最後になりました。私の方からは、午前中も中村副委員長からお話がありました定期観光バス事業についてのお話を少しお伺いしたいなと思います。
先ほど、中村副委員長のときの御回答で、平成16年度中に一つのめどを立てて、結論を出すというようなお話がございました。でも、これはアクションプログラムを見ていると、これは15年中に結論を出すと書いてあるのです。いつの間にこんな1年間延びてもうているのですかというのが、まず一つ。
それと、今日頂いた資料を見ていましても、もうかれこれ10年ぐらい、ほとんどずっと赤字のままこの事業を続けておられます。何のために続けているのか、併せてお答えください。
まず、定期観光バスを運行致しましたのは昭和30年からということで、私ども、事業参画を致しております。何のためかという風なことでございますが、やはり京都市については文化観光都市ということも含めて、外来の観光客の方に京都の魅力を知っていただくということで今日まで続けて参りました。そういった点で、10年来赤字が続いているのになぜ続けているのかということについては、まさしく片方で、定期観光バスも観光客の方々のいわゆる貴重な社会資産と言いますか、ものでございまして、今日まで来ています。
そういう中で、やはり片方で観光客5000万人をする中で、事業をどうしていこうかということがございましたけれども、100号系統という観光系統を設置を実は平成4年に実施を致しまして、それで、平成12年からは102号系統ということで、トライアングルの形でいわゆる100号系統、101号系統、102号系統ということで、観光と、それからいわゆる生活路線と兼ね合わせた路線を設置致します。昨年春には、それを100号系統については30分から1本ということで増強をしております。
ですから、すべての兼ね合いを含めて、やはり私どもは観光客の方も大事ではございますけれども、市民の足を守るという形の中で、それで実はアクションプログラムで15年度中ということで御指摘いただきましたけれども、その辺りについては、事業からの撤退という大決断も含めての検討でございますので、ここまで来たわけですけれども、いずれにしても16年度中いっぱい掛けてということは私ども思ってございません。現実的に、午前中も申しましたように、人件費を切り詰める中でもやはり赤字が発生しておりますので、早急に結論を見いだして参りたいという風に考えております。
今のお答えを聞いていても、椋田先生が怒るのは当たり前だなと思います。そんなことは、観光100系が出てきて、もう既に過去の定期観光バス事業というものが赤字で、これが黒字やったらいいです。赤字の中で、これをずっと続けていく意味が公営企業として意義があるのかどうかということは、もうはるか前から分かっているわけじゃないですか。
私は、そもそも観光客というのが、京都の観光客でいくと、大体7割の方が5回以上来たはるわけです。それでいくと、そもそもリピーター獲得事業でこのバス事業というのは余りないという位置付けで考えますと、赤字の中で、はっきり言って、これだけ4,000万の赤字が出ているということは、どこかでそれを私らの税金から補てんされているという部分も決してなくはないはずですので、それをを考えますと、もう一刻も早く廃止をしていただきたい、このように思います。
そもそも昨年の秋の決算委員会で、乾部長が、どなたからの質問かちょっと忘れちゃいましたけれども、もう十二分にやることはやってきたと。経営努力は一生懸命これに関してはしましたよと。だけども、もうこれだけ赤字なんですわと。で、撤退も含めてやらなあきませんよねと言って、もう半年たっちゃっているわけです。でも、全然出ていないわけですよね、結論が。やっぱりそれはぬるいよと言われても仕方がないと思うんです。
ですので、一刻も早くこれに関してはやっぱりやっていただきたい。で、重ねて言っておきますと、定期観光バスのコース別の集計をこの前頂いたのですけれども、これを見ていますと、南禅寺高台寺コースなんていうのは、平均旅客数が10人を割ってるんじゃないですか。10人以下のバスを走らせて、当然赤字なのは当たり前の話で、こんなもん、僕から言わせたら道楽やと思います、交通局の。ちょっと生意気ですけど。
ですから、それに関してはきちっと、そんな16年度中なんていう長い間を言わずに、最後までやっちゃうと、また4,000万の赤字が出ちゃうわけで、少しでも早く前倒してもらえば、その分赤字が少しでも短くなるということですので、もう少し早くそれはできないですか。
南禅寺等につきましては、500円券が順調に伸びておる関係で、通常バス路線に移行していることもございます。先生の御指摘は真しに受けまして、早急に結論を見いだして参りたいという風に思います。よろしくお願いします。
ありがとうございます。では、次の質問に移りたいと思います。
くしくもビジット・ジャパン・キャンペーンというのが張られまして、観光客を少しでも増やしていかなきゃいけないというお話がある中で、今回ハングル語であるとか中国語とかの文字対応もしっかりしていこうということで、少しずつ前に進んできたかなという風な気はしているのですけれども、いざ実際私たちがパンフレットだけで、例えば、ハングル語のパンフレットを渡されて、じゃ、観光してくださいと言われたときに、実際これ、できるかどうかということは一番問題であると思うんです。
そのときに、一つ、私、これは提案なのですけれども、韓国のソウルの地下鉄、御存じですよね。あそこは駅名の頭に番号が全部付いています。1番何とか駅、2番何とか駅、要は、字を読めへんかても、何番というのを見れば、そこにたどり着けるという、とても分かりやすいシステムになっています。
こういったものをバス停留所ごとにも落とし込んでいけないかなと。そうすることによって、例えば、今対応できている結局バス停名というのは日本語で書いてあって、何国語もずらっと並べたら訳分からんわけで、それを考えると、そういう対応策というのが一つ、できるだけ早く着手できないものかなというのが1点と。
