現在の位置です。
欧米型ニューパブリックマネジメント手法は行政組織のスリム化と活性化の有効的な手段とされ、近年、京都市も含めた自治体で研究実践がなされている経営手法である。
現在の行政運営をみるに、まだまだこの経営手法が根付いているとは言えず、取り組むべき課題は山積している。
顧客志向という観点では近年大幅な改善が見られているが、未だ十分とは言えず、また、競争原理という観点では、意識も薄いと感じる。民間企業及び自治体間での比較検討(ベンチマーキング)を促進させ、更なる改善努力を講じて頂きたい。
その他、成果主義、権限委譲等については後述するが、まず、NPM手法を効率的に用いた行革を行うことを強く要望する。
本市では、平成13年2月に策定致しました「京都新世紀市政改革大綱」におきまして、「補完性の原理に基づく市民と行政の役割分担の改革」と「NPM理論に基づく行政経営システムへの改革」を改革の基本理念として掲げ、行財政運営全般にわたる構造改革に取り組んで参りました。
更に、平成16年7月に策定致しました「京都市市政改革実行プラン」におきましてもこの理念を継承しております。
本市におけるNPM理論に基づいた取組と致しましては、顧客志向として、庁内活性化策である「プラス・アクション21」の取組による「市民応対窓口サービス評価制度」等の実施、市場メカニズムの活用として、PFIや指定管理者制度等の手法も活用した民間活力導入の更なる推進などに取り組んでおります。
今後とも、これまでの取組を継続、発展させ、更なる市政改革に取り組んで参ります。
行政に成果主義の導入を検討するという声が多い中で、その前段となるものが、人事評価である。
既に京都市もいち早く人事評価を行う基準として目標管理制度は現在、管理職以上を対象に導入をしていることは評価に値するが、目標管理制度はあくまで全職員に導入してこそ十分な役割を果たせるものであり、岐阜市をはじめとした先進自治体に遅れを取らぬよう早期に全職員を対象に行うことを要望する。
ただし、目標管理制度の欠点は、評価する側の評価基準の平準化であり、一つ間違うと全く逆の方向へ向かいかねない制度であることから、十分な評価体制がとれることが全職員導入における絶対条件である。
この精査を十分行い、公正公平な目標管理制度となるように順次導入に向けて取り組まれたい。
人事評価制度につきましては、組織運営の中核となるべき部・課長級職員を対象として、能力や実績をより客観的かつ多面的に評価し、評価結果を適材適所の人事管理に活用することにより、その意欲や能力の更なる向上を図るため、平成16年度から試行実施しています。
本制度では、評価の透明性、納得性を高めるため、評価基準の公表や上司と本人との面談を行うこととしており、能力評価と業績評価で構成しています。
特に、業績評価におきましては、職員の自立的な業務遂行意識を高めるとともに、目標・方針の共有化を図ることにより、組織を一体化させ、良質で満足度の高い市民サービスが提供できるよう、目標管理の手法を取り入れています。
今後につきましては、試行結果を踏まえ、評価項目・基準の妥当性、手続の実効性などを十分に検証し、本格実施に向けて、制度の充実等を図って参ります。
成績主義の導入はもはや公務員制度改革大綱で示されているように、時代の流れといっても過言ではない。
目標管理制度は、評価をするだけに留まらず、評価を何らかの方法で反映することが成績主義の原則であるが、急激な成績主義、成果主義の導入は、現場に大きな波紋と様々な問題を併発する可能性が高いことを鑑み、まずは期末手当および勤勉手当に対し目標管理制度による評価をもとに緩やかな成績主義の導入を要望する。
無論、上記項目同様、十分な評価体制の確立が前提である。
国におきましては、公務員制度改革の一環として、職員の能力と実績が適切に反映される給与制度の在り方について検討が進められています。
本市におきましても、個人の能力、実績をより一層重視した給与体系の実現に向け、管理監督職員に支給する期末手当の一部を勤勉手当に振り替えるなど、これまでも逐次、制度の見直しを進めてきました。
今後とも、国における公務員制度改革及び他都市の動向等を注視しつつ、「京都市人材育成方針」の趣旨も踏まえながら、職員の能力、実績を重視した給与制度の在り方などについて、検討して参ります。
都市経営総研のアンケート結果では、52% の方が減点主義が公務員の積極性を失わせると回答している。
一刻も早く、役所意識からの脱却が求められ、信賞必罰を徹底させ、民間同様やる者が報われるシステムを構築すべきであり、それこそがひいては「自ら考え自ら動く」政策形成能力の向上にも繋がると思われる。
年功序列からの脱却は、年々加速傾向にあり、これからの自治運営はフレキシブルな人事が求められる。
他都市事例にもあるような2段階昇任等の推奨は、職員の意識向上にとって、大変大きな影響を与えるため、至急に職員任用規則を改正し、係長職以上の能力による昇任を促進されたい。
本市では、いわゆる役所意識からの脱却を図るため、従来からの慣例や形式に捉われない柔軟な発想と実行力を持った職員を、これまでから積極的に登用してきました。
その一例として、医師や消防職員の区長への登用や、幹部職員への若手の抜擢などがあります。
今後とも、職員の意欲や能力の更なる向上を目指し、柔軟かつ積極的な人材の登用に努めて参ります。
現在の庁内の職員の意識改革に取り組むスタンスは高く評価できるが、民間企業と比較をすると残念ながら自浄能力の低下は否めない。
外部の人材登用を更に積極的に行い民間の感覚、感性をはじめ民間が取り組んでいる改革における様々なノウハウを吸収していくことが改革を加速させるうえで必要不可欠であり、影響力の強い特に課長級以上の管理職へも門戸を広げていくべきである。
同時に、財政難であるということもあり、低コストで高い効果が期待できる期限付き職員をうまく活用することも併せて要望する。
本市ではこれまでから、多様化する市民の皆様のニーズに対応するため、民間の高度な専門知識や経験を活用するとともに、庁内の活性化を図ることを目的とし、民間からの人材の登用を積極的に行ってきています。
平成14年度には、ペイオフ解禁に対応した公金管理を行うため、『金融専門員』を、また、平成17年度には、地球温暖化対策や本市環境行政に関する指導、助言を求めるため、『環境政策顧問』に民間からの人材を登用しております。
この他にも、新たな人事評価制度の導入に向け、民間のシンクタンクからの専門員の登用や、「民間企業等職務経験者採用試験」を実施しているところです。
今後とも、他都市の取組状況も参考にしながら、一般職の任期付採用制度の導入等と併せ、外部からの更なる人材の登用について、引き続き検討して参ります。
現在ある経営改善手法の中で、経営改善と職員の意識改革を並行して行えるベストプラクティス(優れた取組)の発掘作業は、日産の販売改善といった事例を筆頭に民間企業の間でも極めて有効であることが証明されている手法である。
特に福岡市におけるベストプラクティスの取組はDNA運動という名前で、各局からマイナス補正予算を提出する、市民サービスが飛躍的に向上するなど、大きな成果を挙げている。
職員の意識を最大限に引き出し、現場の声を具体的に市政に反映させていくことは、京都市にとって大変有効であり、それは人的資源を有効に活用することを意味する。
現行の提案制度は、その礎になるものであると認識しているが、現行の方法では本当のベストプラクティスとは大きく乖離しているため、京都市は全庁を挙げて、この作業を現場職員が活用できる制度に再編させていく必要がある。
福岡市の事例をおおいに研究され、本当の提案制度が根付き、京都市職員が高い意識を持って職務に専念できるようになるよう、全力を挙げて取り組むことを強く要望する。
本市におきましては、従前から実施している職員提案制度に加えて、平成13年度から、民間企業の改革手法であるTQMの手法を応用して、全職員が一丸となって、京都市役所の制度、仕組みや仕事の仕方を改革、改善するプラス・アクション21の取組を導入しております。
これは、職場の実情に応じて、所属長を中心に職員全員が話し合いながら、できることから改善を行う取組で、「プラス思考」で改革、改善の活動(アクション)を行い、21世紀型自治体・京都市の創造を目指すという思いが込められているものであります。
平成13年度におきましては、「市民応対窓口サービス向上・大運動」のテーマの下、窓口職場を中心に職場の業務内容に応じた市民サービスの向上に取り組み、平成14年度からは、13年度の取組を更に発展させ、プラス・アクション21を全職場で展開し、テーマを「市民応対窓口サービス向上」に限定せずに、各職場の役割(使命)に応じた目標(テーマ)を定めて、それに沿った業務改善活動を自立的、継続的に推進しております。
プラス・アクション21の取組では、各職場から報告された取組の中から優れた取組を庁内に紹介する広報紙「ほっぷ・すてっぷ」を定期的に発行するとともに、庁内横断的な「プラス・アクション21推進委員会」におきまして、各局等の優れた取組の検討等を行っております。
また、平成17年度からプラス・アクション21の新たな取組として、市役所における経費、時間、資産の更なる有効活用を図ることを目的とする「もったいないプロジェクト」を開始し、庁内や他都市等におきまして既に行われている優れた業務改善事例を収集し、それらを全庁に広めることを活動の一つとしております。
ベストプラクティスの全庁的な周知と共有化を目的として、今後とも、プラス・アクション21と職員提案制度の更なる活性化を図り、職員の積極的な改革の取組を市政改革に生かして参ります。
現在取り組んでいる市役所のイントラネットを基盤とした情報化は、着実に前進をし、効率的な行政運営に役立っている。
しかし、残念なことに未だにその道は半ばであり、職員全体が高い意識を持って有効に活用できているかは甚だ疑問である。
前項のようなベストプラクティスの共有をはじめ、様々な対応策やシステムを共有していくナレッジマネジメントは今やリクルートをはじめとする多くの企業の重要な戦略の一環として機能している。
一刻も早く全庁、また各部局内の連携強化の為のナレッジをハード、ソフト両面から推し進め、情報の内部蓄積を容易にできるよう努められたい。
本市におきましては、平成17年3月に策定致しました「高度情報化推進のための京都市行動計画~e-京都21(2005版)~」に基づき、イントラネットを活用した本市全体の情報共有を推進するため、照会・回答、通知文書等の電子化の推進や、各所属で保有している要綱、要領、統計などの業務資料及び申請書等の書式を電子化し、庁内ネットワーク上のサーバに登録して、閲覧できる環境の構築を推進しております。
また、日々の業務で発生する文書を電子情報として蓄積することにより、必要に応じて迅速かつ容易に文書を検索することができる文書管理システムについて平成19年度からの運用開始を目指して構築しているところです。
さらに、平成18年1月に開設した市政情報総合案内コールセンターに蓄積された市民からの問合せや回答の内容についても庁内で共有できる環境を構築するなど、今後とも、イントラネットを活用した庁内情報の共有に取り組んで参ります。
京都市は目標を定め、職員の削減を着実に実行してきた。しかし、あくまでも退職者不補充という形が必要になり、大幅な職員削減が出来ないことが、市政改革、コスト削減にブレーキをかけてきた経緯がある。
そういった意味でこれからの10年は団塊の世代の退職に伴い職員が激減する極めて重要な10年である。この10年間にどれだけのスリムアップが実行できるかが将来の京都市を大きく左右するターニングポイントと言っても過言ではない。
現在の京都市の計画は、計画値達成によって行政のスリム化が完了できると言えるような計画ではない。つまり、今後も新たに民間委託、事業廃止といった課題が次々に噴出することが予想される。
したがって、現在の削減計画通りに新規採用を行うことは、後々発生する行政改革にブレーキをかける結果になりかねない。
今、京都市は、退職職員マイナス新規採用(職員の純減)をどこまで進めることが出来るかにかかっている。
そこで、慎重に検討し、将来に向けて大幅な職員の採用抑制を行うべきであり、強く要望する。特に、現業職の大半は時代の趨勢と共に民間に委託される流れが加速度的に高まってきている昨今においては、新規採用は当面行わないことを併せて要望する。
職員の新規採用者数につきましては、これまでから退職者数だけでなく、事業の見直しによる減員等も踏まえたものとしており、その抑制に努めて参りました。これは、現業職の採用においても同様です。
今後とも、事務事業の効率化や委託化等を推進する一方で、これを踏まえた適切な新規採用者数とすることで、職員数の更なる適正化を図って参ります。
前項でも申し述べた補完策についてであるが、補完はあくまで嘱託職員によって賄っていくべきである。特に、高齢者雇用の促進が中央を中心に叫ばれる中、行政は率先してこれを推進していく必要がある。
特に、長年の経験と高い見識を備え、同時に正規職員に比べ人件費を大幅に抑制できる豊富な労働力は、京都市にとっても大変魅力的であり、特に、行政改革が過渡期で、局地的、一時的に労働力が欠如することが予想されることから、嘱託職員を効果的、効率的に配置していかれることを要望する。
高齢者雇用の促進につきましては、「高年齢者等の雇用の安定などに関する法律」第4条において、各事業主に義務付けられているところです。このため本市では、行政機関として、この法律の趣旨を踏まえ、民間の先導役となるよう、率先して取り組んでいく必要があると認識しています。
御指摘のように、正職員と比べて人件費の負担が低く、また、長年の経験と高い見識を備えた豊富な労働力を活用することは大変有益であることから、本市におきましても、これまでから、退職職員を嘱託職員として積極的に採用して参りました。
引き続き、「市政改革実行プラン」に基づき、事務事業の徹底した点検、見直し等を行いながら、その必要性も十分に考慮し、嘱託職員の効果的、効率的な配置に努めて参ります。
小さな政府を作っていく中で、政府の提唱する規制改革・民間開放推進3カ年計画でも推進している民間活力の導入は至極当然の流れである。
現業職の民間委託化はすでに取り組みが始まっているところであるが、これを更に加速化させることのみならず、支払い事務、旅費事務といった事務事業等を始め、様々な分野でアウトソーシングを進められたい。
本市におきましては、これまでから、間断なく全庁を挙げて取り組んできている市政改革の重要な柱の一つとして民間活力の導入を掲げ、積極的に取り組んできております。
平成16年7月に策定致しました「京都市市政改革実行プラン」におきましても、民間活力の導入についてこれまで以上に重点的に取り組むこととしております。
