(写真:議会での海外視察報告会の風景)
2005年度を最後に中断されてきた海外視察が今年から再開した。市役所の台所は火の車なのに一人100万円の予算をつけてビジネスクラスに乗っての大盤振る舞いだ。
私たち京都党は、本当に必要ならば海外に勉強に行くこと自体は反対をしていないが、従来型の高額予算をつぎ込んでの視察には明確に反対をしている。財政が豊かならともかく財政難な時代にはありえない。議員には政務調査費なる調査費用が各人に支給されている。私たちはその費用や自分の私費で海外にいくべきだというのが我々のマニフェストだ。
この1.2月の海外行政調査については、結局京都党を除く、全会派(自民・民主・公明・共産・みんな・無所属)の賛成より実施が決定した。結局、自民と民主以外は、賛成はするが自分たちは参加しないという玉虫色の結論を出している。(ずるいがムダな税金を使っていないのでまあよしとしたい。)
しかし、今回の5月議会で図られた7・8月に予定されている海外視察については、公明も参加する。しかも、その内容たるや恐ろしい。
年頭の海外視察は、街中への流入車両に対する課金制度という現在京都市が検討している制度だが、実施事例が海外にしか存在しない調査だった。海外に行かねば学べない制度でしたので、お金の出所については反対ではあるが、調査内容は概ね満足できるものだった。
しかし、この夏の視察は動物愛護施設の見学がテーマだ。動物愛護施設は海外にいかずとも国内に参考事例は山盛りあるはずだ。そもそも動物愛護政策自体、大切な事業ではあるが市の事業の中で言えば極めてミクロな事業だ。その年間数千万の予算規模の事業の視察に一千万からの予算を使い本当に海外に行かねばならないのだろうか。
多くの疑義が残る中、我々だけが明確に反対をした。
5月議会:海外視察渡航の議決
自民◎ 民主◎ 公明◎ 共産○ 京都× 無所属○
(◎は賛成かつ渡航、○は賛成だが自分達は渡航はしない)
ちなみに、渡航中の行程については昔と違い、かなりハードで 物見遊山でない真面目な調査であったということは渡航した議 員の名誉の為に付記しておく。