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2003年01月08日

京都新聞

地方新世紀 第5部 問われる議会 (7)

「人任せでは何も変わらない。若者の力で政治家を生みだそう。」

冷たい雨が降る昨年12月21日。4月の京都市議会選に、左京区から無所属で立候補する男性(25)は、京都教育文化センターに集まった大学生ら60人にこう話しかけた。

大学時代に衆議院秘書や選挙スタッフを務めた経験はあるが、昨年10月までは民間企業の会社員。仕事も楽しく、会社の雰囲気も良かった。

両親の猛烈な反対を押し切り、退職。いまは選挙一色の生活だ。事務所の壁には大きな紙を張り、あいさつ回りや街頭宣伝の予定をびっしりと書き込んだ。事務所には、ボランティアの若者が交代で詰める。

選挙活動の資金は、会社員時代の貯金だけで、後援組織もない。知人のツテを頼ってあいさつに行った先では、「何の用だ」「迷惑だ」と理不尽にののしられ、住民の政治への視線の厳しさ、冷たさを実感した。「若者には未来への責任がある。保育施設の充実や市の財政改革など、次世代にツケを残さないようにしたい。」

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