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平成16年09月16日
公営企業等決算特別委員会(第3回)

村山 祥栄

最後になりました。村山でございます。よろしくお願いします。私は見てのとおり、持ち時間は17分しかございませんので、的確な、端的に御答弁いただければと思います。

まず最初に、院長先生にお尋ねをしたいのですが、院長先生そのものの位置付けという部分で行きますと、院長先生はいわゆる病院の顔であり、また、82人お医者さんはいらっしゃると思うんですけど、その中の筆頭格的な存在という位置付けでいらっしゃるのか、若しくは669人という職員を率いる経営者としてのお立場で臨んでおられるのか、一体どちらの観点で院長先生というのは考えていらっしゃるのでしょう。

市立病院長(加嶋敬)

医師ばかりではございませんで、市立病院の職員をすべて統括する代表者だと認識しております。

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村山 祥栄

分かりました。では、その病院全体を統括する代表者としてお尋ねをさせていただきたいと思います。

現在、自治体病院、この京都市立病院がきっちりと今後残していかなければいけない、やっていかなきゃいけないという共通認識の中で、まず一番大切なことは、やはり政策医療という観点があると思うんです。

それと加えて、憲章にも書いておられますけれども、やはり自立した経営をしっかりとやっていかなきゃいけないと。この両輪がしっかりとかみ合わなければ、この市立病院の経営というのは成り立たないのじゃないかなと。いわゆるそうしたものをきっちりとかみ合わせる中において、大変分かりやすい例で行くと、私は市バスなんかが極めて近いと思うんですけども、市バスで行くと片や生活支援路線という、赤字やけれども運行ささなあかんという明確なものがきっちりあります。片や黒字になるものはきっちりと黒字化していかなあきませんねと。で、この黒字の部分でこっちの赤を埋めていきましょうということで、できるだけ一般会計からお金を頂かないような経営をしなきゃいけませんねということを交通局は明確にしています。

それと同じようなスタンスで、そういったものを明確にしてやっていかなきゃいけないと思うんですけれども、その辺はいかがですか。そういう考え方でいいのでしょうか。

市立病院長(加嶋敬)

まず、政策医療につきましては、これは市立病院というような性格の病院では、まず第1に持たなくてはならない機能だと認識しております。それには、もう一つは、それだけのためじゃなくて、災害医療、あるいは感染症対策とか、そういうような政策医療をやる、あるいは救急医療をやるというようなものにつきましては、普段からやっぱり高度医療とか、そういう体制を整えておかないとそういうものには対応できませんので、だから、それだけやったらいいというわけではございません。

それに対してはやはり赤字になるのはやむを得ないことでございますが、そのほかの部分で努力して、経費節減なんかができる所はあると思いますので、それについて一生懸命やっているところでございますが、完全にはちょっと無理ではないかと思っております。

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村山 祥栄

では、院長に経営者としてお尋ねをさせていただきたいと思います。

今、私がお話しました、できるだけ赤字を出さなくて、黒字を出せる所を黒字を出していって、赤の部分を埋めていく。ただ、最終的には難しい、それは、でもやっぱり黒字にするのは難しいですよねというお話を頂きました。それはそれでいいと思います。

まず、その赤から黒にしていく作業をしていく中で、一体今まで色々と頂いた資料の中で、どこを見れば赤で、ここが赤で、ここは絶対に黒にならない所で、これは黒になっていますよというのが明確に分かる資料がどこにあるのでしょう。

市立病院長(加嶋敬)

恐れ入りますが、ちょっと私はその辺の数字はわきまえておりません。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

御指摘の点は、多分診療科別の収支分析をすれば、どの分野、どの診療科で、どういう収益があって、どの分野でどれだけの赤字を生んでいるかということが出てくるかという、そういう意味合いでの御指摘だと思います。

現在のところ、今市立病院の方でそういうデータが今システム的に採れない状態になっておりまして、これについてはこの答申の中でも指摘がされておりますと言いますか、提言がされておりますけれども、そういった指標を使い、分析をしながら、経営努力をしていかなあかんということで示されております。取り組んで参りたいという風に思っています。

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村山 祥栄

ということはできるのですか、これは今後。やられるのですか、職種別の、いわゆる診療科ごとの収支をきっちり出していくというのは。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