また、平成16年9月には、民営化や民間委託のほか、PFI、指定管理者制度、地方独立行政法人制度の中で、最も適切な行政サービスの提供方法を選択するための本市の基本的な考え方等を示した「公民協働(PPP)推進の考え方について」を策定し、一層の取組を進めております。また、旅費事務等のいわゆる総務事務における民間活力の導入につきましては、「京都市市政改革実行プラン」の推進項目「民間活力の更なる導入」の主な取組事項の一つとして、「総務事務の集約化、委託化」を掲げており、現在庁内関係課におきまして課題や問題点等について検討しております。
今後とも、経済性、効率性、市民サービスの向上、行政責任の確保など多角的な観点から検討を行い、引き続き民間活力の導入に積極的に取り組んで参ります。
行政の課題の一つに、不当要求の対処というものが、積年の課題として存在する。市民の間でも「役所は声の大きい奴に弱い」といった指摘がなされ、また職員の中にも、不適正な執行が行われていることに理不尽さを感じているという声が存在する。
こういったものが横行する限り、本当に公正、公平な行政運営を行うことは困難であり、こういった課題に真っ向から取り組んでいかねばならない。そのためには現行の制度ではその役割を十分に果たせないことから、より強化した対応策を講じていく必要がある。
千葉県の行政対象暴力対策委員会や近江八幡市のコンプライアンスマネジャーといった制度を参考に、京都市でも一部では行われているが、県警から出向者を派遣することや弁護士との連携をより強固にすることなど様々な対応策を練り、全庁挙げて、不当要求行為、不適正執行の排除に努められたい。
本市では、平成15年度から職員に対する不正な働き掛けを防止し、公正な職務執行を確保することを目的に、有識者等で構成する「公正職務執行委員会」を設置するとともに、各局区等においても、不正な働き掛けを受けた職員からの相談等に応じる機関として、「さわやか職場推進委員会」を設置し、組織の自浄作用を高め、職員及び公務に対する市民の信頼の確保に努めて参りました。
また、公共工事に係る契約事務に関し、暴力団等から不当な要求があった場合の対応につきましては、本市においても、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第14条第1項に規定する責任者として工事担当課の課長級職員45名を選任するほか、公共工事の入札、契約、工事の履行における暴力団等からの不当な介入を排除するため、京都府警察との間において、情報の交換のほか、緊密な連携により対応することとしております。
今後も、引き続き、公正な職務執行の確保に努めて参ります。
昨今、自治体における行政のスリム化は重点課題であり、京都市もそういった取組を推進されてきた。
特に人件費の削減は大きな問題であり、この問題を論じる際の解決手法として民間委託という手段を声高に叫ばれる節があるが、活用すべき資源は民間企業や団体によるものばかりではない。
特に団塊世代の退職者が大幅に増加するこれからの時代、政府も雇用法を新たに策定し彼らの需要の喚起を促しているが、同時に京都市としても有効に活用していくべき人材である。
また、女性の社会参画の面から見てもこれを促進させる観点を行政は今後より一層強化せねばならないと考える。
そこで、そういった方々をターゲットに設定した市民との協働を模索していく必要がある。今一度、行政機構をすべからくチェックし、職員が直接執行せねばならない業務、ボランティアに委託できる業務、民間に委託できる業務を再分別するべきである。
そして、ボランティアに委託できる業務に関しては、市民を有償のボランティアとして市政運営に参画させ、有効な活用を図っていくべきである。
現在、埼玉県志木市が導入している行政パートナー制度は、極めて高いコストパフォーマンスを誇り、また市民と共に行政を作っていくという制度としては、大変優れた制度である。
既に窓口案内をはじめ842業務を行政パートナー(有償ボランティア)に委託することを決め、その一部を現在稼動している。
地公法や人材派遣法等々の課題を既にクリアした形で運用されていることから、これを参考に京都市でも有償ボランティアを有効に活用されるよう要望する。
本市では、「信頼とパートナーシップによる市政運営」を基本姿勢に掲げ、平成13年12月に策定した市民参加推進計画に基づき、市政参加の仕組みの拡充や市民活動の推進・支援のための取組を進めております。
ボランティアの活用につきましては、市民と行政の協働を実践する有効な取組の一つとして、子育て支援やイベント運営等において有償で実施しているものもございます。
今後とも、他都市の事例も参考にしながら、ボランティアを含め、市民の英知と行動力を活かした市政運営の推進に積極的に取り組んで参ります。
現在、地域交流や地域教育が大変盛んである。ボランティアとしての参加の仕方もヒトによって様々であり、持っている能力も千差万別である。適材適所という言葉のとおり、当人も組織も有効に能力を活用すべきである。
たとえば、「地域で英会話を子供たちにボランティアで教えたい」ということを希望している方とそれを望む組織のマッチングを率先して行うべきである。
そこで、ありとあらゆる能力別、特技別、時間別等、参加形態別、細分化した形でボランティア登録をして頂けるようなボランティア人材バンクを創設し、京都市民の好意を有効に活用できる制度を創設すること。
本市では、豊富な知識・技能を有する方が市立学校で教育活動を支援する「学校支援ボランティア」のほか、市民・芸術家・企業等に「文化ボランティア」として様々なかたちで文化芸術活動に参画いただき、文化で京都のまちを活性化させ、更には日本の文化の振興に貢献することを目的とした「文化ボランティア制度」等、ボランティアの登録・派遣制度を設けています。
また、市民活動総合センターでは、市民が自分に合った活動を探せるよう、自分の持つ技能等を提供したい人・団体と、それを求めている団体との出会いの場を提供する掲示板「ディスカバザール」や、市民活動に役立つ情報を書籍やパソコンで閲覧できる「情報コーナー」を設置しています。
更に、福祉ボランティアセンターでは、福祉分野のボランティア活動に関して、電話や面接等により聞き取った個々人の希望や経験等様々な状況を踏まえ、各区ボランティアセンター(各区社会福祉協議会運営)や地域の社会福祉施設、在宅介護支援センターへの紹介を行っているところです。
なお、「ひと・まち交流館京都」内の市民活動総合センター、福祉ボランティアセンター、景観・まちづくりセンター及び長寿すこやかセンターが共同により運営するインターネットシステム「団体・活動情報サーチ」において、ボランティアやNPO等の市民団体の登録に基づき、活動分野・対象者・内容等の基礎的な情報をはじめ、イベント、ボランティアやスタッフ募集等の情報を提供することにより、市民の方々のニーズに応じた活動に結びつくよう取り組んでおります。
現在新たな数値目標と取組期間を明示した外郭団体改革計画をあらたに策定され、以前にも増して外郭団体改革にまい進されていることは大変喜ばしいことである。自主自立の原則に従い、適正に運営されることを切望する。
更にこれを強化させるために、市が委託する業務に関しては、導入された指定管理者制度を有効に活用し、競争性を重視し、複数業者による入札形式の委託に切り替える中で、独立採算性を維持できないものは補完性の原則から改廃を検討されたい。
同時に、ご指摘にある廃止の検討項目(存在意義の薄い団体・回復見込みのない赤字団体・民間への移管が可能な団体)をより厳しく精査し、10% の削減目標に加え、統廃合検討団体を更に増やすことを強く要望する。
市が委託している業務につきましては、平成16年7月に策定致しました「京都市外郭団体改革計画」におきまして、公の施設の管理委託に限らず、本市が外郭団体に委託している業務については、原則として複数の事業者から委託先を選定することにより、競争性を確保することとしております。
また、平成18年2月に策定致しました「京都市「集中改革プラン」について」の中の「外郭団体のより抜本的な見直し方策」におきまして、指定管理者制度の導入を踏まえ、次回の指定管理者の選定時期までに、改めて指定管理者に指定された外郭団体の在り方について点検を行うこととしています。
また、統廃合等につきましても、平成16年7月に策定致しました「京都市外郭団体改革計画」におきまして設定した外郭団体総数の10%(5団体)以上削減という数値目標を平成21年度までの削減目標として、平成17年度当初の外郭団体数の約30%(13~14団体程度)の削減を掲げ、より一層の統廃合等の推進を図ることとしております。
原則継続すべき団体に関しては、昨今の取組にある経営評価システムに加え、横浜市が先んじて導入をしている経営目標と責任の明確化を目的とした特定協約団体マネジメントサイクルを参考に、個々の団体と特定協約を締結し、現在のPLAN DO SEE サイクルに加え、明示した目標が未達成だった場合、団体の整理統合を検討するといったシビアな環境を設定し、更なる自主・自立的経営へ誘導するべきである。
本市におきましては、平成12年度から、外郭団体の経営状況の点検評価を行ったうえで、その結果を踏まえて、各団体に次年度の経営計画の策定を求める「経営評価システム」を導入し、団体の自主的な経営改善を促進しております。
更に、平成17年度からは、目標管理の徹底を図り、計画の実効性を担保するために、各団体の経営計画を公表しております。今後、他の先進事例も参考にして、団体の目標管理をより実効性のあるものにして参ります。
財政非常事態宣言下における財政再建は、行政の骨格をなすものであり、経済活動と同様、財政は市の血液であり、金銭的自立なくして市の将来の展望は開けない。
桝本市政は、最優先課題を「財政再建」と明確に位置付け、邁進されることを強く求め、また、市長以下、すべての京都市役所職員は、「市民の公僕」たることを再認識し、将来の京都を標榜し一丸となって財政再建に取り組むことを要望する。
本市では、経済の低成長期にあっても、時代の要請に即応する政策の推進とそれを支える安定的で持続可能な行財政運営を確立するための新たな都市経営の基本方針として「新京都市経営戦略」を平成16年4月に策定し、また、これに基づき、財政健全化に向けた抜本的な取組を進めるため、「京都市財政健全化プラン」を同年7月に策定致しました。
この「京都市財政健全化プラン」に掲げた42項目の具体的な取組方策のうち、平成17年度当初の段階で、全項目の9割を超える38項目について既に完了又は着手済みとなっておりますが、今後においても、全項目の完了に向け、取組を進め、安定的で持続可能な財政の確立を目指し、全庁を挙げて本市財政の健全化に邁進して参ります。
受益者負担の観点や財政の硬直化を視野に入れた場合、法定外新税の導入は今後の京都市の大変重要な検討課題であり、導入を前提とした更なる検討を進められたい。同時に、税制という安易に市民に負担を求める手法のみならず、行政の自助努力による財源確保をより強化されたい。
特に、道路管理者として、スポンサー花壇やオープンカフェの歩道の占有許可、道路広告などの道路活用、横浜市をはじめ全国の自治体は広告収入の増収策、ネーミングライツ等々熱心に研究を進めており、京都市も自治体独自の新財源の確保に努められたい。
特に広告事業は一事業として展開を図るべきである。しっかりと事業と位置づけ、封筒一枚からHPのバナー、今回新設される有料ゴミ袋に至るまで、徹底した広告展開を検討するべきである。
法定外新税の導入につきましては、主要な税源が法定税とされていることから本市独自の税源を見出すことは容易ではありませんが、平成16年8月に出された、京都市税制研究会による法定外新税や超過課税に係る提案を踏まえ、政策の誘導に税制を役立てることができないかどうかなど「政策と税制の連携」という観点から研究・検討を行って参りたいと考えております。
分権時代の地方公共団体、とりわけ、もともと財政基盤がぜい弱で、地方交付税など依存財源の割合が高い本市においては、事業を進めていくための独自財源の確保は重要な課題です。
このため、戦略的予算編成システムを導入し、各局において、広告料をはじめとする具体的な事業に即した新たな独自財源の確保についても、各局長のマネジメントによる創意工夫を可能としております。
また、広告事業につきましては、現在、本市においては、市民しんぶん全市版と区版に広告掲載を行っているほか、京都市ホームページにおいて、バナー広告を導入するなど、自主財源の確保に努めております。
現在の事務事業評価は、行政改革の一環として先駆的かつ有効な取り組みであるが、項目も少なく、コスト算出基準も曖昧なところがある。
評価項目数を増やし、人件費の算出も手当て、共済費等をすべて盛り込み、平均値算出でなく、実数値を盛り込むなど、さらに具体的なコスト換算を行うべきである。
ABC分析やフルコスト分析を各事業、各事務作業に落とし込み、事業の効果検証をさらにしっかり行えるよう取り組まれたい。
事務事業評価制度におきましては、まず、「市民と行政の役割分担評価」によって、行政の守備範囲に主眼をおいた公共性や行政関与の妥当性など事務事業の在り方、大きな方向性を評価したうえで、「業績評価」として事務事業の業績に主眼をおいた目標達成度や効率性などを評価することとしております。
評価票作成に係る事務負担等を考慮し、評価項目は必要最小限とし、その評価結果を踏まえて、更に個々の事務事業に固有の観点などから検討し、最終的に事務事業の方向性を判断しております。
「ABC分析」につきましては、事務事業評価制度を構築する際に検討致しましたが、作業単位でコストを把握するためには、個々の職員の作業時間や内容のデータ入力作業など膨大な労力を要する等の課題もあり、当面は、事務事業単位で、手当等の人件費や減価償却費等を含めたトータルコストでの把握を行って参りたいと考えております。
京都市では日夜、財政再建に尽力しているが、未だ将来不安が拭いきれる状態とは程遠いのが現状である。
特に市債残高の増加は、公債費が予算を圧迫するだけでなく、将来に渡り大きな禍根を残す為、市債の発行を抑制し、16年度策定された財政健全化プランの早期達成に向けご尽力頂くと共に、プライマリーバランスの均衡の堅持のみならず、このたび横浜市が導入している「横浜式プライマリーバランス」(市債発行額=元本償還金+利払額)といったような、着実に市債残高が減少できる予算編成を目指して頂き、本当の「安定的で持続可能な財政」を構築されるよう要望する。
将来の京都の発展に欠くことのできない都市基盤整備のためには、世代間の負担の公平の観点からも、市債の活用は不可欠です。
