京都新聞中学の社会科確実修了求める
村山京都市議が調査
京都市立中学校を卒業した高校生の66% が、中学で社会の教科書を最後まで習っていないと答えているとして、村山祥栄市議が15日、調査結果を市教委に提出した。
調査は、市立中を卒業した高校生を対象に10月に実施。100人から回答を得た。科目別で「途中までしか習わなかった」との回答は公民48%、歴史42%、地理33%。全体では66% になった。
村山市議は「義務教育を修了したと言っていいのか疑問に感じる実態がある」と話している。市教委学校指導課は「独自の指導計画を基に各校が計画を作成している。今後も適切な指導の徹底を図る」としている。
毎日新聞高校生100人アンケ:社会科で「飛ばし」「中抜き」7割が「不足」感じる
京都市立中学卒業の高校生対象−−村山市議調査
京都市立の中学校を卒業した高校生対象のアンケート調査で、回答者の約7割が中学時代に社会科の授業で教科書に書かれた内容をすべて習っていないと感じている実態が分かった。調査した村山祥栄・同市議(無所属)が15日、結果を門川大作教育長に提出した。
調査は無記名方式で10月に実施。100人から回答を得た。このうち地理・歴史・公民のいずれかを「最後まで習っていない」としたのは66%。「授業が教科書に沿って進められていなかった」は▽歴史48%▽公民33%▽地理36% で、村山市議は教科書の「飛ばし」「中抜き」が行われた可能性を指摘する。具体的には、歴史は現代に近づくにつれ「しっかり習った」より「少し習った」と答える人が増え、戦後の日本については10% が「習っていない」、39% が「少し習った」とした。
村山市議は「授業時間が不足し、習うべき内容が教えられずに終わって履修したとは言えない。指導要領を徹底し、バランスの取れた授業をしてほしい。社会科以外でも同じ傾向があるのでは」と話す。これに対し、市教委学校指導課の栗原照男課長は「市では独自に作成した指導計画に基づいて各校が単元別学習指導計画を作成している。今後とも適切な指導徹底を図りたい」とのコメントを発表した。
朝日新聞社会科教科書「すべて履修」34%
京都市議調査
京都市の中学校で教科書の内容が十分に教えられれているかを該当などで尋ねたアンケート結果を、村山祥栄市議(無所属)が15日、門川大作教育長に提出した。村山市議は「未修理問題にとどまらず現場での授業の進め方に問題がある。現状を認識して、子供の学ぶ権利を保障してほしい」としている。
村山市議によると、アンケートは市立中学校の卒業生を対照に10月、街頭や塾などで無記名で実施し、100任から回答があった。社会科の授業(歴史、地理、公民)について質問した。
「教科書の内容を最後まで習ったか」という質問では、「習った」と回答した生徒は34%、「習っていない」という回答は66% だった。歴史の授業についての質問では、原始時代から江戸時代までは「しっかり習った」と答えた生徒が80% を超えたが、大正時代から戦後派68%、戦後の日本については50% だったという。
市教委の栗原照男・学校指導課長は「市独自の指導計画に基づき各校が学習指導計画を作成している。今後共適切な指導の徹底を図りたい」とコメントしている。