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平成16年03月16日
公営企業(等)予算特別委員会(第11回)

村山 祥栄

大変お疲れ様でございました。本当の最後でございます。余り時間がないので、手短にやらせていただければと思います。手短に御回答の方もいただければと思います。

まず最初に、水道局の収納についてお話をさせていただきたいと思います。

先日、資料で頂きましたところ、収納単価幾らですかというところで304円という金額をいただいていました。以前より、収納に対しては、徴収率が99.98パーセントとか、非常に高い水準で推移しておりましたところから、なかなか問題にならずに来ておりましたんですが、今回頂きましたところを少し調べてみますと、304円というのは304円で間違いがないんですけれども、実は、いわゆるしっかりと口座振替でお支払になっている方と、いわゆるなかなか支払ってくれないから集金に伺わなきゃいけないという、この両者の格差が異常であるということが分かりました。304円ではなくて、ちゃんと支払っている方は128円なんですね、実は。片やちゃんと払っていない方は、1件、料金を収納するのに5,900円というお金が掛かっております。

また、いわゆる未納整理に係る人件費は5億1,688万円です。それに対して、これは概算ですけれども、この5億円掛けていくらのお金を集金しているかというと、7億2,000万円です。この数字は結構ひどい。なおかつ、給水停止という厳しい処分がありながら、平成14年までのいわゆる付け、いわゆる未収の部分が3億6,000万円もございます。

こういった部分を見ていますと、いわゆる結局こうして集金をしなければいけないんだけれども、人件費をこんなに掛けて集金するということは、このお金は必ずしっかりとお金を支払っておられる方の水道料金に乗っ掛かってくるわけですね。これを考えたときに、こういう徴収の仕方を続けているのが本当に公平なのか、本当に合理的なのかということをまず最初にお尋ねしたいと思います。

副市長(松井珍男子)

今、具体の数字を示されて、公平性の確保がなされているのかと問われますと、それは公平性に欠けると答えざるを得ないと思います。

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村山 祥栄

ありがとうございます。

ということは、これ以上このまま同じこの方法を引きずりながらやり続けるということは、行政としてもちょっとやっぱり公平性のルールから言うと懸け離れているという御答弁だったと思います。

それで行きますと、これは一つの事例なんですけれども、京阪の寝屋川市さんは、基本的に収納業務、いわゆる窓口収納はありますけれども、相手の所に行って払ってくれということは一切されないそうです。停止されるとき1回のみ足を運んで、もう停止しまっせと。これ以外は一切していないそうです。これは、寝屋川市さんとお話をしていますと、あくまで使ったものを払ってもらうのは当たり前であると。そんなもの、こっちが足を運んで徴収するものじゃないということをき然としたスタンスで行政として明確に打ち出されているんです。だからこそ、そういう無駄なお金が必要ない。

私は、これは大変立派なお答えだと思ったんですけれども、それに対して、今のお話も含めて、京都市さんは、今後どういったスタンスで、市民の皆さんとか利用者さんの皆さんに対してどういった態度でこれを望んでいかれるのでしょうか。お答えいただけますか。

副市長(松井珍男子)

寝屋川市さんのそういう態度はき然とした態度でいいという御評価でございますが、私どもは、命の水でございますから、できるだけそういう給水停止といったことに至らないように、懇切丁寧に指導して、そして、なお100日以上そういうことについて応じていただけない市民に対しては給水停止をせざるを得ないということで、親切丁寧にやっておるわけでございますが、このことについては、私どもは、今直ちに変えるという考えはございません。しかしながら、どうしたら効率的に収納業務ができるかといった点については、慎重なる検討をして参りたいと思っております。

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村山 祥栄

分かりました。私も、命の水でございますから、無理やり分捕ってきてくださいと言うつもりはありませんし、その辺の配慮はしっかりとしていただいたうえで、別に寝屋川市さんも、もちろん、ほんまにお金がなくて生活に困っている方から分捕ってくるという話をされたわけではございませんから、そういった前向きな御答弁をいただきましたので、今後、いつまでも、来年も、再来年も、いつまでたっても不平等なままという回答が返ってこないように、是非とも前向きに御検討いただければと思います。

次に収納業務なんですけれども、いろんなやり方があると思うんです。例えば、民間委託をするというやり方は、結構他都市さんなんかでは、今はやりの事例でございますけれども、これは一つの提案なんですけれども、京都市が徴収しなければいけないものは結構色々とあると思うんです。これは、公営企業でいくと水道料金というのが一つ大きなものなんですけれども、それ以外にも、市長部局でいきますと、市税であるとか、いわゆる公営住宅の家賃の集金とか国保とか、結構やることがいっぱいあると。

こういったものを、一つの例えば京都市が出資した会社を作って、そこで一括して請け負うという、専門性を持った効率のいい集金の形、それが別に市長部局の中にあったっていいわけですけれども、そういったものは考えられないのでしょうか。これは一つの提案です。

副市長(松井珍男子)