しかしながら、その元利償還金が、将来の財政運営の過度の負担とならないよう、毎年度の予算編成において、市債の発行額を適切に管理することが重要であると考えております。
このため、平成16年7月に策定した「財政健全化プラン」においてプライマリーバランスの均衡を堅持することを、本市財政運営の新たな目標の一つに掲げたところであります。
地方交付税に依存する割合が高く、その代替財源である臨時財政対策債の発行が多額にのぼり、また、財政非常事態の下で当面、特別の市債の活用も避けられない本市においては、直ちに「横浜式プライマリーバランス」における黒字化を実現していくことは困難でありますが、投資的経費の更なる抑制に取り組み、プライマリーバランスの均衡堅持にとどまらず、その黒字幅の拡大に努め、市債残高の増加を可能な限り抑制して参ります。
専属の職員を配置した財政再建プロジェクトチームを市長部局に新設し、徹底したコスト管理と再建プランの実現に向けたありとあらゆる手段を模索し、実行されたい。
民間に対し、コスト意識が低い市役所の体質は、簡単に改善できるものではない為、専門チームを新設し、外部の公認会計士やコンサルティングファーム等と提携し、局内のコスト管理をはじめ、今後の事業計画に至るまで徹底した経営管理を行われたい。戦略事業の一環と位置付け、財源確保の為の独自施策の検討も含め投下資本に対し大幅なリターンが見込めるものにされたい。
本市におきましては、安定的で持続可能な行財政運営システムの確立に向け、平成16年7月に「京都市財政健全化プラン」(以下「プラン」という。)を策定致しました。
プランにおいては、財政健全化に向けた具体的な取組項目、目標が示されており、特別な部署を新設せずとも、全庁を挙げた取組を進めることができるものと考えております。
なお、外部の公認会計士やコンサルティングファーム等と提携した取組につきましては、外郭団体の経営評価や経営計画の策定などについて、必要な助言、指導を得て、外郭団体の経営の改善を促進するため、経営コンサルタントや公認会計士等の外部有識者で構成する「京都市外郭団体経営改善支援チーム」を既に設置致しております。
また、プランに掲げました42項目の具体的取組につきましては、平成17年度当初の段階で、全項目の9割を超える38項目について既に完了又は着手済みとなっており、今後、全項目の完了に向け、更に取組を進めて参ります。
現在、市税徴収率は、対策本部の懸命な取り組みもあって大変よくなってきているが、未だに完納されていない市民がいる。
受益と負担の適正化を進めていく中で、市税をまじめに納めている市民が不利益にならないようにしなければならない。
市税滞納者に対し、市税を使ったサービスを提供することは、本来の税制そのものの根底を揺るがす由々しきことである。
そこで、市税を財源とする補助金、助成金の交付、市営住宅の入居(新規、入居済み問わず)等は、市税完納を条件にするよう取り組まれたい。
これからの地方分権の在り方として、行政サービス等における受益と負担の関係について、より一層明確にしていくことが重要であると考えております。
市税の滞納者に対して行政サービス等の制限を行うことについては、真にやむをえない理由により納税困難な状態となっている者への配慮を欠くことになるケースも想定されることから、現在のところ市税の完納を条件にしているのは、一部の融資事業等に限っております。
今後、行政サービス等の提供に当たって、市税の完納を条件とすることについて、御指摘の点を踏まえ、個人のプライバシーの保護にも十分留意のうえ、関係部局と研究・検討して参ります。
雇用創出政策が終了した今、民間委託に比べ極めてコストの高い当事業を直営で運営する必要はない。
サービスの差も、民間委託になってゴミの取り残しが減った、排出ゴミの増減に適時適切に対応と民間の方がサービスがよいとの結果が他の自治体からは出ている。
全国の自治体でも半数近くが全面委託となってきている。収集運搬、焼却埋立て事業は、管理部門を残し、原則民間委託へ向かうべきである。
管理部門は本庁部門からの出向から賄えることから、現業部門の新規採用の廃止。現状の職員は、配置転換、勧奨退職を奨励し人員の削減に努めること。
現在、環境局の収集運搬部門934名、焼却埋立て部門437名 計1371名 うち収集運搬部門の50歳代232名、焼却部門208名 計440名の退職者不補充、配置転換・勧奨退職・民間会社への就職斡旋260名 計700名程度を10年間で削減させること。
現在、本市のごみ処理事業につきましては直営を基本としつつも、収集運搬部門においては、既にごみ収集用自動車の約半数に民間の活力を導入しているところです。
また、焼却埋立部門におきましても、これまでから、業務執行体制の見直しなどにより、退職不補充による効率化を図って参りました。
一方、ごみ処理事業に関して、直営による「安心・安全」を求める市民の皆様の声があることも事実です。
有料指定袋制の実施により市民に負担を求める以上、より一層経営改善に努め極力コストを押さえることは当然であり、これと併せて、公衆衛生の確保や市民生活の安心・安全の観点から、公民の役割分担の在り方について検討を重ねて参ります。
庸車制度は、制度化されてから半世紀近く経った現在の社会情勢にとって馴染みにくく、現実に則した制度だとも言い難い。
また、委託単価もかなり高止まりになっていることから即刻廃止し、直営と委託の2形態に集約すること。
また、民間委託単価も、他の自治体に比べかなり高い水準で推移し、長らく随意契約で契約更新を続けている。
そこで、一度、業者選定をやり直し、広く募集し、全国平均水準まで契約単価を落としていく努力をする必要がある。
庸車制度は、昭和30年以降の急激なごみ量増加への対応と市内中心部に直営車両駐車場用地の確保が困難、という観点から収集業務の一部に用いております。
本市以外に政令市では、名古屋市、神戸市の2市が庸車制度を採用しております。
庸車の契約単価や民間委託の契約単価は、経済情勢等を考慮して、引き下げに取り組んでいるところであり、平成16年度は6%の引き下げを行いました。
今後も、契約手法や民間委託への移行など、更なる経費削減に向けた研究を行うとともに、市民生活における公衆衛生の確保や安全、安心の観点から、ごみ収集業務のあり方について検討して参ります。
現在、京都高速道路新十条通り・油小路線の整備が進んでいる。この整備に関しては早期完了を願うものであるが、その後の計画即ち、久世橋線・堀川線・西大路線の3路線は、京都の交通体系にとって重要な路線ではあるが、京都市の財政非常事態宣言下において、今、事業着手することは更なる財政難を招くことから、財政状況が好転するまでは一時的凍結することを要望する。
京都高速道路は、京阪神都市圏を結ぶ道路ネットワークを形成することにより、一体的かつ均衡のとれた都市の発展に寄与するものであります。
また、市内の慢性的な交通渋滞の緩和や定時走行の確保による交通の円滑化、社会経済活動の活性化を促すとともに、災害時の緊急輸送路としても機能する道路であり、国際文化観光都市・京都の更なる発展と豊かな市民生活の実現にとってぜひとも必要な都市基盤施設であります。
本市としましては、現在事業中の京都高速道路新十条通及び油小路線はもとより、本市の街路事業となる斜久世橋区間につきましても、今後とも国、京都府及び民営化後の新会社等と十分な連携を図りながら、早期完成を目指して取り組んで参ります。
事業主体が決まっていない久世橋線、堀川線及び西大路線の3路線につきましては、今後、本市の財政状況や社会経済情勢等、様々な要因を検討する中で、事業化に向けた取組を推進していくこととしております。
京都は京都議定書採択の地であり、現在他の自治体に先駆け環境対策を進めているところであります。
現在、経済産業省が推奨し、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は補助制度を設置するESCO事業は、省エネ化に必要な設備、資金を包括的に提供するサービスで、効果は事業者側が保証する、導入者にとって極めて勝手のよい制度である。
事実、京都市環境局は、本年度から大規模事業所に対し、推奨する案内を作成しその浸透に務めている。京都市も他の事業所に先駆けて、公共建築物に早期にESCO事業を導入していくべきである。
最初の取組みとしては、初期投資ゼロで省エネを図る民間資金型(シェアードセイビング方式)あたりから実験導入していくことがいいように思われる。
この方式は、事業者に委託料を支払い、省エネに必要な改修は事業者が行い、委託料は市の光熱費の削減分で賄える。最悪、予定よりも削減できなくてもその補填先は事業者となることから、導入を図るべきである。
本市におきましては、省エネルギー化を進める手法として注目されているESCO事業を活用・推進することにより、省エネルギー化改修を促進し、環境負荷の低減を推進するため、ESCO事業の導入を前提に、施設ごとの省エネルギー化の手法や二酸化炭素の削減量等を明らかにしたうえで、ESCO事業導入可能性の高い施設を選定した「京都市公共施設・省エネルギー推進計画」を平成17年度中の策定に向けて取り組んでおります。
平成18年度には、民間資金型(シェアードセイビング方式)ESCO事業導入に向け積極的に技術支援に取り組んで参ります。
インターネットと同じデータ伝送方式で音声をやりとりするIP電話の普及は目覚しく、同じIP電話同士なら通話料無料、通常の通話も割安となることから、コスト削減の効果が十分見込まれる。既に導入に踏み切っている自治体も出てきている。早急に検討されたい。
インターネットの回線を利用したIP電話は、同一事業者のIP電話間では通話が無料であることや、長距離通話が固定電話に比べて安いことから広域で事業を展開している企業などを中心に普及し始めておりますが、その一方で、現時点では、停電時等の緊急対応面での技術的な課題もあります。
また、市内の通話料については、現在のところIP電話の方が割高であり、更に、IP電話の導入には新たな設備投資が必要なことなどから、通話量の綿密な分析や既存設備の更新時期等を踏まえたコスト比較を実施することが必要です。
今後とも、費用対効果の検証や信頼性・安全性の技術的評価を行う中で、IP電話の導入につきまして、引き続き検討して参ります。
未曾有の財政難時代を迎え、従来行われている行政主導の式典類は、市民により理解を強く求めるといった観点からも、従前以上に大幅に予算を削減し、コストカットをより強く推し進めるべきである。特に、日頃より目に付く市民新聞はモノクロ化させること。
本市におきましては、式典、祭典や文化・スポーツ事業等の実施に際して、平成13年10月の財政非常事態宣言を受け、緊急対策の一環として、各々の事業や式典、祭典の有する意義や効果を勘案しながら、休廃止を含め、可能な限り経費を縮減するなどの見直しを行っております。
本市財政は、なお非常事態にあるため、緊急対策期間終了後の平成16年度の予算編成以降、これらの取組を継続することとして、局裁量枠の財源配分を行っております。また、市政情報を市民の皆さんにわかりやすくお伝えすることは、「信頼とパートナーシップの市政」を進めるうえで不可欠です。
そこで、市民しんぶんは、広報媒体の中心として、市民の皆さんに、より読んでいただきやすい紙面とするため、平成11年から、全ページをカラー化して発行しています。
今後とも、財政状況を考慮しながら、各種広報媒体の特性を最大限活かせるよう創意工夫を重ね、効果的な広報活動を展開して参ります。
市立浴場は、社会情勢の変化に伴い、年々利用者が減少を続け、好転の兆しは見えない。
それは当初の目的がある一定達成されたとする向きも強く、受益者負担比率から見ても、現在京都市が70% 超える負担を続け運営していく必要性が欠如してきている。
また、補完性の原則から見ても、十分民間の公衆浴場で対処していくことが可能であると思われる。
そこで、これらを鑑み、これ以上現状を維持していくことは望ましいとは言えないことから、市立浴場の縮小及び廃止を検討されたい。
市立浴場は、市民の保健衛生の向上を図ることを目的として設置したものであり、改良住宅に浴室が設置されてこなかったことから、日常生活に不可欠な施設であります。
現在、改良住宅の建て替え等により浴室の整備を進めておりますが、その整備は相当長期に及ぶ見通しであります。
したがって、いまだ大部分の改良住宅に浴室が設置されていない状況にあり、市立浴場は必要であると考えておりますが、その在り方につきましては、今後十分に検討をして参ります。
なお、市立浴場の管理運営につきましては、平成18年度から京都市立浴場運営財団を指定管理者として指定する予定であります。
財団においては、これまでも職員の定年の引下げや嘱託化の推進による人件費の削減、入浴料金の段階的改定など経営改善に努めてきており、今後も更に経営の改善に取り組み、より一層効率的な運営となるよう指導、監督して参ります。
厳しい財政状況が続く動物園運営において、入場料とは別に餌代を提供していただく一般のサポーターを募集するサポーサー制度を創設されたい。
サポーターから提供頂く資金をえさ代や遊具の整備に充てる事で、新たな財源確保できると同時に、動物への関心を深めてもらい、育ての親としてリピーターを増やす事が出来る。既に、神戸、東京、福岡等で実施されており、京都でも実現できるものであることから取り組みを進められたい。
「動物園サポーター制度」は、民間資金の活用による財源確保と、来園者の皆様に実体験として命の大切さを理解していただく制度として有効であり、既に、全国のいくつかの動物園で実施されております。
本市におきましても、京都市動物園で平成17年7月に実施致しました「もっと大好き動物園来年者アンケート」にお寄せいただいた御意見等を参考にしながら、本制度を導入している各園の取組状況を精査し、本市の実情に見合った制度の実施に向け、研究して参ります。
女性の社会進出が求められる中、通常保育ではカバーできないことが多く、働く女性の実情を加味すれば、かなりの延長保育が必要とされることはご周知の通りである。
実施保育園数の増加に伴い利用者数も年々増加している。既に名古屋市、金沢市、市川市などは4時間延長を実施済である。
また、当市でも長時間延長に取り組んでいる保育園に対するニーズは極めて高く、入所待ちが続出していることからも、早期の予算措置が求められる。
本市における保育サービスは、児童福祉の理念である「児童を心身ともに健やかに育成する」ことを目的として、今日まで、乳児(0歳児)保育や障害児保育、夜間保育や延長保育など、その時々の様々な保育需要に対応して、全国的にも高い水準の保育サービスを提供しています。近年、女性の就労者が増加するとともに、就労形態も多様化する中、多様な保育サービスがますます求められています。
