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平成15年09月18日
公営企業(等)決算特別委員会(第7回)

村山 祥栄

もう2日間じっくりと皆さんに議論をしていただきましたので、私が申し上げたいことも大分皆さんに言っていただきましたので、1点だけ絞ってお話させていただきたいと思います。

私も、新人議員として初めて今回この上下水道の決算書を拝見させていただいたわけですが、特に下水道の方について少し触れたいんです。建設企業債の未償還残高が今現在、年度末時点で5,218億という数字でございます。この2日間にわたって、例えば5,000億を近々切っていくであるとか、平成12年をピークに年々減少傾向を続けておりますと、先行き少し明るいのかなというようなお話を多々いただいています。

また、加えて、例えば先送りできる問題は先送りしていったり、できるだけ、更にコストダウンを図って健全経営を図っていきたいと、このようなお話もいただいているわけですが、それでも、やっぱり現在、利子だけで226億という財政全体を大きく圧迫しているほどの元利償還金を抱え、そして、一般会計の繰入金は年々減少し、そして、先ほどからお話になっておられます、いわゆる使用料収入も年々減少してきていると。

それに加えて、いわゆる耐用年数が50年を超えます老朽管というのが、現在非常に少なくなってきておりますが、10年後ぐらいから、また大幅にぐぐっと増えていくと思います。資料に載っていますと、平成27年で657キロ、32年で943キロと、300キロ、400キロペースで着々と数字が上がっていくと。

これを見ています限り、ここ数年間の減少傾向というのは大いに納得感があるんですが、更に先を見通した場合に、未償還残高が本当にどんどんと減っていくのだろうかと。同時に、京都市自身、桝本市長がお話されております、災害に強いまちづくりとか等々の、例えば合流式をもっと進めなきゃいけないとか、高度処理をしなければいけないと、こういったことを同時並行でしていかなければいけないということも考えたうえで、今までお話いただいた部分は結構だとして、具体的に今後どういった形でコストダウンが図れて、例えば未償還残高が10年後には幾らになるのか、20年後にはどこまで行けるのかといったことを具体的に御説明いただければと思います。

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下水道局総務部長(福島稔)

今、委員御指摘の、こういった問題点もございまして、今回新たに財政計画、あるいは効率化推進計画を立てているというところでございます。したがいまして、先ほどのをちょっと補足させていただきますと、支払い利息が226億円という御発言がありましたけども、これにつきましては、雨水処理負担金の部分も含んでおりますので、これは決算参考資料ですけれども、この中で、汚水分が占める元利償還金としては182億円ということで、支払い利息226億というのは雨水処理も含んだものだということで御理解をお願いしたいと思います。

しがたいまして、使用料収入に占める雨水汚水分の起債の企業債元金利息と、これは今現在66パーセント、高い数字ではございますけれども、これにつきましては、先ほど管理者も御説明申し上げましたように、17年度、21年度と、ここらにつきましては、その年における元利償還金の額は増えますけれども、それは、一定多い年がある、少ない年があると、こういう波の中で21年ぐらいをピークにずっと下がっていくと、こういうことで元利償還金の今後の見通しは立てております。

ただ、今言われました10年先、20年先のそういった見込みはどうなのかということにつきましては、我々としましては、10年先ぐらいにつきましては一定の考え方の中で、内部的な資料としては一定考えておりますけれども、これを対外的に出すということは、今させてもらっておりません。

と言いますのも、いろんな前提条件がございまして、その中で、これを出しますと、それ自身が、先ほどからも色々話が出ていますけれども、例えば5年間の今回の財政計画を見た場合、例えば利息自身が企業債としては3.5パーセントという見方をしておりましたけれども、実際上は1パーセントを割る利率ですとか、そういうものもございますので、かなり差の出る、そういった数字になる危険性を含んでいると、そういうこともございまして、現に発行した企業債、それについては一定、率は決まっておりますけれども、新規債については非常に率が変わりつつあるし、今現在も株価が上がってきております、こういった中では、利率が上がっていくんじゃないかなと。我々、借りる方にしたら、ある意味では非常に心配な要素も今、含んでいるところでございます。

それと、実際に企業債の残高がどうなっていくかということにつきましては、事業の見直し、25年間のスケジュールを今立てておりますけども、5年ごとに計画を見直す中で、管理者、理事も申し上げましたように、中身を精査致しまして、それに見合う仕事をしていかないかんということで進めていきたいという風に思っております。

以上です。

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村山 祥栄

ありがとうございます。今おっしゃったとおりだとは思うんですが、私、ちょっと委員会の意味を間違っていましたら、ごめんなさい。

ただ、私思いますのは、現在こういう形でお出しいただいている範ちゅうで、水道局は今後も安心ですよと、市民の皆さんに、私たちがチェック機関という立場に立って聞かれたときに、きっちりと、こうこうこうだから、今後は上下水、きちっとやっていかれますよね、大丈夫ですと胸張って言えるかというと、そういう意味ではデータが少なすぎて、私自身十二分に市民の皆さんに説明できる自信がないというのが僕の正直なところなんです。

京都の下水道という資料、これは市民の皆さん向けに配布されていると思うんですが、ここにいろんなことを書いていただいているんですけども、一番最後に載っているのは、建設費と企業債の未償還残高の推移というので、多分これ、ちょっと天を迎えて、今減ってきていますよという所をアピールしていただいているのかなと思うんですが、これは一般の市民の方が見られると、大丈夫かいと。はっきり言って、京都市の一般会計の1年分の予算並みに残高を書いていて、大丈夫なのかなと。

具体的にここにも、これからは、こうこうこうして頑張っていきますから皆さん安心してくださいねというのが全くないという部分も含めていきますと、今すぐ10年後の数を出してくださいというのも、土台無理な話だとは分かっているんですが、できるだけ早い段階で、そういった今後10年、20年という長いスパンで先を見通していったときの推移というのをできるだけ早期に出していただくことを要望として強く申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。すみません、お疲れ様でした。

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