こちら村山学生部「現場を見る」

March

21

2012

現場を見る

ご無沙汰しております、インターン生米村です^^

卒業シーズンということもあり、多くの大学生が旅行、観光等によりいろんな意味で所在地がわからなくなるこのシーズン。
もはや日本にいるのか海外にいるのかわからない友達ばかりです(笑)

さて、そんな中引き続きインターン活動に従事させて頂いている僕ですが、今回はポスティングから気づいた、「京都の住環境」について少し綴らせてもらいます。
僕は最近引っ越しをしたいと思い、京都市内の物件を色々探していたのですが、そこで京町屋をアレンジした凄くクリエイティブな家が多くあることを知りました。
京町屋とは、京都の伝統的な建築様式で、江戸時代から明治時代にかけて存在した住宅、といえば想像しやすいかもしれません。
今、この京町屋を現代風にアレンジ、リフォームし、現代人にとっても住みやすい土地にしようという試みが、ここ京都では多くみられているようなんです!

何故このような試みが今多いのか、インターン中のポスティングを通じて、多くの家を見て来て納得が行きました。
京都は凄く空家が多いのです(住宅総数の14.1%)。しかも、その空家に限って耐震性、防火性において劣る昔ながらの京町屋的な建物が多いのです。また、人が住めないような京町屋はどこか不気味さを感じさせて、どこか街の雰囲気を暗くさせている印象を受けました。

これは京都市のHPを見てもらえばわかるのですが、京都はこの空家をより、京都の景観として、人々が住める家にすることで、またあるいは不動産や建築家の市場として有効活用するような政策が多くあります(「京都市地域連携型空き家流通促進事業」、「平成の京町屋」認定制度etc)

これらの試みは、京都の独特の試みで、正に文化と生活が近い関係性にあり、またそれらがビジネスにもつながっているあたりが京都らしい一面だなぁ、と思います。
ポスティングって、ただチラシを配るだけ、という視点で取り組んでいると雑用みたいな印象を持ってしまいますけど、こうやって現場を自らの目で見て、感じたことを、調べたり、違う角度から考察してみるとすごく大事な活動だな、と思います。

「百聞は一見に如かず」
まさにこんな言葉の重要性を感じさせてくれる良い機会をインターンではさせてもらってます。


それではこの辺で失礼致します。