延長保育につきましては、平成16年度に前プランの目標数値(平成18年度131箇所)を前倒しして実施する等の取組を進めており、平成18年度についても、14箇所増の150箇所と、新「京(みやこ)・子どもいきいきプラン」に掲げる目標数値(平成21年度190箇所)の達成に向けて、実施箇所数の拡大を図って参ります。
また、現在の延長保育につきましては、30分及び1時間延長を基本(夜間保育所のみ2時間延長)としており、実施時間の更なる延伸については、児童に与える影響を考慮しつつ、慎重に検討していきたいと考えています。
保育所の設置状況についてはかねてより積極的に取り組みを進めて参りましたが、未だに待機児童271人、定員外入所1386人が発生いる現実がある。より一層の取り組みを促進させ、待機児童 0 に向けての取り組みを進めること。
待機児の解消につきましては、就学前児童に対する保育所定員の設置割合は、政令指定都市の中でも最も高い状況にあり、入所しやすい環境を確保していますが、一部の地域においては、新たな住宅建設や共働き世帯の増加や就労形態の多様化によって、保育需要がなお増加傾向にあります。
平成17年度におきましては、新たに3箇所を新設するほか、既存保育所の増築等により、昭和58年度以来最大の365人の受入枠の拡大を図っております。
また、平成18年度につきましても、新たに1箇所を新設するほか、既存保育所の1箇所増築により90人分の受入枠の拡大を図るなど、引き続き取組を進めて参ります。
子育て世帯にとって最も憂慮されるべき問題のひとつに経済的要因が挙げられる。景気の回復の呼び水として公共投資が挙げられるが、同様に、少子長寿化にとって高額の直接支払いは大きな呼び水になると考えられる。
極めて厳しい財政状況ではありますが、政治はプライオリティーの問題であり、間違いなく少子長寿化対策は市の政策の中でも最も優先順位の高いもののひとつであります。
これをしっかり打ち出し、更なる充実に努められたい。中でも、名古屋市の第三子以降の2歳までの保育料無料化(保育を受けない世帯は月額2万円を支給)等は先駆的でまた都市規模からも大いに参考にされ、鋭意取り組まれたい。
少子化の進行に歯止めをかけることは、社会経済の活力を維持するに相応しい人口構造を確保する観点や、子どもたちの健全育成を図っていく観点から極めて重要な課題です。
本市におきましては、平成17年1月に総合的な子育て支援の計画として策定しました、新「京(みやこ)・子どもいきいきプラン」に基づき、「市民・地域ぐるみで子育てを支え合い、子どもたちが希望を持っていきいきと育ち、子どもを生み育てる喜びを実感できるまちづくり」を進めています。
子育て家庭への経済的支援として、大きな役割を担う児童手当につきましては、現在、国において、支給対象児童を「小学校3年生まで」から「小学校6年生まで」に拡大するとともに、所得制限の緩和が予定されています。
本市としましては、今後、国による予算編成作業や法改正の状況を勘案しながら的確に対応していきます。
また、本市独自の児童手当額の増額等に関しては、非常に厳しい財政状況の中では困難な課題であると認識しています。
現在、学童保育は原則児童館設置に伴い、設置させており、単独設置が行われていない。
児童館設置も、学童保育所の設置も共に重要な課題ではあるが、緊急性を要するのは学童保育所のほうであり、児童館設置は学童の設置に比べよりハード面の設置が必要であり、多額の予算措置が必要である。
したがって、単独事業として、早急に設置されることを強く望む。また、低学年児童の足を考えると、現実的には元学区に一箇所程度必要であることも併せて要望するものである。
児童館につきましては、地域における児童の健全育成及び仕事と子育ての両立支援を進める観点から、必要とされる全ての市民に御利用いただけることが喫緊の課題であります。
本市では、留守家庭児童を対象とした放課後対策事業については、児童館において学童クラブ事業として施設的に一元化して実施することを基本としています。
平成17年度予算においては、新たに児童館2箇所の建設及び2箇所の設計のほか、学校施設を活用した学童クラブ分室の整備等の予算を確保したところです。
平成18年度におきましても、新たに3箇所の児童館の建設や3箇所の設計等、学童保育待機児童対策に向けた予算を確保しました。
このように、新「京(みやこ)・子どもいきいきプラン」に掲げた児童館整備の数値目標の達成に向けて取組を進めていくことにより、本市における留守家庭児童については、施設的に受入可能であると考えていますしたがいまして、今後も一元化児童館の整備方針に基づき、児童数の動向や子どもの生活圏等を考慮し、必要な地域への児童館整備に向けて取り組んで参ります。
一時保育のニーズは従前より高く、一時保育の充実は求められるところであるが、現在の保育所の実状を鑑みると、着実に実施箇所、利用児童数も増加しているが、地域に根付いたものである事を考えると未だ十分であるとは言い難いことから更なる充実に向け取り組みを進められたい。
また、既に行っているファミリーサポート事業やショートステイを上記の補完機能として更に促進させるべきである。同時に、当制度をもって補いきれない部分であり、働く女性の就労形態の多様化に対応できる24時間保育のニーズは高く、現在未対応なことから、早急に取り組まれたい。
一時保育につきましては、保護者の断続的・短時間就労に伴う一時的な保育や、保護者の傷病などによる緊急時の保育、保護者のリフレッシュを図るための保育といった様々な保育需要への対応が可能で、また未就園児童への子育て支援サービスの提供に今後も大きな役割を果たすことが期待できると考えています。
このため、平成18年度につきましては、1箇所増の29箇所で実施する等、実施箇所数の拡大に努めて参ります。
ファミリーサポート事業につきましては、地域における市民相互の子育て支援を推進するため、平成14年10月に開始しましたが、会員数は年々増加し、平成14年度末では857人でしたが、平成17年12月末現在では2、333人に達しています。
また、ショートステイ事業につきましても、児童を養育する家庭の保護者が疾病や仕事等の理由により、家庭における養育が一時的に困難となった場合において一定期間に養育することで、その児童及び家庭の福祉の向上を図ることを目的に、市内の乳児院(2箇所)及び児童養護施設(8箇所)の全施設で実施しています。利用日数は平成14年度の3、693日から、平成16年度では5、644日に増加しています。
なお、働く女性の就労形態の多様化に対応できる24時間保育の実施につきましては、本市では午後10時まで対応する夜間保育を7箇所で実施していますが、深夜の時間帯を含む24時間保育の実施については、児童に与える影響を考慮する必要があることから、慎重な検討が必要であると考えています。
職員のフレックスタイム制を導入し、窓口の開設時間を延長すること。
市民にとって、窓口の開設時間に対する不満は高く、現在の証明書発行コーナーの機能ではカバーしきれない部分が多く、より充実した時間外対応を検討されたい。
窓口の開設時間の延長につきましては、市民生活の多様化等に伴い、そのニーズが高まっており、市民サービスの向上を目指すうえで有効な方策の一つであると認識しております。
このようなことから、市内5箇所にある「ターミナル証明書発行コーナー」では、平日の取扱時間を午前8時30分から午後7時までとし、土曜日にも午前8時30分から午後5時まで開所しております。
また、平成16年6月から、区役所・支所全課における昼休み時間帯(正午から午後1時まで)の窓口業務を実施するなど、従来の業務時間帯に区役所等に来庁することが難しい市民の方を中心としたサービス向上を図っております。
今後とも、「ターミナル証明書発行コーナー」を市民の皆様に広く利用していただけるよう広報に努めるとともに、窓口サービスの一層の向上に向け、更なる研究、検討を進めて参ります。
現在の図書館の利用客は、市民全体の4分の1程度であるものの、年々増加傾向にあり、市民の学習意欲は高く、その市民のニーズにこたえるべく、「華やぎのあるまち」づくりの一環としての図書館機能の充実をより一層推し進めるべく、鋭意取組を進めているが、未だ時間延長されていない図書館においては、現在の17時、19時半の閉館時間では、十分に市民の皆様が利用できないことから、未着手の図書館の開館時間を延長されたい。
地域図書館の開館時間につきましては、平成12年度の左京図書館の夜間・祝日開館実施以来、毎年度拡充を図ってきており、現在全20館で祝日開館、15館で夜間開館を実施しており全11行政区での実施となりました。
開館時間につきましても、中央図書館3館では午後8時30分まで、地域図書館では午後7時30分まで(ただし岩倉・東山図書館では月曜・木曜の午後7時まで)夜間開館を実施し、勤め帰りの方などが気軽にお立ち寄りいただけるよう努めております。
平成18年度からは、吉祥院・向島・久我のもり図書館の3館で夜間開館を実施、平成19年度には未実施の2館を実施し、全地域図書館が夜間開館を行う予定です。
今後とも市民の皆様に親しまれる図書館、利用しやすい図書館を目指し、図書館サービスの一層の向上を図って参ります。
HIVの感染者は年々増加傾向で、特に地方大都市圏での増加が指摘されている。京都市でも感染者・患者数が平成14年以降9人、11人、21人と大幅な増加が報告されている。
京都市の保健所で行われているHIV検査は、地元区役所では週に 1回午前中のみで、夜間検査も月に 2回下京で行われているのみである。利用者にとって大変不便であり、通常の場合、月に 2度も半休を取り検査に行かなければならない。
これらは、2度の来所の不便さや平日の日中に来所出来ない等といった理由から、その場で結果のでる迅速検査、夜間休日等の時間外検査は大変効果を発揮している。
特に迅速検査は、栃木県が皮切りだが、受検者は前年の3倍、その他自治体でも大幅な伸びを見せている。
厚生労働省によるHIVに関する特定感染症予防指針見直し検討会の報告書にも、保健所による相談・検査の充実は重点項目としている。それらも踏まえ、迅速検査・時間外検査に早急に取り組むこと。
わが国のエイズ患者・HIV感染者の年間報告数は、平成16年に初めて1、000人を超え、また、本市におきましても、平成15年に初めて10人を超え、平成16年には21人となるなど、若年層を中心に増加傾向にあります。
このような状況を受け、更に受検機会を拡大する必要があることから、平成16年度の試行を経て、平成17年6月から、下京保健所において、毎月第2・第4木曜日に夜間HIV検査を実施しております。
ポスター、市民しんぶん、ホームページ等で広報活動に努めたことにより、受検者数は増加傾向にあり、平成17年12月までに14回実施し、延べ228人が受検されました。
HIV迅速検査につきましては、偽陽性が1%程度と高率で見られますが、迅速に結果が出るメリットがあり、更なる受検機会の確保を図るため、平成18年度におきまして、HIV迅速検査のモデル実施について検討して参ります。
また、時間外検査につきましても、迅速検査のモデル実施結果等も踏まえ、今後どのように推進していくかについて検討して参ります。
現在、京都市財政の中で生活保護費は年々増加傾向にあり、財政圧迫の一因とも言われている。
京都市では325人で27000世帯を担当、83世帯に一人のケースワーカーを配置(国基準80)し、毎月訪問を始め、丁寧なフォローがなされている。然しながら、年間300件に上る不正受給が公になっている。実質は、それ以上の件数がある可能性が高い。
不正受給のような由々しき問題は徹底的に排除していくことが、公平公正な税の再配分を維持する為にも、生活保護に対する市民の正しい理解の為にも重要であることから、更に踏み込んだ総合的生活実態の調査の実行に鋭意取り組まれたい。また、不正受給者に対しては厳しく対処することを要望する。
本市では、これまでから生活保護制度の適切な運営に取り組んでおり、国基準を上回るケースワーカーの配置など実施体制の整備を図るとともに、生活・収入実態の把握や就労指導など、生活保護の適正実施に努めているところです。
被保護者に対しては、収入申告を年4回求めるとともに、課税状況等の収入状況を年1回調査し、その結果、不正に申告しなかった収入を発見した場合は、過払いとなった保護費を返還させています。
今後とも、制度の信頼を損ねないためにも、不正受給に対しては、厳正に対処して参りたいと考えております。
低所得者向け住宅として発足した公営住宅の在り方を再認識し、滞納が生じる背景と根本的な解消に向け民間に準じた形で、市税滞納問題と同様、より厳しく収納率向上に努めるべきである。
事実、司直の手に委ねた場合、行政が裁判費用、強制執行費用の負担をし、その上、滞納家賃を徴収できないという惨状である。
また、公営住宅における家賃滞納は、厳しい財政により拍車をかけるものであり、傷口を広げない為にも、公正・適正な回収の実現に向け、3ヶ月から半年を越える滞納家賃に対して強制執行も辞さない強い覚悟で望まれることをを強く要望する。
公営住宅の家賃滞納整理につきましては、市営住宅管理上の最重要課題の一つとして納入指導を強化し、収納率の向上に努めて参りました。
これまでから公営住宅の入居者は、低額所得の住宅困窮者であることを考慮し、滞納が生じた入居者へは、一律に法的措置を採るのではなく、まず納入努力を促す指導に力を入れております。その結果、多くの滞納者は、その指導に応じ、滞納の解消に努めております。
なお、市歳入の確保と公営住宅の公平性を図るため、3箇月から半年を超える滞納者につきましても、支払努力の期待できる者へは電話及び臨宅指導などのきめ細かな指導を継続し、滞納家賃の回収に努めるとともに、これらの納入指導にも応じない悪質な滞納者に対しては、強制執行も辞さない法的措置の対象者としております。
京都市の自転車保有台数は、94万台(自転車協会データ H9)、実質は100万台以上に上る。歩く街 京都を標榜する京都市であるが、まだまだ駐輪場の整備は行き届いていない。
街に自転車が溢れ、放置自転車の撤去に懸命に取組み頂いているが、駐輪する場所が確保されている上で、そのスペースを利用せず、放置する場合の撤去はおおいに評価できるが、駐輪場が確保されていない中で、やむをえなく駐輪したものを撤去することは市民感情として理解できるものではない。
放置自転車対策をする前に、徹底的に駐輪場対策を行うべきである。これでは何の解決策にもならない。現在の自転車総合計画を着実に進め、更なる取り組みを進められたい。
また、現在の整備計画では、駅のみの整備であるが、乗降客の多いバス停や交差点、商店街等にも設置計画を立てるべきである。早急に予算措置を行い、整備を進められたい。
