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平成17年12月01日
普通決算特別委員会第2分科会(第6回)

主査(せのお直樹)

本日は建設局の審査を行います。

村山 祥栄

最後に質問をさせていただきます。私の方からは、自転車総合計画について何点か御質問をさせていただきたいと思います。

御存じのとおり、京都市は実質100万台を超える非常に多くの自転車があるわけでございますが、この自転車総合計画の中には、自転車利用環境の整備ということで駐輪場の整備をうたっていただいておるんですが、既に整備を予定している対象駅7駅に関しては、6駅までがもうお済みだと思うんですが、整備を検討していく対象駅40駅についての進ちょく状況を教えていただきたいと思います。

建設局理事(西村恭徳)

整備を検討していく対象駅としては40駅挙げておるわけですが、このうち8駅について整備済みでございます。以上です。

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村山 祥栄

ほかの分は、ある程度、やる、やらないとかという結論は出ているんでしょうか。

建設局理事(西村恭徳)

検討をしていく対象駅については、ほかの残りの分についても、今、鉄道事業者と協議をしているところでございます。以上です。

村山 祥栄

分かりました。

ちなみに、この駐輪場整備に掛かる予算というのは、大体年間どれぐらいでございましょうか。

それと、ちょっと話がずれるんですが、後、自転車の撤去に関する予算も併せて教えていただきたいと思います。

建設局理事(西村恭徳)

駐輪場整備についての事業費でございますが、例えば13年度でございますと、上鳥羽駅の自転車駐車場を整備しております。ここについては1億6,700万ということでございますし、14年度には近鉄十条駅で整備をしているわけですが、ここについては5,900万、約6,000万ということでございます。

また、16年度には東寺駅で駐輪場を整備しているわけですが、ここについては9,000万ということで、場所によって、それと台数によって整備費が違っているというところでございます。

放置自転車対策費としては、17年度、今年度予算でございますが、1億7,300万(後刻訂正)ということでございます。以上です。

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村山 祥栄

ちょっと年度がばらばらなんで比較しづらいんですけども、ここでお尋ねをしたいんですが、実は、放置自転車対策をしっかりとやっていただいていると、今お話ありましたように、1億7,000万の予算を取ってやっていただいているようでございますが、そもそも放置自転車を撤去する意味はどこにあるのかということをお尋ねしたいと思います。

と言いますのも、そもそも駐輪場がしっかりと整備をされている中で、そこにちゃんと停めずに、いい加減な所に停める方、これは、こんないい加減なやからは、しっかりと撤去していただいて厳しく指導していただくというのが本筋ではございますけれども、現在検討中の駅も含めて、自転車で行っても駐輪するスペースが全くないという所が何箇所かあると思います。

それと、駅のみならず、特に多いのはバス停のたぐいなんですけれども、こういった所も全然駐輪スペースがない中で、とにかく乗って行ったら撤去されると。内の地元の出町で行きますと、朝早く始発に乗ろうと思うていきますと、駐輪場開いてございません。それでやむなく道端に停めると撤去されると。

こういった方は一体どうすればいいのかということを考えると、私は、放置自転車対策をすることも重要ですけれども、それ以上に、京都市が歩くまちを標ぼうしてしっかりやろうというのであれば、駐輪場対策をしっかりと予算を立ててやるべきであると。

これを見ていますと、明らかに放置自転車の撤去の方が予算が多くて、整備に伴う費用が全然比較すると少ないということを考えますと、私はどちらかと言うと、とにかく撤去すればその場がきれいになるからいいんだという目先のことではなくて、先々のことをしっかりと考えたうえで、この自転車整備というものにしっかりと予算を割いて行っていくという必要があると思うんです。

そういった観点に立って、なぜ今こういった自転車駐輪場の整備が後手後手になって、放置自転車対策だけがこうして先行してがんがんと行われているのかということをお尋ねしたいと思います。

建設局理事(西村恭徳)

駐輪場の整備の前に、先ほど放置自転車対策費、17年度の予算を申し上げましたが、1億7,300万と言いましたが、1億9,300万です。すみません。(発言する者あり)

16年度の決算は2億1,700万でして、17年度の予算が、先ほど言いました1億9,300万ということでございます。(発言する者あり)すみません。

それと、駐輪場を整備する場合、一番問題になっておりますのが用地ということで、先ほど説明しました3箇所の駐輪場については、近鉄の高架下を利用して整備ができたということで、駅周辺でなかなかそういう駐輪場を整備する用地の確保がまず難しいというのが現状でございます。以上です。

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村山 祥栄

御指摘いただくことは分かるんですけれども、難しい難しいと言ってて物が進まなかったら、じゃ、そんなに土地の用地の取得が難しいんやったら、京都高速どうして用地取得するんですかという話になると思うんです。

これは本当にちゃんと歩くまちを構築していこうと。これはちょっと都市計画の話にリンクしてくるので、ここであんまり議論をしても仕方がないかもしれませんが、ちゃんと京都市がどういう方向性を持ってまちづくりをしていくのかという問題に強くリンクする問題やと思います。

