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平成16年03月12日
公営企業(等)予算特別委員会(第9回)

村山 祥栄

では、質疑をさせていただきます。

現在、水道事業というものは、この日本の中において、ライフラインは色々あるんですけれども、公営企業という形で国又は地方自治体が管轄するものとして唯一残っております。その中で、今現在、先ほどから節水意識が高まってきたとか、膜ろ過システムが大分進んできて大変であるとかという話がされていたものの、それと含めて、現在、世界のウオーターマーケットでは、テムズウオーターさんとかビベンディさんとかという、いわゆる水道事業の中に入ってこようという世界的な企業がこしたんたんと今、日本のマーケットをねらっているという状況があることは既に御承知のとおりだと思います。

そういった中で考えますと、これから、先ほどの節水とかうんぬんをのいても、経営基盤の強化であるとか、経営体質を更に改善していくというのは大変大切なことであると。そういった意味で、今回出されました、先ほどからお話のある中期経営プランというのは大変評価できるものではないのかなという風に思うわけでございますが、しかし、先日頂いた資料を見ていますと、今回統合されることによって職員数が160名ほど削減されると思うんですけれども、各部署別にずっと、何々係が何人になるという資料を頂いたんですけれども、各営業所単位でいくと、ほとんど減員されていない。

また、総務やなんかで言ったら、人数はほとんど1名減とか、職員課はちょっと減っていますね、ただ、経理なんて増えていたり、あんまり本当に、先ほど管理者が、もう最低の人員で頑張るんですというお話をされたんですけれども、本当に最低の人員なのかなというので、一つ疑問を抱きます。

そこで、更に、やっぱり経営基盤を強くしていくためにコスト削減に取り組んでいただかなきゃいけないという所のお話をさせていただきたいと思います。

まず最初に、先日、委員会資料で頂きました水道メーター点検収納、開閉栓1件当たりの単価という資料を頂だいしております。これを見ますと、1件の開閉栓業務に係る単価は4,539円という数字が出ております。そもそも開閉栓というのは、電話を受けて、行って、きゅっきゅっきゅっと開栓をして、メーターを測り始めてという作業だと思うんですけれども、聞いていますと、立会いが伴わないパターンが結構多いにもかかわらず、この4,500円というのは極めて高い数字なんじゃないのかなと、私、このように思うわけでありますけれども、何でこれがこんなに高いかという話をさせていただいているかと言いますと、実は、大阪の堺の方では、こういった業務を既に民間委託されていることは御存じだと思います。

こちらの堺市さんの単価契約でいきますと、開閉栓業務1件につき525円で請け負っておられます。この差は、4,500円と500円ですから4,000円近い差が1件について出てきている。というものの、堺はプラスアルファ管理費というものも払っておられますので、管理費の部分も含めて算出致しましても、相当大きな開きが出ていると思うんです。こういった部分って、まだまだ削れる部分じゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

水道局総務部長(西村誠一郎)

まず、委員、冒頭で御指摘の、例えば経理課とか職員課の数をおっしゃいましたですけれども、今までは水道局に経理課、下水道局に経理課、あるいは水道局に庶務課、下水道局に庶務課ということで、それらが統合されますので、統合後には減っております。営業所の数もしかりであります。

それから、開閉栓業務、点検の仕事、あるいは収納の仕事、開閉栓の仕事、それぞれに各都市の事情がございます。私どもの開閉栓と言いますのは、政令市では、善しあしは別と致しまして、水道を開栓する場合には必ず予納金を頂だいしております。ですから、いい悪いは別として、インターネットで給水申込みをするとか、電話で、すぐに連絡をいただいたら、お客さんそのものが止水栓を開いてもらうと、そういうシステムは採っておりません。飽くまで、給水申込時は書面で予納金を添えて申込みをいただいて、それで開栓をしておりますし、そのときは、例えば引っ越しされた後の入居ですとメーターの取付け、閉栓するときも、必ず引っ越しされるときは予納金の精算をもちろん致しておりますけれども、メーターも取り外しを致しております。

そういった観点から、相当の業務量を有しておりますのと、それから、やはり現地へ、開栓でも行き、あるいは閉栓のときも行きということで、営業所から平均的に出向く1件当たりの行き帰りの時間は約2時間、やっぱりかかりますので、職員32名、全営業所におりますけれども、1人大体1日6件ほど作業をしている中では決して高いと、堺市さんとの比較では数字だけの比較ですので確かに高いですけれども、こういう業務は非常に大事な業務と思っております。

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村山 祥栄

分かりました。それでは、ちょっとお尋ねしますけれども、予納金というのも、私、こんなん直接取りに行っていただかなくても別に済む業務だと思うので、そもそも口座振替とかというのが主流でやっている中でいくと、これをわざわざ取りに行くという理由は、私、ないと思いますし、メーターの取付け、取り外しの部分でいくと、全部が全部取り外しをしなくてはいけないものではないと、私も思いますので、その辺は少し疑問なんですが、次の質問に行きます。