放置自転車対策につきましては、平成12年3月に策定しました「京都市自転車総合計画」に基づき、自転車等駐車場の整備をはじめとする自転車利用環境の整備と、放置防止啓発や放置自転車等撤去などの利用マナー・ルールの確立を両輪とした取組を進めております。
最近の取組と致しましては、平成17年4月1日に東寺駅自転車等駐車場を供用開始したほか、鉄道事業者等関係機関の協力による整備として、平成17年12月19日には、財団法人京都市駐車場公社により京阪六地蔵駅自転車駐車場が開設され、また、平成17年度中には京阪電鉄により京阪中書島駐輪場が増設される予定です。
今後も引き続き、関係機関や地域住民との協力、連携を図りながら、様々な手法での整備を進めて参ります。
また、駅以外の地域の自転車等駐車場整備につきましては、当該地域周辺の放置状況及び駐輪需要並びに用地確保の可能性等を調査・把握したうえで、整備の必要性について検討して参ります。
今日までの京都市の防災対策において、消防団の地域災害活動にかける不断の努力は大変大きく、それにかける情熱と多大なる労力に対し、市としてより一層充実した支援と団員の処遇の向上を求めます。
同時に、団員の高齢化は、年々顕著化していることから、広報力を高める等、若手団員の獲得と育成に努めることを要望する。
消防団員の御労苦に応え、安全かつ効率的な活動を支援するため、平成14年度から無線機による通信連絡体制の整備を実施致しましたほか、平成17年度に北、左京、右京、西京の指定消防団に小型動力ポンプ付積載車を配備し機動力を向上させました。
また平成16年度に出動手当を見直し、支給基準及び支給対象範囲の拡大を図るとともに、国の改正に合わせて退職報償金を充実させたところであり、今後も社会情勢の動向を見据えたうえで、適正化に努めて参りたいと考えております。
若手消防団員の確保につきましては、ホームページ、ポスター・ビラ、平成16年度に作成した消防団紹介のビデオ・DVDなど各種広報媒体を活用して消防団の意義や活動を広く市民に対してPRを行って参ります。
また、消防団のイメージアップのため、平成15年度に女性消防団員の制服のデザインを一新し、男性消防団員の制服についてもネクタイのデザインを改め、平成17年度には男性消防団員の夏制服のデザインを一新し、消防団のイメージアップを図るなど、引き続き魅力ある消防団づくりを推進して参ります。
既に京都市の自主防災会への取り組みは目を見張るものがある。災害時における2次火災、3次火災の防止や応急処置を含む救急体制、防火活動等、災害に対処する為の市民の意識の改善と知識の向上は防災の観点で極めて重要な問題である。
それに係る啓蒙と地域住民が主体性をもって、これらの活動に従事できる自主防災組織の育成は必要不可欠であり、更なる育成に努められたい。
阪神・淡路大震災以降、市民の防災意識向上と自主防災組織の活動強化を図るため、活動助成金や救出救護用器材の配備、自主防災リーダーの育成など自主防災組織の育成強化に努めてきたところです。
平成12年度からは、本市で開発した「防災カルテ」を活用して住民の皆さんに防災情報を提供し、住民自ら自主防災体制づくりをしていく「身近な地域の市民防災行動計画づくり」事業を推進しています。
また、既に計画が策定された自主防災部についても、防災行動計画を実践していただけるよう、きめ細かな指導や訓練への参加勧奨などにより、防災意識の向上と自主防災部の災害対応力を高めて参ります。
DIGの導入について大規模災害においては、行政の力で解決できる問題には限りがあり、市民ひとりひとりがそれに向き合い、取組みを進めていかねばならないことは自明の理であり、その点において消防団をはじめ、市民一人一人が部員を務める自主防災会の育成、活躍は目を見張るものがある。
そこで、さらに地域に根付いたより深い理解が必要であるといえる。その点において、DIG(参加型地域版災害図上訓練)は地域住民が自ら地図を囲み、起こりうる被害想定を行い、あらかじめその対応をシュミュレーションするものであり、極めて有意義であり、防災に最も肝要である「気づき」を与える上で、よく練られたツールである。
参加する中で、どこでどのような被害が生じ得るかを可視化し、明文化し、それを共有することは、防災の出発点になるはずである。
また、現状の自主防災会に長年従事してきた部員の中からは新たな学び、気づきの場を求めていることも事実である。これらの向上心に敬意を表すると共にこれに答えていくツールが必要ではある。
消防庁による「地域の安全安心に関する懇話会」の最終報告でも防災教育の一環として、また行政と自主防の隙間を埋める役割としてDIGの重要性を指摘している。既に、静岡県を始め多くの自治体で実施がなされ、一定の効果を聞くに、京都市でも導入実施されたい。
阪神・淡路大震災以降、市民の防災意識向上と自主防災組織の活動強化を図るため、本市で開発した「防災カルテ」を活用して住民の皆様に防災情報を提供し、「気づき」を促し、住民自らが自主防災体制づくりをしていく「身近な地域の市民防災行動計画づくり」事業を推進しています。
「防災カルテ」は、パソコン画面をプロジェクタで映し出し、DIGで用いられるような地域の目標物や消防水利等の地図を表示する機能をはじめ、地震被害想定や火災延焼シミュレーション、更には地域の災害対応力診断なども行うことが可能となっております。
これを活用して、ワークショップ等を実施していただき、DIGを含め地域の実情に応じたきめ細かな災害対応を検討していただいているところです。今後につきましても、この防災カルテを活用した取組を進めて参ります。
稟議、決済をはじめ辞令書に至るまで、原則、電子化を進めるとともに保管媒体としての冊子を全廃させ、データ保管へ移行させること。
事務の効率化と経費削減を進めるために、役所内のペーパーレスを推進し、無駄なコストを削減させるべきである。
そういった観点から、現在取組が進められている電子化による文書管理システムは大変有効であり、一刻も早い完全実施を要望する。
庁内文書の電子化を進め、ペーパーレス化を促進することは、事務の効率化と経費削減に大きな効果を発揮するものと認識しております。
このため、本市におきましては、「新・高度情報化推進のための京都市行動計画~e-京都21~」において、庁内文書の電子化を行政業務情報化の基本方針に位置づけるとともに、同計画のリーディングプロジェクトの一つとして、平成15年度から「文書管理システム」の設計に着手し、平成17年度はプログラム製造及びテストを行っております。
「文書管理システム」は、これまで紙で行っていた文書事務に電子文書を取り入れ、電子決裁システムを中心として、文書の収受から起案、決裁、供覧、保存、廃棄に至るまでの文書のライフサイクルを一貫して総合的に管理しようとするものであり、これによって事務処理の効率化、意思決定の迅速化、文書管理に要するコストの削減及びペーパーレス化の実現を図ることを目的としたものであります。
平成18年度においては、運用テスト及び職員研修を行ったうえで、平成19年度から運用を開始する予定であります。
平成5年に施行された「特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律」に基づき行われている特定優良賃貸住宅制度であるが、行政のスリム化論議の中で、これらに対し、行政が主体となって今後も制度を維持し続けることの必要性については、議論がなされるべきであり、改廃も含め検討されたい。
特定優良賃貸住宅制度につきましては、平成16年12月末日までに134団地2、784戸を供給し、一定の成果を挙げて参りました。
今後は、管理開始の古い団地を中心に空き家が発生している現状を踏まえ、空き家の解消に努めて参ります。なお、新規団地の供給の予定はございません。
公営住宅の目的は十分に理解できるものであり、これまで市民の住環境の向上に大きな役割を果たしてきたが、今、大きな岐路に立っている。そこで、従前から続く制度を大きく変革する必要に迫られている。そこで下記のとおり改革されるよう強く要望する。
捨て看板等の違法広告物は街の景観を損なうのみならず、歩行者や車の視界を妨げる等の弊害から、厳しく取り締まる必要があることは言うに及ばずである。
これに対して現状では、設置、撤去がいたちごっことなっている。当局は、輝き隊の新設や業務の効率UPに向け取組みを進めているが、設置者そのものに対し、厳罰をもって望むこと、法で定める諸手続きを厳格に適用することが、法治国家として当然のことであると考える。
また違反広告は、不動産や風俗店の宣伝が多く、これらの取り締まり、および撤去に400万円の経費が係り、特定の違反広告物に対し、税金を投入することは、適当でないばかりか、無償の好意的なボランティア市民の皆様のご協力を仰ぐならば、横浜市のようにその当事者に費用負担を求め、厳罰に処し再発防止に務めるべきである。
違反広告物に対する取組につきましては、これまでから「京都市屋外広告物等に関する条例」に基づき、違反広告物の除却作業を定期的に実施するほか、路上違反広告物追放推進員制度を活用し、少年補導委員会等の御協力を得て、簡易除却事業にも取り組んで参りました。
しかし、これらの取組にもかかわらず、違反広告物の掲出が後を絶たない状況が続いています。
このため、本市では、屋外広告物法が改正強化されたことを契機に、平成17年7月に屋外広告業の登録制度を導入し、違反広告物を施工した広告業者に対して、登録の取消等を行うなど、厳しく対応することと致しました。
今後は、違反広告物の設置者はもとより広告業者に対しても、罰則の適用を含む徹底的な違反指導を行って参ります。
現在、京都市の新交通体系の一環としてLRTの導入についての検討が始まっている。
然しながら、LRT論議を行う前に、具体的な京都市の交通体系における20年、30年先に渡るグランドビジョンの策定が先ではないでしょうか。
市電の廃止の経緯を再確認し、古都という元来、車両通行を前提としない道路体系を培ってきた京都を再認識し、慎重にご検討を頂きたい。
また、LRT導入の最大の効果は、車両の定時制確保であり、その点から、LRTよりも、まず費用負担のない現状のバス路線の定時性確保をいかに図るかを再度検討するべきである。道路管理者責任で、違法駐車に対して厳しく対処できるよう方策をご検討願いたい。
市電が廃止された昭和53年当時は、自動車交通の急増により交通環境が変化したこと、維持費や人件費の高騰により財政が悪化したこと、地下鉄とバスを中心とした都市交通体系が政策として位置づけられたことが、時代背景としてありました。
しかしながら、近年の公共交通を取り巻く環境は、自動車に過度に依存しない市民生活への転換の促進や地球環境に対する意識の高まりの一方で、技術的進歩による車両の性能向上が見られるなど、市電廃止時とは大きく変化してきております。
京都市における大量輸送型公共交通機関である鉄道は、鉄道事業者ごとに異なるターミナルを持っていることから、鉄道間の結節が弱く、市内における鉄道による移動が難しい状況です。
また、市内主要道路において、バス専用レーンが設置(昭和49年12月から市内総延長91.2q)されているものの、十分に機能していないため、市内の主たる公共交通機関であるバスは、ピーク時における輸送力に限界があるとともに、道路混雑による定時性の悪化及び利便性の低下が、しばしば問題となっております。
このため、京都市においては、「「歩くまち・京都」交通まちづくりプラン」に基づく、総合的な交通政策を進める中で、輸送力や経済性などを考慮した適切な輸送手段が求められており、鉄道・地下鉄とバスの中間の機能を有するLRTなどの中量輸送型の新しい公共交通システムが有効であると考えております。
しかしながら、自動車交通については、LRT導入に伴う車線減少のため、自動車の混雑の増大が予想されます。
そのため、LRT導入に併せて、自動車利用を抑制するような総合的なTDM施策の実施が不可欠であり、自動車交通と公共交通の役割分担に関し て、市民と行政相互の合意形成を図っていくとともに、「歩くまち・京都」という京都市の交通政策の基本理念を各関係者が共有する必要があると考えております。
一方、市バスの定時性確保に向けた取組につきましては、これまでから河原町通等において、毎週金曜日に職員による啓発活動を実施しているほか、バス専用レーンなど公共交通機関優先の交通規制の拡充、違法駐停車取締の強化などを関係機関に対し要望してきたところであります。
その結果、京都駅前の違法駐停車車両の取締の強化が実施されたほか、平成13年4月には烏丸北大路~西大路四条間(6.5km)で「公共車両優先システム(PTPS)」が運用開始、さらに、平成14年4月には西大路四条~九条車庫前(5.0km)まで延長され、市バスの走行環境改善に一定の効果が得られております。
更に平成18年度におきましては、走行環境の改善に向けた取組の一層の強化を図るため、新たに走行環境改善担当を設置し、違法駐停車車両の排除に向けた京都府警察や関係部署との更なる連携を図るとともに、バス専用レーンの表示版の設置等により、ドライバーなどに対するバス専用レーンのPR強化を図ることとしております。
今後とも、「市バス連絡会議」等を通じ、本市と京都府警察の連携を強化するととも に、他の関係機関とも積極的に協議を行い、市バスの円滑な運行を確保して参ります。
建築確認の民間検査機構委託は、極めて有効な制度であるが、昨今、民間検査機構の許可した建築確認に誤りがあるケースが指摘されている。
京都市でも本年7月に建築確認の取り消しがあった。現在、一旦認可した民間検査機構は各個別案件に対し、当局は現在チェック機能がない。したがって、抜き打ち的な調査を行い、その安全性、確実性を担保できるように努められたい。
指定確認検査機関が行う建築確認に対しては、抜き打ち的に確認申請図書の提出を求め本市が再審査を行うなど、チェックの強化を図ります。すでに、3物件について、抜き打ちで現場調査及び構造関係図書のチェックを行っております。
また、平成18年2月1日から中間検査制度を拡充し、特殊建築物については対象規模を引き下げて1、000平方メートルから500平方メートルにし、かつ3階建て以上のものについては3階床施工時にも検査を義務付け、構造についてのチェックを強化して参ります。
更に、国に対しては、指定確認検査機関への指導権限の強化等、制度改正の要望を行っております。今後とも、更に安全で安心な市民生活の確保に向け努めて参ります。
廃食油拠点回収の拠点確保については既に950箇所、2000箇所目指してご尽力頂いております。
滋賀県東近江地域振興局では2005年7月よりガソリンスタンド経営9業者11店が協力をし、拠点回収を始めた。これは、油の保管等においても専門性を持った事業者であることから、京都市でも回収拠点の拡大につながる事から実施に向けた取り組みを進められることをご提案申し上げる。