コンピュータ上のデータの採り方、それから、そこのコンピュータシステムの整備が必要でございまして、今のデータの持ち方ではちょっとそういう診療科別の、あるいは患者さんごとの収支分析というのは、できるデータが採れないというのが現状でございまして、その辺を改善していく。つまり IT 化の推進と言いますかを取り組む中で、その辺を解決していきたいという風に思っています。

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村山 祥栄

ありがとうございます。答申にもそのように出ておりますので、それに関してはできるだけ早く取り組んでいただければと要望しておきます。

先ほど院長に実は質問させていただいたのはなぜかと言いますと、やはり経営者としての観点でものを言っていただくのであれば、この話はすぐに出てきてしかるべきものであると私は思っています。そういう意味で行くと、じゃ、事務局長がこの病院をすべて総括する経営者なのですかと言われると、そうではないと思うんです。

逆に言うと、その権限がすべて事務局長の所にあると思えないので、だから、先ほどから、先ほどからと言うか、答申にもありますし、午前中も話がありましたように、やっぱり地方公営企業法の全部適用という話が出てくるのじゃないですか。午前中結構あいまいに質問に対してぼかされていましたけれども、僕は多分そこに意味合いがあると思うんです。

ただ、先ほど慎重に慎重にという委員さんからのお話がありましたけども、当然の話で、こういった部分がしっかりできていないのにもかかわらず全部適用を今後検討していきますというのは、もう土台無理な話で、もう少し前段の部分をしっかりと、こういう部分をどれがどういう形で経営していったら皆さんの市民のいわゆる医療が守られて、なおかつ税金を無駄に使わなくて済みますよという形のフレームをきっちりと組んでいただかなければ、地方公営企業法の全部適用なんていう話は到底先の話になってしまうのかなと。

そしたらもう、別に独立行政法人をやってくださいねという話は出ていないので、もう既にたくさん取り組まれている中で、検討をこれからしますというのはやはり遅いと思いますので、しっかりと今後検討をしていただきたいなということを要望しておきます。

次に、院外処方せんの全面実施が10月18日からというのが昨日公式に出されてございましたけれども、その中で、昨日、湯浅委員の方から、この院外処方せんの全面実施をやるに当たって、薬剤師さん等々の人員の配置転換に対してどうなっているのですかという質問を昨日されたのです。決まっておりませんというお話を昨日されていて、私もちょっとびっくりしているのですけども、昨日はそんな話をする場じゃなかったのであれですけども、もう10月18日から配置転換をしなくちゃいけないわけです。そこにいた人がいるわけですから。こういう人たちというのは、全然まだ決まっていないのですか。どうするかという。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

院外処方を10月18日から実施を致します。当面直ちに外来の分を減らせるかと言うと、しばらくは若干説明をさせていただいたりということで、作業が出てくるかという風に思っています。

後、現在詰めていると言うか、将来に向けてというのは、一つは、とは言いながら、年度途中で仕事が変わりますという中で、年度途中の仕事をどうしていくのか、それから、来年度の4月、5月の配置に向けての人員配置としてどう考えるのか。これはもう人事異動というのを考えますと、年度途中ではなかなかしんどいという部分もありますし、そういう2段階で考えて、今現在局の方と整理をしているところでございます。

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村山 祥栄

じゃ、ちょっと分からないので聞きます。

今、院外に出そうとしている、調剤に掛かっている薬剤師さんは、まず何名いらっしゃいます、現在。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

外来を担当しているのが10人。

村山 祥栄

分かりました。この10人が次の年度の始まるまで何をされていくのかがさっぱり今の話では見えてきませんので、これはもうちょっと具体的に分かるような資料を市長総括までにお願いできませんでしょうか。

それと、この辺の説明もなかったので聞いておきたいのですが、今回これを委員会に出すことによって、材料費とかの本年度分の今現在進行している予算よりも減りますよね、材料費が。出ていくお金も減りますけど、入るお金も減ってきます。その辺の収支に影響が出てくる額というのはどれぐらいを見込んでおられるのでしょうか。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

外来調剤にかかわっているのが10人と申しましたが、これを院外処方しても、すべてが減るわけではございません。院外処方せんの監査と言いますか、チェックです。病院から患者さんの方に出す段階でのチェックをしたりとかいうような外来にかかわる部分の仕事が逆に出て参ります。

