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平成17年04月21日
建設消防委員会(第2回)

委員長(砂川祐司)

請願第596号から第603号葬儀場建設の指導を審査致します。理事者説明願います。畑中建築指導部長。

建築指導部長(畑中政治)

請願番号第596号から第603号につきましては、葬儀場建設の指導についてでございます。

まず、お手元の資料で建築場所を御説明致します。資料の下半分に付近見取図を記載しておりまして、北大路通と下鴨中通の交差点を少し東に入りました所で、北大路通に面しており、建築主は株式会社セレマでございます。

用途地域等につきましては、北大路通から北に25メートルの範囲が近隣商業地域で20メートル第4種高度地区に指定されております。これより北の下鴨中通側は第2種中高層住居専用地域、15メートル第1種高度地区に、また北東部分では第1種低層住居専用地域、10メートル高度地区にそれぞれ指定されております、三つの用途地域にまたがっておる所でございます。

資料の裏面を御覧ください。裏面には建物の配置図を記載しておりまして、本件は地下1階、地上2階建て、高さ9メートル99センチメートルの葬儀場を建設しようとするもので、中高層条例に該当する建築物ではございません。

それでは、石川良一氏をはじめとしてほか7名の方々の請願の趣旨を簡単に説明致します。

北大路通に面しました下鴨西本町20の土地を、株式会社セレマが買収したが、町内近隣住民の問い合わせに対し、誠意ある回答をせず、何の説明もなく葬儀場を建設する計画が企てられている。こうした住民無視の姿勢に対し、地域住民に大きな怒りと不安が広がっている。葬儀場の建設がなされれば、市民に親しまれ、また下鴨の住民の誇りでもある市内屈指の生活環境は、資産価値や周辺景観との問題をも含め、損なわれ、失われかねない。我々地域住民は今日まで長い年月を費やし、はぐくんできた下鴨の良好な生活環境を守り、次世代へと引き継ぐ責務がある。葬儀場の建設は、我々住民の切なる願いとは相容れないものである。

よって、計画建築主に対して隣接、近隣の地域住民への十分な説明、完全な合意がなされるまでは計画建設を中止するよう指導願う、ということでございまして、この請願につきまして御説明申し上げます。

本件につきましては、京都市建築物等のバリアフリーの促進に関する条例の手続を経た後、民間の指定確認検査機関に建築確認申請がなされ、平成17年3月30日付けで確認済書が交付されております。

経過でございますが、3月の初旬に近隣住民から建築計画の説明を拒む建築主に対して、計画説明を行うよう指導願うとの相談を受けました。本件建築計画につきましては、高さが10メートル未満であることから、中高層条例に基づく近隣住民への説明義務は課せられておりませんでしたが、近隣住民の申出を受け、建築主に対して計画説明するよう行政指導を行いました。

その結果、建築主からは近隣住民を対象に計画説明を行う意向があるとの回答を得ることができ、相談者にその旨を伝えましたが、近隣住民のみを対象とした説明は受けられないとして、平成17年3月15日付けで本件請願書が提出されたものでございます。

本市と致しましては、建築主と地域住民の皆様が誠意を持って話し合われ、紛争の解決が図られるよう調整に努めたいと考えております。以上でございます。よろしく御審議の程、お願い致します。

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村山 祥栄

ちょっと重ね重ねになるかも知れませんが、整理をしながらお話をさせていただきたい。

丁度私、ここのはす向かいが事務所でございまして、連日本当に地域の方々が事務所に来、私が事務所を出て歩いていると、いろんな人から、あそこどうなっているんや、あそこどうなっているんやというような話を聞き、皆さん署名活動なんかもされていて、それももう4,000近くまで集まってきているというところで、本当に地域の中で大切な問題であるということが再認識しながら物事が進んでいます。

先ほどからの議論の中にもありましたけれども、今回のこの葬儀場建設の指導という件名なんですが、実は葬儀場建設に限らず、今回セレマさんというこの1業者さんに対する指導であるという風に、本当に改めて感じています。