使用済みてんぷら油から再生した、環境にやさしいバイオディーゼル燃料である「みやこ・めぐるオイル」をすべてのごみ収集車と一部の市バスに使用する廃食用油燃料化事業につきましては、現在、市内全学区の7割を超える156学区、956箇所に回収拠点が設置されております。
これは、ごみの減量・リサイクル活動を実践するために各学区単位で組織された「地域ごみ減量推進会議」など関係団体の皆様の協力の賜物でございます。
今後の拠点拡大に向けた取組と致しましては、区役所やガソリンスタンド業界も含めた事業者などとの連携を一層充実・強化する中で、町内会、各種団体が一体となった取組を推進するとともに、平成16年6月にオープンした燃料化施設の見学者への周知などをはじめ、あらゆる機会を通じて啓発に努めて参ります。
それらの取組を進めることにより、回収拠点が設置されていない学区の早急な解消と「京都市循環型社会推進基本計画~京みやこのごみ戦略21~」に掲げる平成22年1、500拠点、平成27年2、000拠点以上の目標数値の達成、ひいては「循環型社会」「脱温暖化社会」の構築につながるものと考えております。
京都市は観光客5000万人構想に向け、様々な取り組みが進められているところであるが、観光客誘致に関しての広告宣伝費用の捻出も限られており、いかにコストをかけずにPRを進めていくかが重要な鍵を握ることは自明の理であります。
そこで、マスコミ各社等に更なる京都のPRを進めて頂く為にも、奈良などで取り組まれている観光PR大賞を京都でも創設し、表彰できる制度を発足されたい。
本市では、「京都・花灯路」事業等のイベントや観光客誘致キャンペーン等の実施を通じて、旅行業界や運輸機関、マスコミ・報道機関と連携を図りながら、京都観光のPRを進めているところです。
また、京都観光業界及び経済界経営者や京都ゆかりのタレント・文化人、学識経験者、市民等からなる「おこしやす京都委員会」の各委員は、京都市観光大使として、各方面で京都への観光客誘致のPR活動を行っておられます。
今後とも、多くの観光客の方に、的確できめ細かい旬の京都情報が提供できるよう、マスコミ各社をはじめとする関係機関との連携の下、多様な手段により、一層の観光PRの強化を図って参ります。
現在、京都市における地域コミュニティーとは、基本的に学区単位に形成され、小学校はふれあいサロンを設置する等、地域と密接に連携を取り運営を行っていることは、学校の生い立ちに始まる歴史を紐解いても大変高い評価ができる。
近年進む核家族化の進行は、教育に大変大きな影響を与える少・青・壮・老の関わりを希薄にし、地域との関わりや郷土愛が希薄になり、ひいては口伝文化の継承にまで影響を及ぼす大きな問題である。
即ち、地域が子供を育てていくというスタンスは、これらに派生する問題の抜本的解決策のひとつであり、その舵取りは、やはり小学校にある。
したがって、現在教育委員会が取り組んでいる「地域との連携」について機能面を中心にますます強化されたい。
本市では、5日間連続でいつでも学校を訪ねていただける「自由参観」、学校便りの地域回覧、ホームページの全校設置など積極的な情報発信に取り組んで参りました。
また全国に先駆けて、平成13年度に学校評議員を全校に設置、更に平成15年には外部評価を含む学校評価システムを全校で導入しており、各校では、家庭・地域が学校を高めるとともに、学校が家庭・地域を高める相互関係の構築を目指して、教職員による「自己評価」と保護者や地域の方々による「外部評価」を計画的に実施し、更に、評価結果の公表を通して、学校・家庭・地域が相互の評価を共有しながら、子どもたちの豊かな「学び」と「育ち」の創造に取り組んでおります。
こうした中、平成14年度から御所南小学校が「学校運営協議会制度」の実践研究を行う「新しいタイプの学校運営のあり方に関する実践研究校」の指定を受けたことを契機として、平成15年度には高倉小学校・京都御池中学校にも指定を拡大し、取組の充実を図って参りました。
3年間にわたる取組のなかで、保護者や地域の代表、公募等の委員で構成される「地域学校協議会」の委員にとどまらす幅広い保護者や地域の方々からも教育活動への支援をいただくなど、学校教育への関心を高めるとともに、支援や協力の輪が広がっており、大きな成果を挙げております。
これまでの取組を継承・発展させるため、学校運営協議会制度の実施にあたっては、幅広い保護者や地域の方々の声を学校運営に反映し、学校教育への参画意識を更に高めるとともに、学校運営協議会とともにボランティアで教育活動等への参画と支援を行う「企画推進委員」の設置など、校長の教育理念とリーダーシップに基づく学校運営を力強くサポートしていただき、地域の子どもを地域で育てていく「平成の番組小学校づくり」の中核となるよう「京都方式」の学校運営協議会制度を確立致しました。
平成16年11月には、実践研究校3校を全国のトップを切って、学校運営協議会を設置する学校(コミュニティ・スクール)に指定しております。
平成18年1月現在、全国34校のコミュニティ・スクールのうち、西総合養護学校に養護学校で全国唯一設置される等、11校が京都市に設置されております。
京都市のコミュニティ・スクールでは、地域・保護者の参画により多くの教育活動が企画・運営されており、子どもたちは、幅広い世代の地域の方々と関わり、また様々な知識や技能を持つ「地域の達人」に接することで、地域への愛着を深めるとともに、自らの学びを高めています。
また地域・保護者の方々からは、教育活動に参画することを通して、子どもたちや学校のありのままの姿に接することで、「子どもたちや学校のこれからについて共に考えていきたい」といううれしいお声を聞かせていただいています。
これらの成果を受けて、学校運営協議会設置校は、平成17年度内には17校となり、更に平成18年度は、新たな学校を加えた30校以上に拡充し、地域の子どもは地域で育てる「開かれた学校づくり」の推進に努めて参ります。
郷土を愛し誇りに思う心を育てることは、将来の京都市民を育てていく中で、地域を担う人材を育てるにも、地域の発展にも、様々な観点から地域にとって有益かつ大切なことである。
郷土愛の育成は、生徒ひとりひとりの心の拠り所として、失われつつある、生まれ育った郷土を愛し、郷土の為に貢献していくという、人間の根底にある心を育んでいくものである。
日本人の心のふるさとである以前に、京都人のこころのふるさとであるという認識をしっかり持つことが肝要である。
すでに、総合学習や社会科の時間で取り組みを行われているが、京の都の変遷と現状、元学区の地元の歴史、地域社会教育、そして将来像へと、多岐に渡り強化していかれるよう要望する。
子どもたちに郷土を愛し誇りに思う心を育てることは、景観の保全や文化の創造など、世界に誇る京都を市民の手で作りあげるとともに、京都を我が国の歴史文化の象徴として保全・再生・創造し、活用・発信する「京都創生」にも繋がるものであります。
こうした認識の下、本市においてはこれまでから、社会科や総合的な学習の時間を中心として、校区の歴史・文化・産業等の学習に全ての学校で取り組んでおります。
また、西陣織や茶道・華道、能・狂言など、伝統工芸や伝統芸能に携わる地域の方々を講師として招き、地域との連携を図りながら伝統文化を体験的に学習する「京(みやこ)の雅探検隊」事業など、京都及び地域に息づく伝統文化、伝統芸能、伝統産業を児童・生徒が直接体験する学校教育活動を推進することにより、わが国の伝統と文化を理解し、それらを尊重する態度の育成を図って参りました。
更に、市民ぐるみで京都から日本の伝統や文化を引き継ぐ子どもたちを育成するため、「京都・観光文化検定」(京都検定)の小・中学生版として、「知識」はもちろん子どもたちの感性を磨ぎ澄ます茶道、華道、伝統行事などの「体験」も重視した「歴史都市・京都から学ぶジュニア日本文化検定」(ジュニア京都検定)を創設することとし、今秋の実施に向け、平成17年11月には経済界代表や学識経験者等20数名からなる推進プロジェクトを立ち上げたところであります。
本市と致しましては、今後とも、子どもたちが郷土を愛し、誇りに思う心の育成に向け、地域の市民ボランティアや経済界など、幅広い御協力を得ながら、取組を推進して参ります。
前項で地域との連携を掲げたが、現在の教育課程は、週5日制の導入に伴い、極めてタイトなものになっている。そこで、放課後や長期休暇を有効に利用した活動が求められる。
既におやじの会の強化や土曜塾といった取組がなされているが、他の自治体で取組を進めている放課後の居場所づくりとしての放課後学習を導入し、地域の各種団体を有効に活用し、地域による運営を行える環境整備を行うよう要望する。
それは、教育という側面のみならず、地域のサロン的な役割、児童館としての機能を有し、あくまで市民と協働しながら運営する低コストでかつ大変合理的なシステムであると考える。
地域としての温度差等を考慮に入れ、モデル学区を選定し、モデル実施という形で取組を進められたい。
本市におきましては、土・日曜日を中心とする、学校単位での父親によるサークル活動を奨励し、子どもとのふれあい活動や地域との合同行事等に取り組む「おやじの会」の活動を積極的に支援し、平成15年10月3日には京都「おやじの会」連絡会が発足するなど、地域でのネットワークづくりに向けて大きな役割を果たしており、現在では150を超える学校・園で活動が行われています。
とりわけ平成17年度には、各学校・園において、食や工作、スポーツ、家庭教育に関する討論会の実施など、創意工夫を凝らしたサークル活動を展開しつつ、9月3日には「全国おやじサミットin京都」を開催。また、18年度には世界から父親の子育てへの参画のあり方を学ぶ「国際oyajiサミットin KY OTO」を開催する等、父親の積極的な家庭・地域教育参加に向けた取組の一層の充実を図っております。
さらに、平成16年10月からは、土曜日・日曜日・夏休等の学校休業日を中心とし、子どもたちの興味関心や学ぶ意欲を社会全体で受け止め、「まち全体を学びと育ちの場」とするべく、各種地域団体やNPO、ボランティア団体等との連携のもと、芸術、伝統文化、自然体験、野外活動、ボランティア活動などあらゆる学習活動や体験活動の場を提供する「みやこ子ども土曜塾」の取組の充実を図っております。
一方、放課後につきましても、昭和46年から、地域指導者の協力のもと、政令指定都市で唯一、全小学校で「スポーツ教室」を展開してきたところです。
平成14年度からは、芸術文化クラブと合わせて充実し、社会体育として実施されてきた「スポーツ教室」を学校教育活動として位置づけ、1、000人を超える地域指導者の積極的な協力の下、「小学校部活動」として実施しております。
更に、児童館におきましても、地域全体が児童に関する課題に目を向け、支え合う環境づくりを進めるため、小学校等をはじめとする地域の関係機関、団体等と情報交換や行事の共同開催、活動の相互支援などの連携を図りながら、児童の健全育成と子育て支援に関する取組を行っており、来館児童の「居場所」としての機能を発揮し、児童の自主性・社会性・創造性を育むことのできる取組となるよう努めています。
今後とも、土・日曜日、夏休みなどの長期休業期間をはじめ、放課後における子どもたちの活動の場の創出に向けて、地域ぐるみの取組を一層推進して参ります。
今後、市民をパートナーとし、行政運営を行う中で、市民に最も近い立場にある区役所の再整備は将来的に見ても重要な課題の一つであり、左京区役所移転問題は、区役所のキャパシティオーバーや保健所等の施設からも離れており、利便性に欠けるとの指摘が以前からされていたが、この度左京区役所の移転計画が日の目を浴びてきたことは地域住民にとっても大変喜ばしいものである。
最も効率的、機能的な区役所を整備する上で住環境が変化する移転予定地周辺住民の不安、利用者の利便性の確保、区役所そのものの機能性等、検討を必要とする課題は多い。
一つ一つの課題を解決し、素晴らしい新庁舎建設に向け、地域住民の声によく耳を傾け、十分な整備を行われたい。
左京区総合庁舎は、築後74年を経過し、老朽化、狭あい化が著しいうえ、保健部(保健所)が別庁舎となっているため、総合庁舎の早急な建設が課題となっていました。
こうした中、日本郵政公社から旧京都簡易保険会館跡地が売却されることとなり、検討を行ったところ、同跡地が、総合庁舎に必要な施設規模を確保できることや整形地であること等から、整備用地として適した用地であると判断し、平成16年10月に同用地を総合庁舎整備用地とすることを決定し、平成17年11月には、土地開発公社による先行買収を行いました。
平成18年度におきましては、区民の皆様に親しまれる総合庁舎を目指し、区民の皆様の声を幅広くお聞きしながら、整備基本計画を策定する予定としており、今後とも、平成21年度の着工に向けて取組を進めて参ります。
リブラ北山(下鴨北野ノ神町)の公有地利用については、寄付者の意思を尊重し、目下、社会福祉施設建設に向け、計画を策定中であり、これからの長寿社会において重要な役割を果たすべきである。
現在地域によってボランティアを中心に配食サービスという取組がなされているが、これは、独居老人の自立を支援する側面と定期的に独居老人宅を訪問すると言う「顔の見える地域社会づくり」において大きく貢献している、今後益々取組が必要な分野である。
しかし、残念なことに、サービスを提供するボランティアはいても、調理を行う場所の不足が大きな課題となっている。特に地元葵学区でも、2つの団体が配食サービスを提供しているが、共に、場所の確保の観点から事業拡大が行えず、ニーズに対応できない現状を抱えている。
そこで、当施設の中に、配食サービス対応のボランティア団体が使用できる厨房設備の設置を強く要望する。
平成4年12月に寄付を受けた左京区下鴨北野々神町の市有地につきましては、交通至便な北山通に面した本市として得がたい財産であり、寄付者の、健康で安らぎのあるまちづくりを進めてほしいというご意向を活かし、本市福祉施策をより一層推進していくための拠点となる複合施設「北山ふれあいセンター(仮称)」として整備するという基本構想を、平成15年10月に策定しました。
この基本構想においては、児童・高齢者・ひとり親家庭・障害のある方のために多岐にわたる施設を総合的に整備し、合わせて、施設間交流、更には施設利用者と市民との交流を図る機能を備えた複合施設として整備することとしており、平成18年度におきましては、関係団体や地域住民の皆様等の意見を踏まえながら、実施設計及び埋蔵文化財調査を行います。