特に、歩いて、バス乗って、電車乗ってまちを移動していただこうということを今京都市は常々口にされている中で、自転車というのは極めて有効な手段でありますし、環境負荷も掛かりませんし、こういったものをどんどんと広めていかなきゃいけないというのに、場所がないからやりませんと、なかなかできませんというような御答弁は、私は少し寂しいなという風に思わざるを得ません。

正直、例えばドイツとかああいった環境先進諸国では、自転車を電車に持ち込んで移動できるぐらい進んだ施策を、札幌なんかでも今実験的にやっていらっしゃいますけども、置いといたら取られるというんやったら、どうせいと言うねんと、じゃ、歩いて来いという話なんかいと、こうなってしまいますので、これは早急に私は整備をすべきだと思います。

それから、後、駅以外でも、先ほどちらっと言いましたけれども、バス停とか交差点、また商業地域なんかも、非常に京都の場合はまちが小そうございますから、自転車でお越しになる方が非常に多ございます。

こういった地域に対して、駐輪場の整備をする計画というのはないんでしょうか。私はしていかなければいけないなと思っているんですが、いかがでございましょう。

建設局理事(西村恭徳)

委員御指摘のバス停とか交差点、特に都心部の中の駐輪場の確保だと考えておりますが、都心部については特に駅周辺よりも更に用地の確保が難しいということで、これもなかなか駐輪場の整備については難しいという状況でございます。

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村山 祥栄

難しい難しいという御答弁しか頂けないので先に話が進まないんですけども、ただ、これは難しいという表現は多分的確ではなくて、自転車の駐輪場を整備しようという順位付けが、プライオリティが極めて私は低いんじゃないのかなと思うわけですね。

例えば、四条の繁華街なんかも非常に自転車多ございます。例えば、河原町通にドイツみたいに穴掘って、地下に駐輪場を3,000台、5,000台確保するぐらいのことが考え方としてあってもいいと思うんですね。

ただ、そこに対して予算を割くかどうか。優先順位が高いか低いか。これが政治的な決断の問題でございますので、簡単に、難しいからやりませんと、できませんというようなことではなくて、私が一番聞きたいのは、建設局として、こういった事業を本当にやっていく必要があると思っていらっしゃるのか、もう一つそうでもないんですよという所を私はお尋ねしたいと思います。もう一度お尋ね致します。

建設局理事(西村恭徳)

駐輪場の整備については必要だという風には考えておりますが、今の財政状況の中で何を優先するか、プライオリティの問題だと思いますが、そういう意味では、駐輪場の整備については、一つは用地の確保の問題、場所の問題もありますし、それと事業費、特に地下構造になりますと地上に造るのに比べてかなり割高になるということで、今のところ、整備していくべきだという思いはございますが、現実的にはなかなか難しいというところでございます。以上でございます。

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村山 祥栄

私、そこで、一つ、これは御提案と言うか、どうなのかなと思うんですけども、今、交差点改良が軒並みあちこちの交差点で行われていると思うんですが、かなり交差点改良を行って、歩道部分が大きくなってございます。

例えば、ここの部分に無秩序に停められると、また汚くなりますし撤去せなあかんと、こういうことになるわけですけれども、例えばこういったスペースをうまく利用して駐輪スペースとして確保していくことができないのかなと。

特に、建設局さんは道路管理者権限をお持ちなので、こういったのをしっかりやるよという方向で行けば、かなりバス停とか交差点付近の自転車はすっきりするんじゃなかろうかなと、こういう風に思うわけですが、その辺はいかがなんでしょう。難しい法的な問題とかあれば教えていただきたいと思います。

建設局理事(西村恭徳)

委員御指摘の交差点を改良して歩道が広がった部分、自転車を置けるような施設ができないかということでございますが、交差点の歩道の広がった部分については、やはり人の往来も多ございますし、たまり空間と言いますか、できるだけ緑と言いますか木を植えていきたいという風に考えておりまして、今のところ、そういう所に自転車を置くような、そういう施設を設けることは考えておりません。以上です。

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村山 祥栄

今の答弁で改めて分かったんですけども、自転車をどんどん乗ってくださいねということを京都市は言っておりますが、交差点に駐輪場をきっちり整備して自転車が快適に乗れるような環境を作ることよりも、交差点に少しでも緑を置いてきれいにするということの方が京都市としての方針は優先順位が高いと、こういう理解でいいんでしょうか。

建設局理事(西村恭徳)

交差点部分に自転車を置きますと、やはり放置が放置を呼ぶということで、歩行者の障害にもなるかと思いますので、今のところはそういう考えはございません。以上です。

村山 祥栄

では、それはそれで結構でございます。

ただ、はっきりと整備をしていくということでいずれ方向付けていかないと、これは、今、LRT 論議なんていうのを呼んでおりますけれども、ただ単に LRT だけ整備したって何も物は前に進まないわけで、やっぱりトータル的にグランドビジョンをきっちりと描いていくと。

その中で、私は自転車の総合計画をきっちりとこれからも練っていただいて、この1億なんぼとかじゃなくて、もっとしっかりと予算措置をしていただいて、今後ますますしっかりとやっていただくようにお願いをして、終わりたいと思います。

主査(せのお直樹)

以上で、建設局に対する質疑を終わります。

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