最初に、先ほどありました中高層条例の件でありますけれども、今回から説明義務を来月から課すような形で、5月議会に提出されるというようなお話でありましたんで、これは非常にいいと思いますけれども、やはり先ほど柴田委員や佐藤委員もおっしゃったように、完全に規制逃れと言わざるを得ないような、事実これ、実際両隣は5階建てのビルが建っているんです。あえて何でここで2階建てのビルを建てるな、しかも駐車場がちゃんと確保できひんのやったら4階、5階部分を駐車場にしたらいいわけで、それをあえてせずに2階にしているというのは、やっぱりそう取らざるを得ないですし、じゃ、逆に言うと、さっきあった開発逃れの話もそうですけれども、うまいことそういう規制を逃れられるようなやり方で物を進めていくんだったら、幾らやったっていいのかいということに対して、やはり先ほどからおっしゃっていただいているように、きっちりと指導をやっていただきたいなという風に思います。

それから、誠意を持って、中に入っていただいてやっていただいているという話ですけれども、先ほど御説明にありました、近隣住民への説明を求めるような行政指導をしていただきました。しかし、住民としては近隣のみでは受け付けられないということで、そこで止まっていると思いますけども、それからもうどれぐらいたっているんですか。1箇月ぐらいたっているんじゃないですか。

その後、結局近隣の方にしたら、もう周辺がすごいこれに対しては関心を持って、何とかしないとあかんという思いを持っていらっしゃるのに、セレマさんは、いわゆる隣接住戸だけに対して説明しますよという話で、それを住民が受け入れへんのやったらしませんよというの、これはやっぱり甚だおかしな話ですから、きっちりとその辺においても住民側が納得のいくような形で進めていただかないと、そもそもこのセレマさんという会社、今まで何度かこういう形で問題になってきていますし、事実、今回はセレマさんが建築主ですけど、以前はダミー会社でそれを申請して、権限を持たない子会社にうまいこと話をさせて、最終的に責任を取らずに物を進めてきたとかという経緯もありますから、やはりそういうことを色々聞かされていると、住民の方は余計不安になっていらっしゃいますし、今日色々とこういう所で駐車場が何台だとか、どういうことをしますという話が出てきましたけど、この話すらきっちりと住民の皆さんは全く知らないわけですよ。当たり前ですよね、だって1度も説明もされていなければ、何もないんですから。一部行政の方から御説明を頂いていると思いますけども、その辺も踏まえて、改めてきっちりとやっていただきたいなと思います。

それから、青木委員もおっしゃいましたけども、本当にここ、交通量がすごい多くて危ないんです。バス停もありまして、こんな所に出棺を待たれたら本当に困るんですけど、先ほどお話の中で、出棺はピロティーの中でしっかりやりますよと。これほかの葬儀場の建設のときにも、やはりこういう問題は出てきていまして、じゃ、具体的にどうなんだというところで、そういう既に建っているセレマさんの既存施設の周辺の方と話をしていますと、実際そういう所で話はして、住民も納得しているものの、いざふたを開けてみたら、ずっとお供の車がずらずら並んでいたりするという現実があるわけです。だから今の話で、出棺はちゃんと中でやりますよという回答をさらっと言われたところで、ああ、それやったら安心やわというわけにも行きません、正直今までの経緯からして。したがって、その辺も含めて、きっちりと住民サイドと合意ができるような形でやはりこれ進めていかないと、住民も納得できませんし、こんなものを今後放置しておけば、やはり行政として一体何をしているんだということにもなりかねないので、きっちりとした対応をお願いしたいと思います。

(発言する者あり)

委員長(砂川祐司) 

皆さんの採択しようというような声、元気ですので。ほんならもう時間がたちますので、この辺で採決をさせてもらいたいと思います。

取扱いはいかが致しましょうか。採決を採らせていただきます。この件に関しましては採択をするという御意見の方は、どうぞ挙手をお願い致します。(挙手全員)

全員ですね、これは。採択に決定致しました。

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