新たな御提案をいただいた、一括徴収という方法はいかがかということでございますが、委員御案内のとおり、水道料金は、公営企業として、お客様、市民の皆さんとの給水契約に基づいて、私どものサービスに対する対価として徴収しているものでございまして、強制的に徴収できる、あるいは徴収する市民税等とは性格が大きく異なることから、そういったことについては少し無理があるんじゃないかというのが今の私の考え方でございます。

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村山 祥栄

分かりました。ありがとうございます。

だから、あくまで私は、その水道局の分はきちっと委託をした形で、ある程度分けて考えなきゃ、それはもちろん強制的にやっちゃうとまたおかしな話になっちゃいますから、それが公営と行政、いわゆる市という所の差だと思いますので。ただ、こういう方法もあるんじゃないかというので、一つ提案にとどめたいと思います。

続きまして、交通局の方に話を移したいと思います。先日の局別質疑の方から通してなんですけれども、とにかく交通局が財政的に厳しいと。これは先ほどからもされている話なんですが、何とかして全体で増収することをみんなで考えていかなきゃいかんのじゃないかと。

先ほど、椋田委員の方からも、1軒1軒回って、みんなでチケット売りなはれやと、こんな話がありましたけれども、スタンスとしてはそんなに遠く離れていないんですけれども、私は、一つこれまた提案なんですが、現在、今、提案制度というのが京都市の中にあるかと思います。いわゆる現場の方から声を聴いて、何かいい案はないですかというものが今もあると思うんですけれども、なかなかうまく活用できていないんじゃないのか。実際に上がってくるのは極めて極一部で、できれば私は、これを交通局の内部にもう一度戻しまして、交通局の各部署、各課に一とおりきちっと下ろして、増収案はないですかという周知徹底するような形で、例えば増収案の公募なんていうものを行うことはできないだろうかと。

これは、それぞれの一人一人の係員さんの意識の向上でもあるし、なおかつ、こういった審議会であるとか委員会というのは、やっぱり他都市の事例というのが中心に出てくるわけでございまして、どちらかと言うと、そういう現場の声から出てくる新しい発想というものもたくさんあると思うんです。私は、どちらかというと、以前から広告の話なんかをしていましたけれども、それ以外にもっといろんな発想というものが、できる、できないを別にしてあると思うんです。ですから、そういったものをもう一度やってみて、これはいわゆる成果主義とか成績主義につながる部分もやっぱりありまして、インセンティブをしっかりと提示して、例えば、極端な話、自分が出した案が通れば担当者になることもできますぐらいの幅を付けて、そういったものを局内でやることはできないだろうかと思うんですが、いかがでしょう。

副市長(河内隆)

大変厳しい財政状況下にあります交通事業にとっての増収策、そのための職員からのアイデア募集についての御提案、御意見をいただきました。言うまでもなく、組織は人なりと言われます。金がない分知恵を出さなければならない時代でございます。

これまでから、この職員提案制度を設けて、その活用が職員の勤労意欲と市政への参加意欲、そして、委員も御指摘になられました、職員の持つ能力を最大限に活用して、業務の底上げを図っていくというために大きな機能を果たしたわけでございますが、交通局におきましては、既に市バス、地下鉄にかかわる職員からの提案アイデア等についても、これまでからかなり色々な取組をしております。

例えば、具体的に申し上げますと、携帯電話などでバスのポケロケ、市バスの接近状況が携帯電話などで分かるこのポケロケも、実は、提案制度の中で具体的な例として出されてきたものを実現したものでございます。現在、お客様から1日に2万2,000件ものアクセスをいただくなど、大変好評になっております。

こうした職員提案制度と言いますものを活用し、今後とも職務に対する問題意識と創意工夫を心掛けていく。そして、現場の第一線の人間の現場感覚、更には柔軟な問題意識というものを積極的に市政へ反映できるように、これからも努めて参りたいと考えております。以上でございます。

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村山 祥栄

ありがとうございます。

最後に、道路下占用広告物についてお尋ねを申し上げます。以前から、常任委員会、こういった決算予算委員会を含めて、広告に関していろんなお話を私もさせていただいていたんですけれども、なかなか地下鉄の駅構内、いわゆる道路下の部分の話で、例えば、こんな大きいラックにしたらどうですか、あんなんしたらどうですかという話をしていますと、京都市の道路管理者の方がなかなかうんと言っていただけないというお話を再三聞くんでありますが、これ、そもそも、平成9年に建設局の方も、こういった道路下占用なんていうのは、ある程度危害を加えないというか、通行者の迷惑にならない程度にある程度緩和をしていきなさいということが国の方からも言われていますし、そういったものを受けて、これは京都市地下鉄だけではなくなる話なんですけれども、ある程度やっぱり京都市が緩和をしていきながら、そういった広告なんていうのは、私はこれから認めていくべきだと思うんです。

こういった話を普段する機会がないものですから、今日は市長部局の皆さんも勢ぞろいされていますので、一度お聞きしたいと思っていたんですけれども、この辺はいかがなんでしょうか。

市長(桝本頼兼)

大変若々しく、はつらつとした御質問であり、アイデアでございました。検討します。

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村山 祥栄

ありがとうございました。非常に前向きな御返答をいただけるということでございますので、是非ともしっかりと取り組んでいただきまして、少しでも交通局の税収がアップしていくように頑張っていただければということを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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