この開閉栓業務というのは1年間を通じて大変季節的な波があることは御周知のとおりだと思います。私、全部の数字を調べてみたんですけれども、1月の開閉栓業務、これは職員の数と出勤日数で割りますと、1日当たり大体6件ぐらいの開閉栓業務を係員さんはやっておられると。逆に、3月でいきますと、1人1日当たり11件の開閉栓をやっておられると。季節的要因によって労働格差が2倍ぐらい出てきております。

こういう業務というのは、ぶっちゃけた話をすると、大変、プロパーでやるのは向いていないお商売だと私は思うんです。そういう意味も含めて、今後は民間委託化というものは、やっぱりこれも考えていかなきゃいかんと思うんですが、その辺はいかがでしょう。

水道局総務部長(西村誠一郎)

委員の方から、158名が少ないというような御指摘もございましたですけども、私どもは職務一つ一つに点検を、今回もう3期目でありますけれども、全事業を見直す、あるいは見直し対象にする、営業所の中でも様々な業務がありますけれども、様々な業務をその時々に点検して、今回は、もちろん退職者、あるいは採用者の数も含めまして、トータルな観点の中で、営業所におきましては窓口の一元化と点検委託の取組と、それから、給水工事でやっております漏水修繕、こういったものの一元化という3点を重要視して、この5箇年では採用しております。

御指摘の開閉栓につきましても、今後、これが3期で終わりではありませんので、営業所等の業務、あるいは我々の本庁の業務を常時見直していく中では、先生御指摘の内容も十分検討して参りたい、そういう風に考えます。

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村山 祥栄

毎度、私、どこの委員会で何をしゃべっても、またいずれの話でという話で御回答をいつもいただくんですけども、少しでも前倒しにすると、その分お金が浮いてくるわけです。

川崎市さんの例を採りますと、川崎市さんに開閉栓業務はありません。あの町は、電話で止めますよという連絡をもらって、基本的にメーター計算だけをしています。こういう形にすると、こんな業務は全く要らないわけです。1年間でどれだけのお金が掛かっているか分かりませんけど、結構な金額が掛かっていると思うんです。3億近いお金が掛かっています、人件費だけで。この3億円が、川崎市さん方式にすると要らんわけじゃないですか。これはどう思います。

水道局総務部長(西村誠一郎)

川崎市のみならず、横浜でも採用しておりますけれども、冒頭申し上げましたとおり、私どもは、やはり敷金的な予納金を担保して、あるいは無断の御使用をできるだけ食い止めるということで、一時的な休止でありましても、封をしたり、キャップをはめたりということで、やはりお使いになるときは御連絡を受けて、私どもが指示数等の点検をして厳密に対応させていただいていると。将来につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。

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村山 祥栄

分かりました。じゃ、目下の話をさせていただきます。

開閉栓業務というのは各営業所で係員さんを置いてやっておられますね。それで、ちなみに、西京営業所の1人当たりの年間開閉栓数というのは2,566件です、割り算しますと。ちなみに、丸太町営業所は同じ1年間の1人当たりの開閉栓数は1,615件です。これを1日当たりに換算しますと、西京は11件以上やっています。それに対して丸太町は7.5件しかしていません。

それで、私、こんなに大きな格差があるので、どうしてやってはるんだろうと、実は私、西京の方に聞いたんですけども、別に業務上支障はありませんよ、やれますよと。ということは、丸太町の方の分というのは、大いに遊んでいる部分があるよねと、作業上。これを、西京営業所ベースで全部の営業所に配置転換をしますと、現行34名で行っている開閉栓業務を25名で行うことができます、これは数字上の問題ですけれど。ということは9人、人件費でいくと27パーセントのカットがここでできるわけです。

ただ、これを別に辞めてもらってくれと言うわけではなくて、配置転換をして全然違う新しい業務に就いていただくであるとか、何か考えていただいて、この9名分の人員は、絶対コストとしては無駄な部分になっちゃいますから、今すぐにこれは御検討いただきたいと思います。いかがでしょう。

水道局総務部長(西村誠一郎)

委員、詳しく調べていただいていますので、主に対応をさせていただいている人数はそのとおりかもしれません。ただ、私どもは開閉栓の係とかを設けているのではなくて、いわゆるお客様のサービス係という名称を変更致しますけれども、今でも受付窓口の所に、開閉栓を主に担当は致しますけれども、その外勤がないときには窓口のその他の事務も当然やらせておりますので、ですから、開閉栓の職員が開閉栓だけをやっていると、こういう御理解はちょっと、よろしくお願いします。

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村山 祥栄

ということで、なかなかいい回答をいただけないですけど、これに関してはできるだけ早く御対処いただきたい。それから、開閉栓業務そのものについても、近々の内に御検討いただいて、そもそも人員の問題で、多分なかなかこういうのが前に進まないと思うんです、民間委託というと人員が浮いてきますから。

ただ、それでいきますと、例えば、サービス協会に丸々人を移して、そっちで5年間の随契で委託するとか、そういう形もできるはずですので、少し御検討いただきたいなと思います。

月曜日やります、残りは。

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