京都新聞町の増収策提案 大山崎で京産大生
京都産業大法学部の学生が5日、財政難の大山崎町に増収策を提案した。町役場であった発表会ではタイヤロックで自動車を差し押さえる町税の滞納処分や、公園のベンチへの広告掲載など、他自治体の施策も参考にしてユニークな案を披露した。
法律学科の「政策立案実務研究ゼミ」の学生7人。研究内容を社会に生かそうと、これまでも児童虐待対策やペット霊園規制条例案を練り、京都や大阪の自治体に示してきた。4月からは増収策を研究し、財政難の大山崎町に提案を打診。町財政の調査や町内の視察を経て、内容をまとめた。
差し押さえ品ネット公売
町税滞納処分の強化策について「商品の種類を問わず多くの入札者が確保できる」として、ネットオークションによる差し押さえ品の公売を提案。「土地を手放さず、維持管理費をゼロにできる」として遊休町有地をコインパーキングやコンビニ用地として貸し付けるアイデアも出した。
庁舎の壁やベンチに広告
広告媒体の例では、庁舎壁面や玄関マットなどを活用した他自治体の取り組みを挙げた。公園や霊園のベンチに、有料で個人名やメッセージを載せる案も盛り込んだ。
町長や職員「すぐ活用も」と評価
提案を聞いた真鍋宗平町長や職員は「課題となっている旧町役場庁舎の売却をどう行ったらいいか、皆さんで研究してみたらどうか」「すぐ活用できる提案があった」などと語った。
発表者の1人で法律学科4年高橋昌未さん(22)は「実行可能な提案をするには、住民の意見も聞いてもっと深く調べる必要があると感じた」と話していた。
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