【元京都市会議員】村山祥栄オフィシャルサイト

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市長選挙-報道-2008年02月01日

朝日新聞

京都市長選あす告示 新顔4氏が立候補へ

京都市長選が3日告示される。自民、公明、民主府連、社民府連推薦の前市教育長門川大作(57)、共産推薦の弁護士中村和雄(53)、会社相談役岡田登史彦(61)、京都市議村山祥栄(29)の4氏がこれまでに立候補を表明している。非共産政党の相乗り候補と共産系候補の「二極対決」が過去4回続いた同市長選は、19年ぶりに4人以上の争いとなりそうだ。投開票は17日。

門川氏は、今回引退する桝本頼兼市長(67)の後継者として政党や支持団体の支援を受けた活動を展開。桝本氏と同じ市役所出身であることや政党相乗りへの批判には、教育長時代の実績や国とのパイプをアピールし、「市政には幅広い支援が必要」と主張する。

最も早く名乗りを上げた中村氏は、政党相乗りで現市政継承を掲げる門川氏の姿勢を批判し「市政刷新」を掲げる。岡田、村山両氏の立候補表明で、共産推薦候補が自民などが推す候補に321票差まで迫った89年の市長選以来の好機が到来したとみて意気込む。

岡田氏は「二極」への対立軸という立場で、「市政改革には、しがらみのない市役所外の冷静な目が必要」と主張。銀行員や会社社長を務めた経験をふまえ、現市政は経済施策が不十分だったとして、経済再生をマニフェストの中心に据える。

村山氏も「二極対決」に反発する支援者らの声を受けて1月半ばに立候補を表明。「市民が求めるのは政策論争ができる選択肢のある選挙」として、選挙の構図を本格的な混戦模様に塗り替えた。組織に頼らず、政党が市役所OBに相乗りする現状も批判する。

大阪市長選や大阪府知事選では独自候補を擁立した民主だが、今回の選挙では、与党との相乗りを原則禁止する党本部の推薦までは得られない見込みで、党推薦の自公に比べ選挙戦では埋没しかねない。門川陣営の選対本部長選びでは、引退する桝本市長の選挙時同様、自民府連の会長が務める案も出たが、擁立に先鞭(せん・べん)をつけた民主府連が抵抗し、空席のままとなっている。

京都新聞

景観や教育で激論 京都市長選立候補予定 4氏が公開討論

京都市長選の立候補予定者が市政の課題について意見を交わした討論会(京都市左京区・京都会館)

3日告示、17日投開票の京都市長選に立候補を表明している新人4人の公開討論会が31日、京都市左京区の京都会館であった。前市教育長の門川大作氏(57)=自民党、公明党、民主党府連、社民党府連推薦、弁護士の中村和雄氏(53)=共産党推薦、会社相談役の岡田登史彦氏(61)、市議の村山祥栄氏(29)が景観行政や教育、環境問題などについて論戦を交わした。

京都青年会議所が市長選で初めて企画した。同志社大の西澤由隆教授の進行で、一般公募で関心の高かった5つの市政課題について立候補予定者が議論し、約400人が聞き入った。

昨年9月から実施した新景観政策について、岡田氏が「市内の地価は下がっており、経済的にも悪影響」と見直しを訴えると、中村氏は「町の価値は長い目で見る必要がある。問題は具体的なルールづくりが拙速だったことだ」と反論した。

村山氏は「町のビジョンがないために混乱が起きている」と指摘。門川氏は「地域ごとのデザインをきめ細かく決めることが大事」と訴えた。

教育問題では、中村氏が「同じ公立小で教育に格差がある。豪華な施設より教員配置を増やすべき」、村山氏も「都心も周辺部も同じ税金を払っている。嘱託の先生の配置などで格差是正を」とした。これに対し門川氏は「施設は順番に整備している。すべての授業で教師を評価する制度をつくり、公開するなど、全国から注目される施策を行っている」と反論。岡田氏は「塾に通わなくても高い教育を受けられるようにすべき」とした。

参加した京都市中京区の大学生、山田文平さん(22)は「立候補予定者の意見の違いがよく分かったが、主張を一方的に述べ続けることが多く、もっと白熱した議論が聞きたかった」と話していた。

京都新聞

立候補予定4氏の討論会 下 行財政改革への取り組みは?

村山:あれもこれもやろうとするのではなく、まずは財政再建を最優先すべきという方針を決めることだ。高速道路や地下鉄の一時凍結など、大型公共事業はストップする。人権費では、退職者不補充などで4年間で最低でも10% 、1600人は削減する(中・討論後のマニフェスト発表で2000人に変更)。定年退職後の受け皿の意味も含め、市民の有償ボランティアを創設する。

また、補助金改革派絶対にやらねばならない。年間200億も出しているが、大半がどういう経緯で出ているのかも分からず、事業評価もほとんどされず、毎年自動的に繰り出し続けている。すべての補助金を一度全廃し、必要なものは再申請しrてもらう自動廃止規定を導入する。

景観問題や街づくりについての考えは?

村山:今の京都市の交通政策はチグハグだ。「歩く町京都を作る」との考えでLRT を走らせる話がある一方で、高速道路を街中まで通して車を流入させようという話もある。いったいどんな町を作りたいのか、とたるなビジョンが見えてこない。私は3年くらいかけて20年、30年先の京都市にとって、どういう交通体系がふさわしいのか計画を立てる。

景観条例は、高さ制限など基本的にはよかった。しかし制定が拙速だったため、網の掛け方がおおざっぱ過ぎて疑問点もある。例えば同じ室町通でも二条や三条の辺りと五条や六条では全く町並みが違う。地区指定やデザイン規制など、木目の細かい整備の見直しが必要だ。

最後にアピールしたいポイントは?

村山:団塊世代大量退職の中で、彼らの受け皿を社会の中でどう作るのか、これは高齢化対策にもつながる。ハローワークのボランティア版を作り、その人の経験や知識をどのような形で行かせるのか、事細かにデータベース化して、地域のいろんな団体とのマッチングを図りたい。

政策とは離れるが、今回の選挙で市民が求めていたのは、不祥事の根絶。だから候補は市役所内から出さず、相乗りはやめてほしいという2点が求められていた。しかし、「共産対非共産相乗りと言う構図で落ち着きそうになったことに対して、私は大きく異を唱えた。市民の意向を無視した正義のない選挙に、市民がどういう形で声を上げるかが、実は一番大切だと思ってる。