関西テレビ ニュースアンカー特集/「フリーター・ニート世代が立候補にかけるもの」
4月8日に行われた統一地方選挙前半戦。フリーター・ニート世代とも呼ばれる20代の中から、京都市議会議員選挙(中京区)に大学院を卒業したての佐々木隆吏さんが25歳で初挑戦しました。「世界平和のために政治家になる」という大きな夢を掲げての立候補です。
京都市議会では、4年前、京都市政史上最年少で当選した村山祥栄さん(29)という先輩議員(左京区選出)がいます。村山さんは、職員の不祥事追及をはじめとして、議会で実績をあげ、去年、無所属議員として初めて、本会議で質問をするまでに力を認めさせました。村山さんは、「将来にツケを残さないために」として借金に頼った財政の改革や、市役所の改善などを公約に掲げ、今回の選挙ではトップ当選を狙います。
いっぽうの佐々木さんは、手探りで選挙戦をすすめていきますが、次の日のスタッフの人繰りにも苦労する状態で、経験不足は否めません。そして、投票日。スタッフとともにリラックスして待つ佐々木さんでしたが…。4700票以上を獲得しながら、66票差での落選、村山さんは8800票あまりを得て左京区でトップ当選を果たし、明暗がわかれました。今後については「白紙」という佐々木さんですが、今回の敗北で政治の世界の厳しさを知り、再チャレンジすることができるのでしょうか?