もう一つは、私たち、ずっと京都に住んでいるから、バスの乗り方というのをよく分かっているのですけれども、バス停とは一つの停留所の名前が幾つもあるじゃないですか。特に、四条河原町なんていうのは一体何番はどこから乗ったらええのやと。私らは、まだ北行き、南行き、西行き、東行きというのは分かるので比較的分かりやすいですけれども、彼らにしてみたら、金閣寺が南なんか北なんかさっぱり分からないという中でいくと、これは非常に不親切だなと。まだ四条とかに関しては、四条とか京都駅なんて、私非常によくできていると思っていまして、Cの3番から乗ってくださいよ、Bの2番から乗ってくれはったらここへ行けまっせというのが全部書いているのですけども、普通の停留所、例えば交差点の所でいきますと、大体下手したら三つ、四つあります。これでいくと、彼らは一体降りて、乗り継ぐのに、どこから乗っていいかがさっぱり分からないと。
これは、いわゆる外国人の観光客でなくても、多分日本人の方でも迷わはると思うんです。実際私らも、京都のバスは訳分からんぞという話を幾度も聞いていまして、そういったものを各バス停ごとに、ここの乗り継ぎは地図をかいてあげて、Cの3番という所から乗ってくださいねという風な絵を一つ一つ停留所ごとに落としてあげるだけで、これはパンフレットじゃなくて恒常的に使えますから、費用対効果でいくと大分悪くないと思うんです。
なおかつ、来ていただい方に、先ほどもちらっと出ていました観光100系なんかはどんどん乗っていただきたいわけですから、そういった工夫なんていうのはできないものかなと。これは提言なんですけれども、いかがでしょう。
正に村山委員御指摘の部分につきましては、実は近畿運輸局と今、市バスの利便性を向上させるということで活性化会議をやってございます3月にはその結論を見いだして参りますが、その中で、各般の有識者の方々、あるいは事業者の方々から、正に村山委員の御指摘内容が如実に指摘をされておられます。
そういった方向の中で、今回の観光推奨バス路線指定制度というのが国においてビジット・ジャパン、先ほど申されましたけれども、基本的には東南アジアと伺っておりますが、やはり外来の方が分かることはすべての方に分かりやすいということでございますので、そういった、北へ行くのか、東へ行くのか。金閣寺は、ここを降りてから右に行くのかということは絶対的に不足をしているのが現状でございます。
ですから、そういったことについては、私ども、バスの車体の色、カラーリングでありますとか、あるいはバス停における番号設置等も含めて、今バスロケはバス停番号を仮に入れているのですが、そういったこと。それから、ここに行けば。その後に、産観局の方も、やはり同じような機を一にして、周辺地域の案内板を工夫するということで、まさしく平成16年度に予算をお願いしていると。それが交通局におきましては4,000万円頂きまして、基本的に国から2分の1の特定財源を頂けるという風に考えておりますので、正にその方向で16年度は頑張って参りたいと思います。よろしくお願いします。
ありがとうございます。もう余り時間もないので、少し簡単な質問を一つ最後にしておきたいのですけれども。
また今回も、イベント参加費で大体1,000万ぐらいずっと計上されていると思うんですけども、そもそもこのイベント参加も、僕自身はやる意味があるのかどうかちょっと分からなくなってきていまして、そもそも1,000万というお金があれば、先ほどおっしゃっていたバスロケが6台とか買えちゃうのです。6台と違ったっけ、8台買えるのです。
だから、1,000万、そのイベントというものに対して、それで少しでも認知してもらってという部分はあるものの、それ以上にお客様のサービス、お金の使い方というのを考えたときに、バスロケの方を8台増やしてあげた方が僕はいいのじゃないかなと思うんです。
だから、そういう細部に至るまで、先ほど椋田先生がおしかりになった部分じゃないですけれども、きちっと精査をしていただきたいなという風に思います。ですので、このイベントうんぬんが、いわゆるお客様誘致にそんな本当に1,000万がつながっているのかどうかということと、後は、オリジナルグッズも幾つか販売されてきていると思うんですけども、これはそもそも売上げが立っているのかどうかということも併せてちょっとお尋ねします。
まず最初に、イベント参加費等の問題でございますけども、予算の段階では、公営企業でございますので、予算の大綱ということで一定枠取りをさせていただいている部分がございます。この辺りについては、実際の執行段階できっちりその内容をつかみながら、我々としては適切に執行してきているという風に考えております。
それから、オリジナルグッズの販売の関係でございますけども、よく話題に出て参ります市バスのチョロQをはじめと致しまして、過去からいろんな取組をしてきております。この部分については、基本的に我々、局収入の方が確実に上がるような形の中でやってきていますので、一定の成果を挙げてきているということと、こういうオリジナルグッズの販売によりまして、更に交通局の事業の御案内、 PR にもつながっているという風に考えております。
上がっているのであれば、どんどんやってください。もうかることであれば、それはやっていただいた方がいいに越したことはないですから。そうでなくても今人が少しずつもう絶対的に、このプランを最終的に持っていこうと思ったら人が絶対余ってくるわけで、それをどこに持っていかなあかんのやと言うと、やっぱり売上げの上がる所に人を投入していく、それで収支を合わせるという方向に持っていっていただきたいものですから、是非ともオリジナルグッズなんかで売上げが上がっているのであれば、どんどんと進めていただきたいですし、イベントは少し、お金が今ありませんからできるだけ我慢をしていただいて、1年間頑張っていただけばいいんじゃないかなという風に申し上げまして、私の質問を終わります。