なお、配食サービスをはじめ様々な地域福祉活動を行っている地域のボランティアの皆様には、住民の支え合いである「共助」に貢献していただいており、完成後の同施設の地元利用のあり方につきましては、今後地域住民の皆様と協議して参ります。
観光客5000万人構想を掲げる京都市にとって観光振興は大変重要な課題であることはご周知のとおりである。
そこで、京都市は各観光地の整備を重点的に行っているが、中でも世界遺産銀閣寺は、京都の観光客数第3位を誇る京都の重要な観光資源である。
また昨今の入洛客は、寺社仏閣のみならず、その周辺も含め京都情緒を堪能したいという感覚が強く、おこしやすプラン21にある「界隈観光」の振興はまさにそれに合致した戦略である。
銀閣寺を中心とするその周辺は、その名にふさわしい周辺整備が行われているとは言い難い。そこで「界わい観光モデルゾーン」に指定し、電柱の地中化を含め哲学の道から銀閣寺にかけての門前整備を行うことを要望する。
本市では、「5000万人観光都市・京都」の確かな実現に向けて策定した「新京都市観光振興推進計画」の中で、京都からのメッセージとして、「ゆとりの旅」を提案しております。
主要な観光戦略として「界わい観光の振興」を推進しており、銀閣寺周辺地域を含め、1つの観光都市に匹敵するほどの数多くの優れた観光資源が存在している地域、界わいをじっくり、ゆっくりと体験していただける「界わい」を創出し、多様なニーズに応える観光地づくりを目指しております。
特に、議員御指摘の銀閣寺は、平成16年の入洛観光客へのアンケート調査でも清水寺、嵐山、金閣寺に続いて4位となっており、京都市内でも有数の観光地となっています。
電線類の地中化につきましては、無電柱化推進計画に基づき、幹線道路や重要伝統的建造物群保存地区などの景観の保全・再生が必要と考えられる地域等において計画的に実施しております。
銀閣寺の周辺道路につきましては、銀閣寺宇多野線(左京区銀閣寺町地内)が無電柱化推進計画で取り組むべき路線に位置付けており、今後、計画的に無電柱化を進めて参ります。
今後とも、京都が持つ他に比類なき魅力を堪能していただけるよう、新京都市観光振興推進計画に基づき、積極的に観光施策に取り組んで参ります。
年々進行する核家族化や女性の社会進出といった様々な要因から児童館・学童保育の重要性は、既に理解されているところであり、大変厳しい予算の中で少しづつながら整備我進んでいることは喜ばしいことである。
下鴨学区からかねてよりPTAを中心とした請願が提出されているが、その主たる事由は学区内に学童保育がなく、30分近くかけて高野児童館に学童が通っていること、PTAのアンケートからも多くの潜在需要があり、その傾向は今後益々加速する傾向にあるなどと言ったことである。
そういった経緯を踏まえ、また昨今の財政状況を鑑み、下鴨学区における早期の学童保育分室の設置を要望する。
児童館の設置につきましては、平成17年1月に策定しました新「京(みやこ)・子どもいきいきプラン」に基づき、全市に130館の設置を目標に掲げて取り組んでおり、地域における児童の健全育成及び仕事と子育ての両立支援を進める観点から、必要とする全ての市民に御利用いただくのが喫緊の課題であると認識しています。
このため、平成17年度予算においては、児童館2箇所の建設及び2箇所の設計のほか、学校施設を活用した分室整備等による様々な手法により、受入児童数の増加を図る予算を確保したところです。
平成18年度におきましても、新たに3箇所の児童館の建設や3箇所の設計等、学童保育待機児童対策に向けた予算を確保し、児童数の動向や子どもの生活圏等を考慮する中で、必要性の高い地域へ早急に児童館整備を図って参ります。
下鴨学区での児童館整備等の必要性は認識しておりますが、全市的にも多くの地域からの児童館整備等の要望がある中で、当該学区の児童数等を勘案致しますと、早期の整備は厳しい状況にあり、引き続き、高野児童館の御利用をお願い致します。
現在、全国の自治体病院で表題の問題が検討されているが、現在の京都市立病院の現状は、そういった問題を検討する為の経営分析材料に欠けるところがある。
まず診療科ごとの職別損益計算を至急に作成し、今後の材料にされるよう取り組まれたい。
また、現行の制度は、極言、経営判断を下せる経営者不在の制度といっても過言ではない制度である。それらを踏まえた上で、慎重に検討せねばならない課題ではあるが、地方公営企業法の全部適用を今後十二分に検討されたい。
京都市立病院は、地方公営企業法における一部適用を受けることから、同法の趣旨により「常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営しなければならない。」とされている中で、自治体病院として、市民の安心・安全を守るために民間の医療機関等では採算面から安定した供給が困難な、感染症医療、救急医療、高度医療等を提供しなければならないと考えております。
公営企業としての効率的かつ安定した経営を維持し、医療を提供していくためにも、診療科別等のコスト分析を行い、的確な経営を行っていく必要があると考えており、平成17年度に、この分析を進めていくために必要な「SPDシステム」の導入を前提とした診療材料の現状調査及び物品マスタデータの整備に着手しました。
平成18年度につきましては、これを踏まえ順次システムの稼働を開始して参ります。地方公営企業法における全部適用につきましては、京都市医療施設審議会の答申においても、その検討を求められており、その方向性の是非について慎重に検討して参ります。
生活支援路線に係る赤字係数はバス事業会計を圧迫する大きな要因であるが、市民の足を守るという重要な使命を持つ交通局は、ありとあらゆる経費の削減に取り組み、生活支援路線に係る赤字を最小限にどどめなければならない。
特に収支の悪い路線の要因は、輸送人員に対する供給過剰であることはご周知のとおりである。
本年導入した小型化導入実験の結果をもとに、低コストで適正かつ効率的な輸送を行うよう、小型バスをはじめとした代替手段を用い運行することを要望する。
本市バス事業におきましては、市バスが公共交通として引き続き市民の足という役割を果たしていくためにも、現行のネットワークを維持することを基本とし、路線の空白地帯を生まないことが重要であると認識しております。
その中で、生活支援路線につきましては、平成15年4月に頂いた「京都市交通事業審議会」からの提言において、現在の市バス系統のうち「企業性を発揮してもなお赤字となる系統」と定義されており、公営交通事業者としてその維持が求められております。
本市では、審議会の提言を京都市のまちづくりと連携しつつ着実に具体化していくため、「京都市交通事業ルネッサンスプラン」による経営健全化の取組と合わせ一元的に推進していくための年次的な行動計画「京都市交通事業アクションプログラム」に基づき、市バス事業の経営健全化に向けて最大限の努力を続けております。
そのような状況の下、本市では、赤字であっても市民生活に欠かせない生活支援路線を維持するため、一般会計から財政支援を行うとともに、路線確保に向けた新たな仕組み作りのため、平成16年8月に学識経験者や民間交通事業者等の委員で構成される「京都のバス事業を考える会」を発足させ、民間バス・タクシー事業者との連携を視野に入れた具体的な方策について検討していただいて参りました。
その後、平成17年4月に提出された「京都のバス事業を考える会」の最終答申を受け、小型バス・ジャンボタクシー代替モデル実証実験を平成17年7月から開始しており、平成18年度も実証実験を継続して参ります。また、併せて最終答申で提案いただいたその他の利便性向上策についても着実に実施することにより、生活支援路線のより効率的、効果的な確保に努めて参りたいと考えております。
今後とも、路線の効率化につきましては最大限努めながら、引き続き市バスのネットワークを維持し、身近な市民の足として安心してご利用いただけるよう事業の運営に努め、147万人の京都市民の足を守って参ります。
財政難が続く交通局については、更なる歳出抑制と適正かつ効率的な経営をより強化して頂く為にも、協力会委託業務に関して、下記のとおり見直しを断行されたい。
本市においては、事業の経営健全化、効率化を推進する中で、業務に精通しているOB職員が多く在籍する京都市交通局協力会(以下「協力会」という。)に、市バスの営業補助業務を中心に業務を委託することで、事業の効率化を図ってきました。
それとともに、委託に当たっては、競争入札の導入や委託金額の抑制にも努めてきました。また、駅売店などの構内営業についても、協力会を通じて事業を展開することで、交通局の収入確保に努めてきました。
平成16年5月には、交通局の更なる健全化の推進と委託業務のより一層の透明性を高めるため、「外郭団体見直し検討委員会」を設置し、委託業務内容や費用の検討を行ってきました。
更に、平成17年2月市会における、宝くじ売場の構内営業料の大半を協力会が収入している点や委託業務の積算の見直しについての指摘を踏まえ、平成17年度に、宝くじ売場の事業者に対して直接使用許可し、協力会を介さずに交通局が使用料を収入する方式への見直しを行うとともに、回転場等における市バス誘導業務や燃料給油業務などについて、委託金額の積算方法を国基準に準じた方式へ統一することや業務内容の見直しを行いました。
今後も、交通局の更なる経営健全化の推進と委託業務に係る透明性をより一層高めるため、順次競争入札の拡大を図って参ります。
京都市財政は、財政非常事態宣下において、現在、地下鉄事業に対し新たな事業を展開する余力はもはやなく、ましてやキロ当たり300億近い支出を要する事業を行うことは財政再建団体への道標を作るようなものである。
確かに、西伸問題においては、洛西ニュータウン居住者に対し、東西線延伸の約束の下誘致した経緯は理解できる。
行政にとって、住民との間における約束不履行との声もあるが、しかし、それは国家戦略として取り組んできた国土計画における全国高速道路網整備の問題と同様、一時凍結を迫られているのが現状である。
今は耐え難きを耐え、財政危機を乗り切ることが最優勢すべき課題であることから、将来の京都市にとってより有効な選択を考えたとき、今はこれ以上の赤字を抱える延伸問題は一時凍結すべきであり、大英断を持って決断されるよう要望する。
地下鉄東西線の洛西への延伸につきましては、その大きな第一歩となる二条から天神川までの延伸事業に取り組んでおり、国の財政状況が大変厳しい中、平成15年度からは建設費に道路特定財源が充当され、平成19年度中の開通を目指して本格的な土木工事を進めております。
天神川以西への延伸につきましては、近畿地方交通審議会答申第8号の中で、「中長期的に望まれる新たな路線」として位置付けられておりますが、その整備にあたっては、抜本的な支援措置が前提とされております。
延伸にあたりましては、導入空間となる道路網の整備状況を考慮するとともに、京都大学桂キャンパスをはじめとする西部地域の発展や、阪急洛西口駅やJR新駅設置に伴う需要動向、今後の社会経済状況の変化を見極めていく必要があります。
また、大変厳しい本市の財政状況のもと、低コストで建設するための整備手法などの検討を行っていくとともに、地下鉄事業経営健全化計画の進ちょく状況を勘案していく必要があると考えております。
現在、各自治体では、自主財源の確保に東奔西走している。中でも新財源として広告収入の増加策は自治体が躍起になっている。交通局は他の部局と比べて広告収入を得る為の豊富な資源がある。
そこで、交通局は他の部局に先駆け、広告収入増加における先兵としての役割を果たすべきである。
特にここ数年の交通局の広告収入の落ち込みは不況というキーワードで納めるには余りに大きく、今後の財源確保強化策の一環として、広告収入に力点を据え、広告収益が上る為のシステム構築と現実的な収益アップのポートフォリオを作成し、広告収益の改善に取り組むことを強く求める。
広告収入につきましては、昨今の経済情勢の中、企業が広告費用を抑制していることから減少傾向が続いてきましたが、最近の経済回復の兆しによる追い風とともに、種々の販売促進策を講じてきた成果が徐々に表れはじめ、平成16年度は対前年比4.1%の増となりました。また、平成17年度におきましても微増傾向となっています。
具体的施策として、平成15年度から市バス・地下鉄の広告需要に見合う料金設定や販売促進施策
を実施してきたほか、今後も引き続きラッピングバス(平成17年12月現在42両)拡大の取組みを行うとともに、平成17年度からは新たに、地下鉄駅の電照式看板を複数で一括申込みした場合に料金を割引く販売促進策を実施し、更なる活性化を図っております。
引き続き広告料収入全体の増収を図るため、広告媒体のポートフォリオ(資産運用計画)とも言うべき考え方、すなわち資産である広告媒体の最も効果的な運用を図るという考え方に基づいて、広告の媒体別需要動向を的確に把握し、需要に見合った運用に努めて参ります。
これまでから、民間企業の営業力や企画力を活用するシステムの構築により、個々の広告代理店による指定取次人制度や指定取次人で組織される京都市交通広告協同組合とも連携し、広告主のニーズ把握や交通広告の現状についての情報収集をはじめ、既存媒体の活性化や新規媒体の開発・研究に積極的に取り組むとともに、今後ともこのシステムの活用を図ることにより広告収入の確保に努めて参ります。
交通局では現在、国土交通省で決められた50% 限度枠一杯まで目標を定め、一刻も早い目標達成に向けて管理者以下不断の決意と日夜たゆまぬ努力をされている事は、桝本行革の牽引的役割を果たしており、これに敬意を表する次第である。
しかしながら、これからの10年は団塊の世代退職の10年であり、まさに行政にとって決断のときと言わざるを得ない。
すなわち、退職者不補充という対策によって職員の削減を行ってきた行政にとって、これを更に急加速度的に推し進めるのに絶好のタイミングである。
ただし、職員削減の問題は、20年、30年先の交通局に対し、大きな影響を与えることから、より慎重に、より早いタイミングで緻密な計算を持って実行しなければならない。
その為には、一刻も早く管理の受委託50% 以上という壁を突き抜ける計画を立て、最終的に自前でどれだけの運行をするのかを明確にし、それに向け実行されることを要望する。
本市のバス事業は、少子長寿化の進展等、予測を上回るお客様の大幅な減少傾向に加え、平成14年2月に乗合バス事業の規制緩和が実施されて以降、新規参入が現実のものとなっており、公営交通事業者にとって一層厳しい環境が続いております。
