読売新聞候補者の横顔
村山 祥栄さん 30 無新 曲がったことが大嫌い
5歳で京都市議に初当選した。一度決めたら徹底してやり抜き、曲がったことが嫌いだ。議会では、職員の不祥事問題、不透明な同和行政を追及してきた。事前通告なしに役所に乗り込み、職員とつかみ合いになったこともある。
「議会で一番厳しく市長に苦言を呈してきた」との自負を持つ。「あかんもんはあかん」と、市長選のキャッチフレーズは直球勝負だ。
政治家を志した東京での学生時代、松沢成文衆院議員(現・神奈川県知事)に師事した。現場に出向いて市民の意見に耳を傾け、事務所にはほとんど戻らない松沢氏が、「今の私にとって政治活動する上での大きな糧」と話す。
市議会の市長与党各派が候補者擁立で一本化したことに反発し、「市民の声を反映した市政を実現したい」と出馬を決めた。
50人を超える学生ボランティアが選挙活動を支える。20〜30歳代の若い市民らに支持を広げる。「周りを巻き込んでしまうのが上手」とスタッフは評する。
「彼らの声こそどんな組織より強い」。草の根選挙で市長を目指す。