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市長選挙-報道-2008年01月21日

京都新聞

京都高速道路、3氏が“凍結”

これまでの京都市長選で建設賛成と反対の立場に分かれ大きな争点となってきた市内の高速道路計画について、2月の市長選に立候補表明している前市教育長の門川大作氏(57)は21日のマニフェスト発表会見で「4年間着工することはない」と述べ、事実上凍結する考えを明らかにした。ほかの立候補予定者3人も「凍結」や「争点化しない」などの姿勢を示しており、今回は争点としてはトーンダウンしそうだ。

市内には2011年3月までに全線が開通する油小路線、新十条通のほか、未着工の久世橋線、西大路線、堀川線の計画があるが、3路線で計約2900億円もの建設費が見込まれており、門川氏を推す市議会与党の民主、公明両党が3路線の凍結を求める政策提言をしていた。 門川氏はマニフェストで「総合的な交通体系の構築や財政状況等を勘案して在り方を検討する」との表現にとどめたが、会見で「実質的に4年間着工することはない」との考え方を示した。

立候補予定者で共産党推薦の弁護士中村和雄氏(53)は3路線を中止、京都市議の村山祥栄氏(29)も「公共交通網の在り方を明確にすれば完全凍結が可能」とする。会社相談役岡田登史彦氏(61)は「基本的に賛成」としつつ、選挙では争点にしない構えだ。

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