このような大きな時代の変化の中で、本市では「安らぎ」と「華やぎ」に満ちた21世紀の京都を築くうえで、すべてのひとが都市生活の豊かさを享受できるよう、公営交通として将来にわたり147万人の京都市民の足を維持し、市バス・地下鉄ネットワークの積極的な活用を図るため、事業再生計画である「京都市交通事業ルネッサンスプラン」を策定し、その中で、市バス事業の財政を健全化する重要な施策として、「管理の受委託」方式の市バス全車両数の2分の1までの拡大を掲げるとともに、循環系統などの基幹的な系統及び観光系統につきましては、直営で運営していくこととしております。
この2分の1という制限については、国土交通省からの通達で規定されているところですが、本市では、一日も早く経営の健全化を図るため、平成17年6月には、平成20年度まで3箇年で梅津営業所の一部及び西賀茂営業所の一部を受委託し、市バス全車両数の2分の1までの拡大というスケジュールを1年早め、平成19年度までの2箇年で実施することとしました。
これを踏まえて、適正な人員配置を行うとともに職員の削減を計るため、平成17年度につきましては、勧奨退職を実施致しました。
今後とも、引き続き市バス・地下鉄のネットワークを維持し、身近な市民の足として、利便性やサービス水準を低下させることなく安心してご利用いただけるよう更なる経営健全化に努め、147万人の京都市民の足を守って参ります。
今日まで走行環境の改善に向け様々な取組が関係官庁及び関係局と共に取組を進めてこられたが、近年のモータリゼーションの進展や運転手のマナー等々を考慮に入れると実質的に功を奏しているものは少なく、その中で最も効果を表しているものがこのPTPS(公共車両優先システム)である。
そこで、PTPSの更なる拡大を京都府警に対し強く要望をされたい。同時に、当システムは警察庁が推進するITS(高度道路交通システム)の一環であり、警察庁からの補助金を頼りに各都道府県警が整備するものである。
つまり、京都市交通局という一部局から乖離した国家施策であり、ただ単に府警に対し要望するのではなく、当システムの整備にかかる費用の一部を負担することも同時に検討されたい。
市バスの走行環境改善につきましては、河原町通等において、毎週金曜日に職員による啓発活動を実施しているほか、関係機関に対してバス専用レーンなど公共交通機関優先の交通規制の拡充、違法駐停車取締の強化などを要望してきました。
その結果、京都駅前の違法駐停車車両の取締の強化が実施されたほか、平成13年4月には烏丸北大路~西大路四条間(6.5km)で「公共車両優先システム(PTPS)」が運用開始、さらに、平成14年4月には西大路四条~九条車庫前(5.0km)まで延長され、市バスの走行環境改善に一定の効果が得られております。
同システムの導入に当たりましては、市バス車両に搭載する車載機の設置費用を本市でも負担するなど、大変厳しい財政状況にある中で、可能な限り改善に向けての取組を進めております。
また、本市と京都府警察の連携を強化するために京都府警察との会議(市バス連絡会議)を通じ、バス専用レーンの実効強化に向けて協議を行っているところでありますが、所轄署に対しても公共交通優先の交通規制や違法駐車取締の強化等の取組について要望を行っております。
更に平成18年度におきましては、走行環境の改善に向けた取組の一層の強化を図るため、新たに走行環境改善担当を設置し、違法駐停車車両の排除に向けた京都府警察や関係部署との更なる連携を図るとともに、バス専用レーンの表示版の設置等により、ドライバーなどに対するバス専用レーンのPR強化を図ることとしております。
今後とも、市バスの円滑な走行を確保するため、引き続き、警察、道路管理者等との協議を積極的に進めて参りたいと考えております。
現在、国土交通省重点施策に挙げれらる「バス交通再生プロジェクト」では、都市部の慢性的渋滞によりバスの走行環境が悪化する中、バスの走行環境改善に向け、バスカメラを利用したバス走行円滑化対策の取組を広島を皮切りに行っている。
これは、バス専用レーン、優先レーンにおいてバスの前方で違法走行、違法駐車している車両に対し、バス先頭に設置しているバスカメラで撮影し、GPSを通して、最終自動車の使用者へ告知をするといった試みである。
これは現在の有名無実と化しているバス専用レーン、また優先レーンに対し、一定の効果が見られるものと考えられる。
そこで、実施事例を検証しつつ、京都市においても導入を検討されたい。
本市においては、観光地を中心とした交通渋滞などの問題が、観光地の魅力の低下を招き、市民生活に影響を及ぼしています。
こうした交通問題を解決するため、平成15年6月に今後のTDM施策推進の指針として策定した「歩くまち・京都交通まちづくりプラン」(京都市TDM施策総合計画)に基づき様々な取組を進めております。
市バスをはじめとする路線バスの運行におきましても、これまで市バスの定時制を確保するため、市内主要道路におけるバス専用レーンの設置(昭和49年12月から市内総延長91.2キロメートル)や、違法駐車等防止重点区域における違法駐車等防止指導員による啓発活動、府警との連携による違法駐停車車両への啓発活動を行っています。
しかしながら、依然として都心中心部では、バスの定時走行に支障を来たしていることから、都心部の主要道路における違法駐停車車両への啓発活動などを推進するため、平成15年度から関係局などと連携し、四条通等におけるバスの走行環境改善の取組を実施しています。
市バスなどのバス走行環境を改善するためには、御指摘のようなバスカメラによる抑制も新たな実施メニューとして掲げられており、カメラの設置などの初期投資を国と地方自治体で、カメラのデータ解析や保守管理などはバス事業者で負担するという枠組となっております。
しかしながら、それぞれのランニングコストやメンテナンス費用、年間を通してデータ解析をする人員の確保、カメラの活用方策による専用レーン確保のあり方など、関係機関も含めて検討しなければならない課題も数多くあります。
そのため、施策効果の把握や取組のスキーム、概算費用などについて先行事例などを十分踏まえた検討をする必要があると考えております。
15年度単年度黒字を出した観光バス事業であるが、長年の経緯を見ると、長らく赤字が続いてきた経緯がある。
この度の決算は、抜本的な改革によって強い黒字体質が作られたとは思われず、この黒字が今後も維持し続けられるかは不明である。
また、当事業は公営企業の本旨から乖離した付帯事業的な意味合いが強く、今後圧縮が求められる公営企業において存続させる必要性は考え難い。
そこで、事業の縮小を含め、再度見直しを行い生活支援路線へ還元できるような利益を創出させ恒常的に黒字経営できる体制を構築し存続させるか、事業そのものを廃止させるか、至急に結論を出し、実行に移されたい。(ただし、経営改善を行う期間および検討期間は既に終了している。したがって、前者とする場合、抜本的かつ大幅な事業計画の見直しと明確な指針の打ち出しを大前提とされたい。)
定期観光バス事業につきましては、平成15年3月に発売額の値下げやグループ割引制度の拡大などの取組を実施するとともに、不採算路線を廃止するなど観光コースの統廃合を進め、経営の効率化を推進してきております。
平成16年度の実績と致しましては、交通局における在籍車両5両により1日平均4運行を行い、年間約3万4千人のお客様にご利用いただいております(京阪バスとの合計では、在籍車両49両、1日平均27運行、年間利用者数約26万5千人)。
同事業は、京都市の掲げる「5000万人観光都市・京都」構想の一翼を担っていることから、より魅力的なコース設定について引き続き検討を進め、積極的な事業PRを展開し、利用客数の増加を目指すとともに、効率的な事業運営の徹底を図り、コスト削減を図って参ります。
交通局の庁舎の老朽化は激しく、耐震構造上将来に渡り使用し続けることは、職員の安全を脅かすものであり、交通局の財務状況が収支均衡される年度に向け、17年度より建替基金を創設されたい。
交通局庁舎につきましては、御指摘のとおり耐震性に問題があるなど、老朽化が進んでおり、建替等につきまして適切に対応していく必要があると考えております。
また、建物の建替等に当たりましては、財政に与える影響をより少なくする財源確保の手法を検討して参ります。
交通局は、経常利益の向上に向け様々な施策を展開されているが、市民の認知度が低く、広報力の不足が要因と思われる。最近、現在の広報手段、特に空白の目立つ自局の広報媒体を大いに活用し、広報展開がなされていることは高く評価するが、引き続きこういった広報媒体の活用を継続されたい。
同時に、市長部局に対しても同じことが言えるわけであり、交通局の市長部局に対する営業努力は勿論のこと、市長部局各局でも率先して交通局における広報媒体を有効に利用されることを要望する。
広告収入の増収に向け、販売促進策を展開しているにもかかわらず、やむを得ず空白となった広告枠については、そのままの状態では媒体価値の低下を招くことから、自局の広報媒体として活用することにより、旅客誘致にも結びつけております。
また、車内ポスター類については、年間の稼働率を勘案して「京都市民ニュース」や「京都の魅力シリーズ」などを掲出し、市政広報手段として活用するとともに、広告料収入にも結びつけているものです。
さらに、納税や選挙などをはじめとした市民啓発ポスターについては、交通局として一般の広告に優先して掲出を行うなど、市民広報媒体としての活用に協力をしております。
今後とも、市長部局に対しては、数多くの市バス・地下鉄の広告媒体を活用し、広報内容に適した媒体を積極的に提案することにより、広告媒体を有効に活用して参ります。
また、市長部局においては、交通局所管の広報媒体は、市政広報の有効な手段の一つであることから、「京都市民ニュース」と「京都の魅力シリーズ」をはじめとする市政広報ポスター等を市バス、地下鉄車内に掲出しているところであり、引き続き、積極的に活用して参ります。
現在、郵政三事業の民営化が中央において大いに議論をされているところであるが、水道事業は国民のライフラインを司る基幹事業において唯一残された「官」の領域である。かつてのような大々的なインフラ整備はほぼ終結を迎えた。
先進諸国を見渡せば、既に民営化の嵐が吹き荒れ、多くの先進諸国では水道事業が世界企業によって民営化されている。また、その流れは日本市場だけが例外ではなく、これらの企業が虎視眈々とこのマーケットに狙いを定めているのが昨今の水道事業を取り巻く環境である。
そう考えた場合、そう遠くない将来迫り来る民営化の問題を最小限に留めるも、独自の水道事業を展開するも、極めて高い競争力と強固な経営基盤を今、磐石にしなければならない。
そこで、それらを視野に入れたうえで、中期経営プランを前倒しで達成させ、その後の水道事業をいち早く見据えた計画の策定を強く要望する。
水道事業の長期展望につきましては、平成16年度の水道局及び下水道局の統合を契機とした組織のスリム化及び企業改革を図るため、経営基盤の確立を目指し、企業改革の方向性を示す「上下水道事業中期経営プラン」を策定しました。
さらに、この具体的施策として平成16年度から平成20年度の5箇年を計画期間とした「第3期効率化推進計画」を策定し、実施しております。
これらにより、大幅な人員削減、物件費節減、建設改良事業費縮減等を柱とする効率化を実施し、経営健全化に取り組んでおり、平成20年度までは現行水道料金及び下水道使用料を維持していくよう努めて参ります。
経営力の強化として最も有効なものは、義務的経費の圧縮であり、他の部局同様、今後の人員削減は大変重要な鍵を握る。民間委託を今後推し進める中で、最終的に自主運営を行う部署を明確に打ち出し、最小限の人員で事業を運営していく青写真を至急に作成されたい。
同時に、5年間で70余名の採用を計画されているが、更に厳しく精査し、採用の抑制に努められたい。
上下水道事業につきましては、平成16年度から平成20年度までの5箇年を計画期間とした「第3期効率化推進計画」を策定し、事務事業の大胆な見直しを図ることにより、158名の人員削減を計画、実施し、人件費の圧縮を図って参ります。
また、この人員削減については、退職者の不補充により実施致しますが、今後も永続的に安全、安心で低廉な水を安定して供給し、快適で衛生的な生活を支え、大雨による浸水の被害から生命や財産を守るためには、先達により培われた技術力や経営手法を後世代へ継承していくことが公営企業としての大きな責務であり、豊富な知識や経験を有する職員の退職が今後増加していく中、その引継ぎのために最小限の事務職員、技術職員を新規採用することは、将来的な経営力強化に有効であると考えております。
今後も引き続き公営企業としてお客さまに対する責務を果たしていく上で、効率的な運営体制のありかたを不断に見直しつつ、長期的な観点から必要最小限の採用について継続して実施して参ります。
上記の3事業は、他の自治体で既に民間委託を行い、具体的に効果を示している業務である。
「官から民へ」というのは既に地方自治を行ううえでの基本的なキーワードであり、これらの業務は必ずしも直接遂行せねばならない業務とは言い難く、全面的に民間に委託できる業務と考え、民間へ委託することを強く要望する。
平成18年、19年にメーター点検業務は一部営業所を外部委託する予定であるが、早期に実現されるとともに、他の営業所でも実現されることを要望する。
また、外部に委託を依頼する場合においても、一部の団体に依頼するのではなく、広く公募をしたうえでプロポーザル形式で入札されるようも併せて要望する。
業務委託につきましては、従前から、メーター点検業務の一部委託化、漏水調査の委託拡大等を着実に実施してきましたが、第3期効率化推進計画においても、メーター点検業務、井水認定業務、疏水維持作業の外部委託化を図っていくこととしております。
また、今後におきましても、事務事業の見直し等により、更なる経営の効率化に取り組みつつ、民間委託すべき個々の業務委託について委託方法も含めて検討し、より効率的な事業運営を図っていきたいと考えております。
水道事業は平成2年をピークに年々給水量が減少し、ピーク時と比較して17% 以上ダウンしている。これは節水意識の向上や膜ろ過システム等の外部要因によるところが大きいが、年々減少する給水収益の補填はいずれ市民の水道料金の値上げによって解消するという向きは少なくない。
平成20年度までの値上げの見合わせとのことではあるが、その後の値上げは必至である。したがって、でき得る限り市民の負担増にならないよう更なる経営努力をもって取り組まれたい。
水道料金につきましては、平成16年3月に策定した「上下水道事業中期経営プラン」の中で、
という目標を掲げております。
企業の経済性を発揮することは公営企業においても最も基本的な原則であり、料金及び使用料をできるだけ低く保つことは最大の市民サービスです。
このため、「第3期効率化推進計画」を着実に実施し、現行水道料金及び下水道使用料を維持して参ります。