのです。
3つの指針
1.子供の悲鳴、国会へ届け!
「事件は会議室じゃない!現場で起きてるんだ。」という名台詞がかつて流行ったことがありました。所轄の警察署と警察庁とのリアルな姿を体現したワンシーンでした。
現場の声は国に届かない。届いていない。地方議員は日々現場と向き合っています。壮絶ないじめや虐待の現場から生活苦や地域課題まで、市民が抱える悲痛な叫びを基礎自治体は知っています。そして地方議員は知っています。しかし、それが届かないのです。現場20年の地方自治のプロとして、自治体と地方議会の声を国に届け、そして変わらなかった現場を作り替えていきます。
2.全国3万人の地方議員の代表に!
実は、地域政党や無所属議員が全国の地方議員の69%を占めています。地域政党や無所属議員は「国の意向や政党の党利党略に惑わされず我が町優先の政治」を体現しています。ただ、唯一の弱点は、国へのパイプが弱いこと。そして、見過ごされがちなのは、希少な彼らの声を国に届ける役割を担える人材がいないこと。
私は無所属から地域政党を率い20年。筋金入りの地方土着の政治家です。だからこそ、誰よりも地方を重視し、彼らの声に耳を傾けられる存在になりえると確信しています。
党派を超えてそうした声を徹底的に拾い上げ、国に具申していきます。
3.地方の良質なモデルを全国に
元祖改革派知事だった北川正恭元三重県知事が作ったマニフェスト研究所。その真意は、全国の自治体で取り組まれている良質なモデル事業を全国に広めることにありました。地方から国を変えるという視点です。橋下徹さんも同じように大阪モデルを全国に波及させようとしました。私の仕事のひとつは、全国のモデル政策を発掘し、それを全国の地方議員相手に伝え広げるというものでした。例えば、明石市がやったシングルマザーの養育費立替払制度、野洲市がやっている生活再建サポートなど全国には素晴らしい政策がゴロゴロあります。現場の苦悩から湧き出たものばかりです。一自治体に留めることなく、こうした良質なモデルを全国へ波及させるために国に求めて参ります。

村山祥栄むらやま しょうえい
1978年(昭和53年)2月7日 京都市左京区生まれ 47歳
マクリン幼稚園、下鴨小学校、 東山中学校、東山高校卒業。
衆院議員秘書、㈱リクルートを経て、京都市会議員に最年少25歳で当選。京都市議5期を務める(うち4期連続トップ当選)
京都市唯一の無所属議員を経て、地域政党京都党を結党し9年間代表を務める。
全国地域政党連絡協議会を設立。(副代表・事務局長を経て現在顧問)
3回に渡り京都市長選挙に挑戦、惜敗。
京都産業大学講師、大正大学客員教授を経て現在、地方議員研究会講師として5年間で1000名以上の地方議員を指導。マニフェスト大賞優秀賞3回受賞。
主な著書
京都・同和「裏」行政(講談社+α新書)
地域政党(光村推古書院)
地方を食いつぶす「税金フリーライダー」の正体 (講談社+α新書)
観光で京都が滅びる日 日本を襲うオーバーツーリズムの脅威(ワニブックス)