そういったことで、実際には減らせるのが、(発言する者あり)あ、分かりました。そんなことで、直ちにその数ではないですけど、資料で出させてもらいます。

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村山 祥栄

じゃ、ちょっとその収支にかかわる影響の分と薬剤師との話は、後ほど資料で御提出をお願いしたいと思います。時間が余りございません。

後、質問したいのは、本日頂いて、昨日資料請求をした、この最後の京都市立病院における経営安全に係る取組内容の部分なのですが、まず、この課長会とか、こういう部長会はいいのですが、この各委員会の参加されている方はどういう方なのでしょう。上から下まで全員が参加しているたぐいのものなんていうのはあるのでしょうか。

市立病院事務局次長(阪本和夫)

それぞれの委員会で委員が出ているものは多少違いますが、部課長会というのは、院長、副院長をはじめ各科の部長と我々事務屋、それからコメディカルの課長です。検査課長とか、放射線科の担当課長が出ております。

それから、運営委員会もほぼそろって。病床管理委員会は、各病棟で病棟管理者という部長を選任しておりまして、その部長と看護科、それから院長、副院長という形です。

保険診療委員会は、これはまた古川副院長を委員長にしまして、診療科、看護科などが入っております。それから、医療機器。おおむねそういう形で、院長と副院長、担当副院長とそれぞれ最適な課長が、部長が担当してやっております。

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村山 祥栄

ありがとうございます。なぜそういうことを聞いたかと言いますと、こちらの答申の中にもまたあるのですけども、病院運営をしていく中で、病院職員全体が合理的なコスト意識を持って、その経営を支えていくことが肝要ですというように書いてあるのです。

先ほど、曽我委員の質問にもありました。いろんな市民ニーズを把握した中を全面的な下まできっちり情報共有できているのですかと言うと、さっきの話じゃないけど、絶対僕はできていないと思うんです。

なおかつこういう取組を聞いていますと、飽くまで部課長レベルの者ばかりです。本当に末端の部分まできっちりと話が行き届いているものはどういった取組があるのですかということを昨日聞いたのですけど、今のところ、これはないということなのですか、そういう意味で行きますと。

市立病院副院長(向原純雄)

部課長会の報告内容に関しましては、職員全員にメールを流しております。このメールの内容、部課長会の資料は膨大な資料にわたりますので、最初は全部流しておりましたけども、今はレジュメで流しております。

ただ問題は、職員全員がメールを見ていないということでございます。これを今徹底するべく努力をしております。

院内の運営と経営に関する委員会としましては、部課長会は人数が多すぎまして、その中から医師の部長を絞った形で委員会を開いているのが運営委員会でございます。ここで経営と運営を主に議論しております。

この内容は部課長会に伝わりまして、部課長会資料として職員全員にメールで流れると。一応仕組みはそういう風にしております。

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村山 祥栄

1分になってしまいました。

それはそれでいいと思うんです。ただ、私がちょっとこの前から見ておりまして、素晴らしいなと思ったのが、実は坂出の市立病院なのです。ここはここ数年ぐっと業績が伸びてきている市立病院なのですけども、全員参加型の健全経営推進会議というのをやっています。いわゆる縦じゃなくて、今おっしゃったのは縦の部分だと思うんですけど、横のつながりをきっちりと部会制でもって八つの部会を。いわゆる経営部会とか、患者サービス部会とか、広報部会とか、給食部会とか、色々なのを持って、きっちり全員で意識を高めてやっていこうよという。飽くまで参加型にしない限りなかなか意識とは上がっていかないと思うんです。根付かないと思うんです。

メールを見てもらうことをさせているのですとかと言ったところで、そんな次元の低いことをやっていても、大幅にアップはしていかないと思うんです。したがって、そういうことをやるとか、後、ここは素晴らしいのは、いわゆる年度目標とかをきっちり設定して発表会を行うとか、自主的な報告会とかという情報共有なんかもかなり徹底されていますので、そういったことも含めてこういうなのを参考に取り組んでいかれれば大変いいのじゃないかなということを要望致しまして、私の質問を終わらせていただきます。

委員長(ふじい佐富)

御苦労様でした。

先ほど村山委員の要求がありました院外処方せん実施に伴う外来担当薬剤師の処遇の動きです。

それから、もう一つは収支にかかわる問題。収支については、理事者は出せるという答弁がありましたけども、処遇に関しての資料を提出できますか。神谷事務局長。

市立病院事務局長(神谷俊昭)

処遇と言いますか、薬剤科の担当分野がどういう風に変わるかというようなことで提出をさせていただきます。

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